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百貨店は、何処へ向かっていくのだろう?

2021-12-17 22:00:32 | ビジネス

定期的にチェックをする、WWDJapanに「百貨店の主役の座を明け渡すアパレル」という内容の記事があった。
WWDJapan:百貨店、「アパレル」が主役の座を明け渡す 売り場再編へ

会員向け記事なので、全文を紹介することができないのだが、掲載記事の途中までを読んでみても、今の百貨店の姿のようなモノを感じる事ができる。
ただそれは、都市部の百貨店のことであり、地方の百貨店は随分前から経営不振に陥っている。
昨年から今年にかけ、地方にある老舗百貨店の閉店というニュースを、何度も聞いた気がする。
都市部であっても、バブル期に造られた百貨店の店舗の閉店というニュースは、あったように思う。

確かに「コロナ禍」の影響は大きかったと思う。
それまで当たり前のようにできた、買い物そのものが制限をされるようになったのだ。
生鮮食料品を扱う、スーパーマーケットであれば、買い物の頻度は減ったかもしれないが、生活をするための買い物という明確な「目的」があった。

それに対し、所謂デパ地下と呼ばれるフロアー以外で扱っている商品は、急を要するモノではなかった。
出かける頻度が極端になくなれば、着る服装もカジュアルになっただろうし、リモートワークということでパジャマとは言わないが、上下ジャージで仕事をしても、誰も文句を言うことは無かった。
このような状況になると「買い物欲」そのものが、減ってしまうのでは?
少なくとも、私の場合は「服を買う」ということに対しての、興味は半減したように思う。
その中でも百貨店の売上の中心となっていた婦人服売り場は、ファストファッションの台頭と重なり、随分前から売上が伸び悩んでいたのでは?と、想像することができる。

とすれば、このWWDJapanの記事にあるように、百貨店の売り場の編成をし直す、というのは当然だろう。
より生活者が求める商品分野の売り場を拡大し、「緊急事態宣言」解除後、売り上げが伸びていない売り場は縮小されるのは、当然だろうし、そのような売り場の再編が無くては、より厳しい経営状況になっていくだろう、と予想ができる。
問題は、縮小された売り場の代わりとなるモノが、何か?という点だろう。

高級宝飾品売り場の充実を図る事ができるのは、大都市圏に限られているはずだ。
「コロナ禍」の前から、地方経済の落ち込みがあり、それに追い打ちをかけたのが「コロナ禍」だったからだ。
地方の百貨店の苦難はまだまだ続くだろうし、地方の百貨店が元気になった時、初めて「バブル経済崩壊から脱却できた」ということになるような気がしている。








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