一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・神田真由美女流二段②&夜のナカクラヒロミ

2009-06-16 01:34:44 | LPSA金曜サロン
12日の金曜サロン、昼は神田真由美女流二段、夕方は中倉宏美女流二段の担当だった。
最近は金曜サロンの前に女流棋士スーパーサロンへも行っているので、サロンへの入りが遅くなっている。それでも1日自由の身、かつては夕方に仕事を終えてから駒込へ向かっていたことを思えば、サロンでおふたりの女流棋士に教えていただけるだけでも、ありがたいことだと思う。しかしこの日は…。

午後4時前にサロンに入る。
神田女流二段は、先日の日レスカップが現役最後の対局となった。実力が発揮できず、笠井友貴女流アマ名人に屈したのは無念だったと思うが、笠井女流アマ名人のこぼれるような笑顔を目にすれば、そんな気持ちも薄れるというものだろう。
29年半にわたる現役生活、お疲れさまでした。
5時少し前に、指導対局開始。
「この前は鹿野さんと将棋が指せてよかったですね」
と言われる。こうしたなにげない言葉が嬉しい。緊張感が和らぐ。
将棋は私の四間飛車に、神田女流二段は腰掛け銀の戦法を採った。さらに王を固められ、ベストのタイミングで△6五歩と仕掛けられたときは、早くもこちらが敗勢になっていた。以下飛車を封じ込まれ、なす術もなく、完敗。
将棋は面白いというか恐ろしいもので、引退しても棋力が落ちるわけではない。むしろ原田泰夫九段や大庭美夏女流初段のように、「引退してから強くなった」という人もいる。神田女流二段がそうだとは言わないが、本局は一気に持っていかれた。神田女流二段とは、初めての平手での対局のときも、二枚飛車で攻められ、終盤まで必敗だった。いやいや、女流棋士は恐ろしい。
引退して勝負の呪縛から解放されたことが、いい方向に転じているのかもしれない。神田女流二段の、今後のご活躍をお祈りします。

夕方からは中倉女流二段。夜の部の中倉女流二段は珍しい。金曜サロンでは、2回目だそうだ。
本日は銀縁のメガネ姿で、これもまた知的だ。いつだったか中倉姉妹のブログで、宏美二段が稽古先の学校で教壇に立つ姿がアップされたことがあったが、本物の女教師のようで、あれは宏美ファンには最高の1枚だった。
夜も8時を回って、指導対局に入る。
「夜の中倉先生は珍しいですよね」
「あ、そうですね…」
「夜の中倉…あ、夜のナカクラヒロミ…い、いい響きですよねぇ」
なんだか分からないが、興奮してしまう。すると中倉女流二段も、
「いやっ…あっ…そうですね…」
と、困惑したように小声でもらす。
ああぁ…。な、なんて艶めかしいんだろう…。そんな思いで、向かいの対局者に対峙している中倉女流二段のうしろ姿を見ていたら、ポワーンとしてしまい、とても将棋を指せる心境ではなくなってしまった。
そこで私は中倉女流二段に指しかけを提案した。こんなことは初めてのケースだが、頭がボーッとした状態で、無様な将棋を見せるよりはいい。
次に教えていただくときは、13手目、私の手番からである。
コメント (10)
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