一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

金曜サロン・船戸陽子女流二段⑭・攻め倒された

2010-11-04 00:25:02 | LPSA金曜サロン
8月20日のLPSA金曜サロン、2部は船戸陽子女流二段の担当だった。
この前の週に私は、沖縄県宮古島と八重山諸島を旅行しており、1部担当の島井咲緒里女流初段との指導対局前には、ささやかなお土産を差し上げた。これで手を緩めていただければ儲けもの、という姑息な手段だったが、島井女流初段は空気が読めなかったようで、66手で吹っ飛ばされた。では船戸女流二段はどうだったか。
指導対局開始。私は3手目に角道を止めたあと、三間飛車にする。この日の船戸女流二段は白系の洋服で涼しげだったが、囲いは冬向けの居飛車穴熊で対抗してきた。もう、勝つ気マンマンである。船戸女流二段にはまだお土産を差し上げていなかったが、これはマズかった。
私は向かい飛車に振り直し、☗8六歩と開戦する。これは対居飛車穴熊に対する私の常套手段で、大駒が交換できれば、打ちこむスキのない振り飛車側がよい、という考えだ。
船戸女流二段は飛車交換を拒否。私は☗7五歩と伸ばし、☗7六銀~☗8五銀~~☗8四歩と8筋を制圧する。
と、船戸女流二段は☖5二飛と転戦した。いつぞや中井広恵女流六段戦と似たような展開になってきた。私は☗6七金と上がる。ここは☗6七銀や強く☗8三歩成もあった。きょうはその局面を載せる。

☗6七金は若干利かされだが、2歩得でもあるし、下手がおもしろい形勢だと思っていた。ところがここから船戸流の攻めが炸裂する。
船戸女流二段は☖4五角。以下☗5八金☖5六歩☗同歩☖同角☗5七歩☖6七角成☗同銀☖6六歩☗7六銀☖9五歩☗同歩☖6七金☗同銀☖同歩成☗同金☖9五香☗同香☖6六歩☗同金☖5七飛成(投了図)…と進み、あとは木端微塵にされた。

感想戦では☖4五角に☗5八金が受け過ぎだったのではないか、という話になった。確かにそうなのだろうが、全体的に下手は素直に指し過ぎたようだ。
中盤からは受け一方というまことにおもしろくない敗戦で、ちょっと船戸女流二段が憎たらしくなったが、私は頭が冷えるのを待ち、ネット予約は1年待ちという(本当だろうか)「石垣島ラー油」などのお土産を、船戸女流二段に差し上げたのだった。
この日はどちらかの女流棋士からサインを頂戴する予定だったが、もろくも崩れた。美女ふたりを前にして、私の心ここにあらず、というわけでもなかったのだが、やはり女流棋士は強かった。
コメント (2)
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