きょう19日(金)は、東京・将棋会館で、マイナビ女子オープン本戦2回戦・上田初美女流二段対鈴木環那女流初段の一戦が行われる。勝てばベスト4に進出し、挑戦権獲得まであと2勝になるとともに、来期の本戦シード権も得るという、大きな大きな一番である。
以前もチラッと書いたが、このふたり、現在はどうか知らぬが、むかしはとても仲がよかったと聞いた。私は2005年5月に、「将棋ペンクラブ関東交流会」に初めて参加したのだが、そのときペンクラブ会員の斎田晴子女流四段にまじって、ふたりが顔を見せたのを憶えている。
このとき私は鷲北繁房幹事(だったと思う)に交流会レポートの依頼をされ、それは「将棋ペン倶楽部2005年夏号(通信25号)」に掲載された。その中に上田・鈴木両女流のことも記したので、引用しよう。
「斎田女流四段に並んで、鈴木環那女流1級のかわいらしい顔が見える。しかしその横にいる、ピチピチの女子高生は誰だろう。女流棋士の顔と名前は私の脳にすべてインプットされているはずだが、どうも思い出せない。意を決して名前を聞いてみたら、何と上田初美女流初段であった。メガネを外していたから分からなかったのだ。しかし上田女流初段、なかなかのアイドル顔である。もしコンタクトレンズが可能なら、今後はメガネなしでマスコミに出るのも良いと思う」
「女流棋士の顔と名前は私の脳にすべてインプットされている」と書いているが、これはウソ。当時は女流棋士に関心はなかったので、中堅・若手の何人かは分からなかった。
鈴木女流初段は当時からかわいらしく、現在はそこに妖艶さが加わり、女流棋士会で五指に入る人気女流棋士に成長した。
上田女流二段は当時大きな黒ブチのメガネをかけていたが、メガネを外した顔はかわいらしく、これから素敵に歳を重ねていけば、自然に人気が出ると思った。その見たてが正しかったことは現在の彼女を見れば明らかで、我ながら彗眼だったと思う。
さてふたりは鈴木女流初段のほうが1歳年長だが、デビューや昇段はつねに上田女流二段がリードしている。鈴木女流初段としてはここで借りを返し、檜舞台に近づきたいところであろう。むろん目指すところは上田女流二段も同じである。
とここまで書いて、賢明な読者はお気づきと思うが、ベスト4に進出して来期シードになってしまうと、来年7月に行われる第5期マイナビ女子オープン・一斉予選対局に、その女流棋士の対局姿を見られなくなってしまうのだ。
昨年拝見した鈴木女流初段の対局姿は、観客の視線を意識したような、そこはかとない色気が漂うものだった(このあたりの描写は、7月下旬にアップした当ブログに詳しい)。あの姿が来年は拝めなくなると思うと、惜しい。
…あれっ!? となると、12月20日(月)対局予定の石橋幸緒女流四段と室谷由紀女流1級との一戦も、能天気に室谷女流1級を応援してはいけないのじゃないか!? 室谷女流1級が勝って女流初段昇段とともに来期本戦シードの切符を得るのはうれしいが、それと引き換えに彼女の対局姿が見られなくなるとなれば、ちょっと考えてしまう。
室谷女流1級がまとったピンクのブラウスとチェックのミニスカートは、素晴らしい戦闘服であった。あの対局姿はもう一度見たいと思う。
シードになっても、その日は会場(対局場)に来るんじゃないの? と考える人がいたら、それは甘い。前期ベスト4の上田女流二段は、今年の一斉予選対局の日、「JT将棋日本シリーズ」の仕事で、新潟に出張していた。予選免除者にも、来年だって何らかの仕事が入るとみたほうが自然だ。また室谷女流1級は関西在住なので、なおのこと東京には来ないだろう。
その伝でいくとこの2つの将棋、鈴木・室谷の両女流が勝ったら、来年の一斉予選対局には顔を見せないと覚悟すべきだ。いやそもそも私は、女流棋士の対局姿が見たいのだ。盤上没我の勇姿を目に焼き付けたいのだ。
となるとこれは、応援のベクトルが微妙に変わってくる。
上田女流二段には女流棋士スーパーサロンで何局か教えていただいているが、鈴木女流初段とのそれはない。「ナマ鈴木の対局姿」を拝見する機会はこの一斉対局しかないのだ。かようなわけで今回は、上田女流二段を応援させていただく。
また石橋-室谷戦も、いくら石橋女流四段が絶不調とはいえ、さすがに室谷女流1級には勝つだろう。いや違う、LPSAへタイトルを持ってくるためにもこの勝負、絶対に石橋女流四段が勝たねばならないのだ。いや、あぶないところだった。うっかり室谷女流1級の応援にリキを入れるところだった。
まあとりあえずは、きょうの一局である。どうでもいいが戦形を予想しておくと、上田女流二段の振り飛車に、鈴木女流初段の居飛車穴熊とする。上田女流二段が美濃に囲えば上田女流二段の勝ち。穴熊に潜ったら鈴木女流初段の勝ち。
