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ロシアは、ウクライナを戦場とするのか?

2022-02-24 20:53:49 | アラカルト

今月に入り、日に日に緊張感が増していたウクライナとロシアとの関係。
今日になり、ロシアがウクライナに対して実質的な侵略を始めたのか?という、報道がされるようになってきた。
おそらく、ロシア側は「侵略」そのものを認めるとは思えないのだが、西側諸国とすれば「侵略」とみなされているはずだ。

ロシアがウクライナに侵攻する理由は、以前から言われている「天然ガスパイプライン」を止め、欧州諸国にロシアの力を見せつける、ということにあるのか?といえば、決してそれだけではないはずだ。
というのも、今回のロシアの動きに合わせ欧州各国だけではなく、米国からの要請もあり、日本は欧州向けに天然ガスを提供する、と表明しているからだ。
「エネルギー」という視点は、複数ある「侵攻」の理由の一つでしかないようなのだ、
テレ朝ニュース:読めば流れがわかるウクライナ危機の背景 プーチン大統領は何を恐れているのか(前編)     
        読めば流れがわかるウクライナ危機の背景 プーチン大統領は何を恐れているのか(後編)

ウクライナをロシアに併合することで、欧州諸国への恨みつらみを晴らしたい!という気持ちが、多少なりともあるのかも知れない。
何故なら、ウクライナがNATOへの参加を希望しており、ウクライナがNATOに参加すれば、旧ソ連邦の中心であった現ロシアの影響力が弱まってしまうからだ。
何より、ウクライナはパイプラインだけではなく、積み出し港としての役割を担っていることから、ウクライナ侵攻は欧州全土に対する対抗策の一つだと考えても良いのかもしれない。
Bloomberg:ウクライナにはパイプラインや積み出し港など重要なインフラ網

Bloombergの記事にあるように、ウクライナは、ロシアにとっても欧米諸国にとっても、様々な意味を持つ重要な国なのだ。

そして興味深いのはウクライナの中にある「親ロ派」といわれる地域の独立を、ロシアが認めたという点だ。
ロシアにとって、ウクライナの一部であっても自分たちと友好な国を持つことが、重要でありそれを足掛かりとし、ウクライナを配下に置くことを狙っているはずだ。
しかし現在の状況は、ウクライナだけではなく周辺のキエフなども巻き込むカタチで、ロシアのウクライナ侵攻が進んでいる。
このような暴力的な方法は、周辺諸国にも多大なダメージを与えることになるのだ。
そして「戦争」とは、このような形で始まるのではないだろうか?

軍事侵攻といっても、ミサイルなどによる武力だけではない、というのが今回の特徴かもしれない。
それは今日の昼間に報道されたロシアによる、ウクライナ軍の防空システムの制圧、というニュースがあったからだ。
AFP:ウクライナ軍、ロ軍機撃墜 ロシアは防空システム制圧発表

コンピューターによって、ミサイルを発射させたりするのではなく、コンピューターシステムそのものを使えなくしてしまう、という10年以上前から指摘されてきた「新しい戦争」という姿を、ロシアが示したのだ。
この方法であれば、自国の軍を大きく損なうことなく、相手国に多大なダメージを与えることができる。
おそらく米国などでも、このような「相手の国の重要システムを制圧・破壊」という技術は、持っているだろう。
(何となくだが、世界中の先進諸国といわれる国々の中で、このような防空システム制圧・破壊や生活インフラシステム制圧・破壊に対してのリスク管理ができていないのは、日本だけのような気がしている。)

今や西側諸国にとって、脅威となり始めている中露が、国連の常任理事国である限り、和平への話は進まないのではないだろうか?
そんな問題も含んでいる、ロシアのウクライナ侵攻だと考える必要があるのでは?



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