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スロー・スターターでもイイじゃない-馬場俊英さんの生き方-

2007-12-04 21:32:32 | CMウォッチ
テレビCMが、冬バージョンになった。
当然のことながら、お歳暮のCMも始まった。
そのCMの中で、同じシンガーソングライターを起用している企業が2社ある。
イオンのお歳暮CMと、ダイドードリンコの缶コーヒーだ。
起用されているシンガーソングライターは、馬場俊英さん。

FMラジオをよく聞く方は、よく知っている名前だろう。
と言うのも、一度はメジャーデビューをしながら契約を打ち切られ、その後セルフレーベルと言うかインディーズレーベルで、細々とCD製作をしながらクラブハウスで活動と言う経験がある。
その楽曲を聞いた関西のFMラジオのディレクターが、頻繁に流していたコトから、関西・東海などで少しづつ注目を浴びるようになったからだ。
一部では「リストラ・シンガーソングライター」と言う枕詞で、紹介されることも多くあったようだ。

でも、馬場さんの生き方は「リストラされた人」と言う感じがしない。
少なくとも私には、「リストラされた」と言う印象がない。
それは馬場さんが、「自分を信じて、努力をしてきた」からだと思うのだ。
最初のメジャーデビューが何も知らない新卒だったとすれば、今は人の優しさや辛い思いなど様々なことを経験し、あの馬場さんらしいあたたかな楽曲が生まれ、本当のスタートラインに自分の足で立ち、ゆっくりと走り始めているような気がするのだ。

考えてみれば、日本の社会制度(と言うほど大袈裟ではないかもしれないが)は、年齢に追いかけられているような気がする。
都市部ではお受験に始まり、12歳の中学受験、15歳の高校受験、18歳の大学受験などなど、「何歳で何々」と言う概念から外れることが、社会の不適格者となってしまうような風潮がある。
しかし、その概念に合わない人たちが少なからずいる。
そんな人たちを切り捨てるのではなく、人それぞれのスタートラインを認め合えるような社会のほうが、豊かで優しいような気がするのだ。

その馬場さんだが、今年のNHK紅白歌合戦に出場する事が決まったようだ。
あの紅白と言う場は、馬場さんに似合うとは思えないが、多くの人に馬場俊英と言うスロースターターを知ってもらうには、良い機会かもしれない・・・と、思っている。






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