気がついたら、このところ毎日ブログをアップしている。私のだらしない性格からして、この更新は多すぎる。アップは週1回ぐらいが適当であろう。これから徐々に更新頻度が減っていくと思う。
5日の金曜サロン、夕方は藤森奈津子女流三段の担当だった。
天気は雨。この日も、「金曜日は雨が多い」という話が聞かれた。なんだか自分の責任に思えてしまう。ちなみに5月以降、私が金曜サロンに通ったのは5回で、そのうち3回が雨。先月の「将棋ペンクラブ関東交流会」はくもり、「日レスカップ」は雨だった。自称雨男としては、まずまずの実績といえよう。
会員と将棋を指していたら、後方で渡部愛ツアー女子プロの声が聞こえたので、怪訝に思って振り向くと、藤森女流三段がおしゃべりをしていた。
藤森女流三段は年女で、8月には4…36歳になるというのに、声には少女のような艶があり、ときどき錯覚することがある。
藤森女流三段は、私との指導対局では「一公さんとは分が悪い」というようなことをいつもぼやいて?いるが、実際は平手・角落ちで藤森女流三段の5勝6敗と、ほぼ互角の数字である。多面指しの指導対局で、上手がそれほど本気を出していないことを合わせれば、これは藤森女流三段が圧倒しているといえよう。
それでも藤森女流三段がそう感じるのは、私のほうが中盤まで優勢なのに、終盤で粘り倒される、玉の逃げ道を間違えてうっちゃられる、あるいはまだまだこれからの将棋なのに私が投了してしまう、というケースが多いからだ。
しかし下手を間違わせるのも、諦めさせるのも、上手の芸である。
もちろんその逆のケースもある。この日は二枚落ちで挑む会員に必勝の局面を作りながら、以降、意識的に緩手を指して、いつのまにか負けていた。下手に自分の実力で勝ったと思わせる、これも上手の芸である。さすがに指導歴が長い藤森女流三段、指導対局のツボを心得ているものだと感心する。
そして私との指導対局。序盤で私が香得を果たしたが、その代償に飛車を成られ(これは私の見落とし)形勢を損ねたものの、その後は上手の馬を召し取って、優勢になった。しかし上手△4四桂の銀取りに、その桂の入手を見込んで打った▲8六桂が、あまりにもミエミエの手だった。すかさず△8四香と打たれ、それが8七の地点を開ける手にもなり、結局4月の指導対局に続いて、またも負けてしまった。
▲8六桂では▲7四歩が本手。△同歩なら▲7五歩の継ぎ歩が厳しかった。
これで藤森女流三段との対戦成績(平手・香落ち)は、ついに6勝6敗のイーブン。また「扇子サイン勝負」は17勝9敗。9敗の内訳は、藤田麻衣子女流1級・4敗、藤森女流三段・2敗、中井広恵天河・石橋幸緒女流王位・大庭美樹女流初段に各1敗である。強豪と伏兵格に歯が立たない、という図式だ。
なおこの日は、女流王位リーグで甲斐智美女流二段に勝利した中井広恵代表理事も見えた。北尾まどかさんの退会は衝撃的だったが、LPSAに大きな動揺はない、と感じた。これ、紛れもない実感である。
5日の金曜サロン、夕方は藤森奈津子女流三段の担当だった。
天気は雨。この日も、「金曜日は雨が多い」という話が聞かれた。なんだか自分の責任に思えてしまう。ちなみに5月以降、私が金曜サロンに通ったのは5回で、そのうち3回が雨。先月の「将棋ペンクラブ関東交流会」はくもり、「日レスカップ」は雨だった。自称雨男としては、まずまずの実績といえよう。
会員と将棋を指していたら、後方で渡部愛ツアー女子プロの声が聞こえたので、怪訝に思って振り向くと、藤森女流三段がおしゃべりをしていた。
藤森女流三段は年女で、8月には4…36歳になるというのに、声には少女のような艶があり、ときどき錯覚することがある。
藤森女流三段は、私との指導対局では「一公さんとは分が悪い」というようなことをいつもぼやいて?いるが、実際は平手・角落ちで藤森女流三段の5勝6敗と、ほぼ互角の数字である。多面指しの指導対局で、上手がそれほど本気を出していないことを合わせれば、これは藤森女流三段が圧倒しているといえよう。
それでも藤森女流三段がそう感じるのは、私のほうが中盤まで優勢なのに、終盤で粘り倒される、玉の逃げ道を間違えてうっちゃられる、あるいはまだまだこれからの将棋なのに私が投了してしまう、というケースが多いからだ。
しかし下手を間違わせるのも、諦めさせるのも、上手の芸である。
もちろんその逆のケースもある。この日は二枚落ちで挑む会員に必勝の局面を作りながら、以降、意識的に緩手を指して、いつのまにか負けていた。下手に自分の実力で勝ったと思わせる、これも上手の芸である。さすがに指導歴が長い藤森女流三段、指導対局のツボを心得ているものだと感心する。
そして私との指導対局。序盤で私が香得を果たしたが、その代償に飛車を成られ(これは私の見落とし)形勢を損ねたものの、その後は上手の馬を召し取って、優勢になった。しかし上手△4四桂の銀取りに、その桂の入手を見込んで打った▲8六桂が、あまりにもミエミエの手だった。すかさず△8四香と打たれ、それが8七の地点を開ける手にもなり、結局4月の指導対局に続いて、またも負けてしまった。
▲8六桂では▲7四歩が本手。△同歩なら▲7五歩の継ぎ歩が厳しかった。
これで藤森女流三段との対戦成績(平手・香落ち)は、ついに6勝6敗のイーブン。また「扇子サイン勝負」は17勝9敗。9敗の内訳は、藤田麻衣子女流1級・4敗、藤森女流三段・2敗、中井広恵天河・石橋幸緒女流王位・大庭美樹女流初段に各1敗である。強豪と伏兵格に歯が立たない、という図式だ。
なおこの日は、女流王位リーグで甲斐智美女流二段に勝利した中井広恵代表理事も見えた。北尾まどかさんの退会は衝撃的だったが、LPSAに大きな動揺はない、と感じた。これ、紛れもない実感である。