昨年のベストセラーに、「統計」についての本があったと思う。
いわゆる「ビックデータ」と呼ばれる類いの本だという印象がある。
実際読んではいないので、詳しい内容はわからないのだが。昨年ビジネスの分野で話題になったことと言えば「ビッグデータ」だったのではないだろうか?
その「ビッグデータ」は、様々な「数字」から生活者の思考や行動を探る,と言うツール。
その「ツール」を如何に上手く使うのか?と言う点が、一番問題だったと思う。
データを使う上で、重要なのは「データの信頼性」というコトに尽きると思うのだが、その「信頼性のあるデータ」であっても、「見方」を誤るととんでもないコトになってしまう。
時折言われることだが「データは嘘をつく」と言われるのは、そうした「見方の誤り」というコトになるのかも知れない。
ところで「データ」という数字は、絶対的なモノだと思っている方は多いと思う。
この「絶対的」というのが、実は「データを見誤る」要因かも知れない。
と言うのはマーケティングなどにおける「データ」は、「判断材料の一つ」でしかなく、いくら「信頼性の高いデータ」であっても、そのデータが「ALL or NOTHING」という2つを示している訳ではないからだ。
「データが正しいから、判断が正しい」のではなく「正しい判断をする一つの要素として、データがある」というコト。
しかし昨年から話題になっている「ビッグデータ」を読み解く時、「○○というデータだから、××」という結論を導く傾向はないだろうか?
その「○○というデータ」と「××」という状況の関連性というか、関係性に着目するコトが本当は重要であるにも関わらず「××」という結論を、一元的データの見方で導く傾向が最近ある様な気がしている。
そもそもマーケットを創り出しているのは、データではなく人なのだ。
人の思考も行動も、予定されているモノというのはほとんど無い。
「想定内」のモノごとほど、起きるコトはほとんど無いと思っても良いのに、「想定内」の発想で考える傾向が強くなってきている様な気が漠然とだが、するコトが最近多い。
「データ」を読み解く前に、「想定外のコト」に考えを巡らすコトが大切なのかな?と言う気がするこの頃だ。
具体性に掛ける話で申し訳ないのだが・・・わかる方には、わかって頂けると思う。
最新の画像[もっと見る]