いろいろ書いたが本心を言えば、どちらも応援しているし、どちらにも勝ってもらいたいのだ。とにかく、いい将棋を見せてください。
以前もチラッと書いたが、このふたり、現在はどうか知らぬが、むかしはとても仲がよかったと聞いた。私は2005年5月に、「将棋ペンクラブ関東交流会」に初めて参加したのだが、そのときペンクラブ会員の斎田晴子女流四段にまじって、ふたりが顔を見せたのを憶えている。
このとき私は鷲北繁房幹事(だったと思う)に交流会レポートの依頼をされ、それは「将棋ペン倶楽部2005年夏号(通信25号)」に掲載された。その中に上田・鈴木両女流のことも記したので、引用しよう。
「斎田女流四段に並んで、鈴木環那女流1級のかわいらしい顔が見える。しかしその横にいる、ピチピチの女子高生は誰だろう。女流棋士の顔と名前は私の脳にすべてインプットされているはずだが、どうも思い出せない。意を決して名前を聞いてみたら、何と上田初美女流初段であった。メガネを外していたから分からなかったのだ。しかし上田女流初段、なかなかのアイドル顔である。もしコンタクトレンズが可能なら、今後はメガネなしでマスコミに出るのも良いと思う」
「女流棋士の顔と名前は私の脳にすべてインプットされている」と書いているが、これはウソ。当時は女流棋士に関心はなかったので、中堅・若手の何人かは分からなかった。
鈴木女流初段は当時からかわいらしく、現在はそこに妖艶さが加わり、女流棋士会で五指に入る人気女流棋士に成長した。
上田女流二段は当時大きな黒ブチのメガネをかけていたが、メガネを外した顔はかわいらしく、これから素敵に歳を重ねていけば、自然に人気が出ると思った。その見たてが正しかったことは現在の彼女を見れば明らかで、我ながら彗眼だったと思う。
さてふたりは鈴木女流初段のほうが1歳年長だが、デビューや昇段はつねに上田女流二段がリードしている。鈴木女流初段としてはここで借りを返し、檜舞台に近づきたいところであろう。むろん目指すところは上田女流二段も同じである。
とここまで書いて、賢明な読者はお気づきと思うが、ベスト4に進出して来期シードになってしまうと、来年7月に行われる第5期マイナビ女子オープン・一斉予選対局に、その女流棋士の対局姿を見られなくなってしまうのだ。
昨年拝見した鈴木女流初段の対局姿は、観客の視線を意識したような、そこはかとない色気が漂うものだった(このあたりの描写は、7月下旬にアップした当ブログに詳しい)。あの姿が来年は拝めなくなると思うと、惜しい。
…あれっ!? となると、12月20日(月)対局予定の石橋幸緒女流四段と室谷由紀女流1級との一戦も、能天気に室谷女流1級を応援してはいけないのじゃないか!? 室谷女流1級が勝って女流初段昇段とともに来期本戦シードの切符を得るのはうれしいが、それと引き換えに彼女の対局姿が見られなくなるとなれば、ちょっと考えてしまう。
室谷女流1級がまとったピンクのブラウスとチェックのミニスカートは、素晴らしい戦闘服であった。あの対局姿はもう一度見たいと思う。
シードになっても、その日は会場(対局場)に来るんじゃないの? と考える人がいたら、それは甘い。前期ベスト4の上田女流二段は、今年の一斉予選対局の日、「JT将棋日本シリーズ」の仕事で、新潟に出張していた。予選免除者にも、来年だって何らかの仕事が入るとみたほうが自然だ。また室谷女流1級は関西在住なので、なおのこと東京には来ないだろう。
その伝でいくとこの2つの将棋、鈴木・室谷の両女流が勝ったら、来年の一斉予選対局には顔を見せないと覚悟すべきだ。いやそもそも私は、女流棋士の対局姿が見たいのだ。盤上没我の勇姿を目に焼き付けたいのだ。
となるとこれは、応援のベクトルが微妙に変わってくる。
上田女流二段には女流棋士スーパーサロンで何局か教えていただいているが、鈴木女流初段とのそれはない。「ナマ鈴木の対局姿」を拝見する機会はこの一斉対局しかないのだ。かようなわけで今回は、上田女流二段を応援させていただく。
また石橋-室谷戦も、いくら石橋女流四段が絶不調とはいえ、さすがに室谷女流1級には勝つだろう。いや違う、LPSAへタイトルを持ってくるためにもこの勝負、絶対に石橋女流四段が勝たねばならないのだ。いや、あぶないところだった。うっかり室谷女流1級の応援にリキを入れるところだった。
まあとりあえずは、きょうの一局である。どうでもいいが戦形を予想しておくと、上田女流二段の振り飛車に、鈴木女流初段の居飛車穴熊とする。上田女流二段が美濃に囲えば上田女流二段の勝ち。穴熊に潜ったら鈴木女流初段の勝ち。
いろいろ書いたが本心を言えば、どちらも応援しているし、どちらにも勝ってもらいたいのだ。とにかく、いい将棋を見せてください。