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落ち葉焚きでダイオキシン-エコ・(メディア)リテラシー-

2007-09-29 22:00:56 | ライフスタイル
先日のエントリ「落ち葉焚きは環境に悪い?」に、コメントをくださった○○県の・・・さんの内容がチョッ気になって調べみた。

朝早くから公園で、子供たちがワイワイ言いながら落ち葉を集める(=掃除をする)のは、迷惑かも知れないし、その落ち葉で焚き火などされれば煙は出るし、万が一火事にでもなったらと言う心配があるのかも知れない(多くの場合、町内会の公園清掃にはPTAが付き添うので、心配するほどではないとは思うのだが・・・今は、PTA活動そのものが機能していないのだろうか?)。
ただ、それだけの理由であれば「都合」というエゴを押し付けているだけで、全国各地の自治体が「落ち葉焚き」を禁止しているとは思えなかったのだ。
そこで思い出したのが、以前読んだことのある「落ち葉焚きでダイオキシン」と記事だった。

イロイロな地方自治体のHPをみてみると、多くは「落ち葉焚き」そのものを禁止してはいない。
禁止しているのは「野焼き」であって、「ご近所に迷惑さえかけなければ、落ち葉焚きはOK」なのだ。
この「ご近所迷惑」というのが、○○県の・・・さんが指摘された「洗濯物などにつく煙」だ。
問題なのは、自治体では禁止されていない「落ち葉焚き」がいつの間にか、「禁止されている」というコトになっていることだ。
どうやらそこに、問題があるのではないだろうか?

ダイオキシンそのものは、自然界にもあり山火事などでも発生をする。
その意味では「落ち葉焚き」でも、ダイオキシンが発生すると言うことになる。
だが発生するダイオキシンは、タバコの煙よりも微量なのだ。
むしろ問題とすべき点は、「一般焼却ごみ」によるダイオキシンの発生なのではないだろうか?
ところが、「落ち葉焚きでダイオキシン」という認識がいつのまにか一般化してしまい、「ご近所迷惑」というややもすると「自分たちの都合」というエゴを、環境問題に替えてしまっているように思うのだ。

「一般焼却ごみ」を減らすコトが、ダイオキシンの発生を減らすだけではなく、ムダなエネルギーを使わないコトでもあるのではないだろうか?
メディアの中には、時のキーワードに過敏に反応し、問題視する傾向がある。
それが今の「エコ・メディア」のような気がするのだ。
それが「自分たちの都合優先のご近所迷惑」と、合致しているような「落ち葉焚き禁止」のような気がしてならない。
もちろん、自分の都合が良いように解釈する傾向が強くなり、同じ思惑を持っている人が多くなってきているとも考えられるのだが。







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1 コメント

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Unknown (○○県の・・・・)
2007-10-01 23:39:26
ダイオキシンの発生に関して言えば、
燃やした時の温度によって発生量が違います。
およそ800度、すなわち、赤い火が一番発生します。
たばこの火がそのくらいですね。それに、巻いてある紙は塩素で漂白してますから、ダイオキシンはしっかり発生してますね。
1300度あたりの青白い火になるとほとんど発生しません。
最近のゴミ焼却場では、一度燃やした煙をもう一度1300度程度で燃やすようにしています。(この方法だけではないが)
問題は、1300度では炉が傷みやすいのと、
生ゴミの水分が多いとなかなか温度が上がってくれない、と言うことです。
ダイオキシンの発生には、塩素があることと800度程度の低温で燃やすの二つの要素が必要です。
たき火はビニール、紙を燃やさない、生ゴミは水分をしっかり切ることがダイオキシンの発生を少なくする方法です。

最近はたくさんの情報が飛び交う世の中ですが、
人は昔とあまり変わっておらず、表面的な「これさえ知っておれば・・」を求めがちです。
本当は、メカニズムや理論を知っておれば応用が利きます。これこそが、「これさえ知っておれば・・」なのだと思います。
情報を扱うマスコミには、センセーショナルな劇場型の情報発信は止めて欲しいものです。
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