一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

中井広恵先生、お誕生日おめでとうございます。

2009-06-24 08:42:04 | 女流棋士
中井広恵先生、お誕生日おめでとうございます。
先日の公式戦500勝に続いての大台達成、さぞ感慨深いことと察します。「代表理事」の重責に、ようやく年齢が追いついた、というところでしょうか。
LPSAの皆さまは、気持ちは20代の方ばかり。これからも手を携え合って、女流将棋界の隆盛と女性への将棋の普及に、邁進してください。これからも応援させていただきます。
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金曜サロン・船戸陽子女流二段④

2009-06-24 01:38:13 | LPSA金曜サロン
その日の私は少し焦っていた。これはおふたりからの「挑戦」なのだろうか…。

19日の金曜サロン、夕方の部は船戸陽子女流二段の担当だった。
船戸女流二段については、あらためて記すまでもない。女流棋士でありながらソムリエでもあり、LPSA専属のファッションモデルでもある。ちなみに私の脳内ではこの比率を、4:2:4と見ている(前回と比率が変わった)。
この日のいでたちは、ピンクのパジャマ…じゃないな、ネグリジェ…でもない、とにかくそんな感じの、涼しげな服装だった。とてもよく似合っていると思う。
昼の藤田麻衣子女流1級はピンクといっても桃色だったが、船戸女流二段のそれは、桜色というか鴇色で、こちらのほうが、より初夏を思わせた。
それにしても船戸女流二段のコーディネートにはいつも感心する。今月はどんな衣装で見えるのか、指導将棋に加えての、私のもうひとつの楽しみである。
船戸女流二段も、藤田女流1級と私との世紀の一戦を気にかけてくれていて、なんとか緩めてもらいました、と言ったら、お祝いの言葉をもらった。また戦型を訊かれたので、急戦矢倉で来られました、と答える(厳密に言うと、「矢倉」ではないが)。
午後5時30分すぎ、船戸女流二段が、藤田女流1級と並んで、大盤での自戦解説が始めった。当たり前だが、ふたりともピンクの衣装である。これがホントのピンクレディーだ、などとつまらぬことを考えている場合ではない。実はおふたりから強烈な波動を感じ、私は少しビビッていた。
大盤解説が終わり、いよいよ船戸女流二段との指導対局である。
「さっきは熱戦だったみたいですね」
と声をかけてくれる。船戸女流二段は、指導対局中でも、隅々にまで目を配っている。こうした一言が嬉しい。ちなみにその将棋は、かつてある大会の群馬県代表になった強豪との平手戦で、終盤で二転三転したが、最後は読み負けした。こういう負け方は堪える。
心の整理がつかないまま、船戸女流二段と対局開始。船戸女流二段は6面指しだった。
私の▲7六歩に船戸女流二段△3四歩。▲2六歩に△4四歩。以下船戸女流二段の雁木からの攻めかと思いきや、「一公さんに矢倉を教えてもらお」と、矢倉模様になった。しかし「やっぱりやめた」と、△4三銀と立ち、△6二飛と回って、船戸女流二段得意の形となった。こちらも、「船戸雁木」からの攻めは望むところだ。なにしろこちらは、LPSA最強の、藤田女流1級に勝利しているのだ。
船戸女流二段の移動すると、背中が見える。前部と同じように後ろもスッキリしているのかと思いきや、ちょうど背骨の筋に合わせて、フリルのようなものが連なっている。う、うしろ姿もいい…。思わず見とれてしまう。
そんなポワーンとした心境の中、△7七桂成に▲同金上、と取ったのがマズかった。ここはふつうに▲7七同角と取るのが正解。▲7七同金上は力強いが、これでは角がまったく使えない。以下△1三角と覗かれ、△5三桂の妙桂をくらい、一方的に攻め倒されてしまった。
この間、船戸女流二段はノータイム指し。いくら船戸女流二段が相手でも、私だって負ければ悔しい。あの美貌が憎たらしく見える。でも悲しいかな、実力がケタ違いだ。強い、と思った。
この日の船戸女流二段はふだんの実力を遺憾なく発揮し、最後の1局を残して、指導対局は全勝だった(と思う。KKさんとの将棋は船戸女流二段が悪いと見ていたが、あの将棋も勝ったのだろうか)。
しかし最後に残ったI氏との対局は、残念ながら船戸女流二段の惜敗となった。
「最近マイブームなんです」という相中飛車から、船戸女流二段が玉を右に移動し、穴熊へ囲っての戦いだったらしい。しかしそこからI氏の指し手が冴えた。中盤以降は1対1の戦いになっており、その状況で船戸女流二段に土を付けたとは、I氏の殊勲甲であった。
I氏は喜びいっぱいで、船戸女流二段投了の局面をいつまでもそのままにしている。それを見つけた船戸女流二段、「ああー、これもういいです!!」と、局面をぐしゃぐしゃにしてしまった。その意気もまたよし。
たとえ指導対局でも、負けて悔しくなかったら、オンナではない。船戸陽子には、勝利の2文字しか似合わない。来月以降の女流棋士との対局は、多いに期待できると思った。
…と、いつもならここで終わるのだが、この日はもう一山あったのだ…。そう、あの話である。
(つづく)
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