7月15日(土)は大野教室に行った。空はピーカンで、室内で将棋はもったいないが、ほかに行くところもない。
午後1時半ごろ教室に入ると、大野八一雄七段は5面指しの真っ最中だった。Sato氏、Tod氏、Taga氏らいつものメンバーだ。
1回料金の5,000円を払う。樋口一葉を出しておつりがない、というのはけっこう痛い。
「宮宗紫野女流初段駒根付け」があったので、いただく。先日の指導対局でもらい忘れたもので、私が今日教室に来たのは、これをいただくためでもあった。
奥の和室でも2局行われていた。Hanaちゃんがいたがすっかり大人びて、ますますお姉さんに似てきた。
手スキの人はなく私は手持無沙汰だが、W氏が「話したいことがある」という。今日W氏は所用で、夕方には帰らなければならないらしく、今のうちに何事かを述べたい、というわけだった。
それで表に出た。内容は女流棋士の指導対局会の改善策の相談で、私も思っていることを述べた。
部屋に戻ると2時を過ぎていて、対局が終わったKoba氏と指すことになった。
前回と同じ二枚落ちだが、チェスクロックは使わないことにした。前回のTod氏のように、下手が勝勢になっても時間がなくて間違えたら、つまらないだろうからだ。
将棋はKoba氏の二歩突っ切りとなり、巧妙に指して下手優勢。上手△2二銀・△3二金、下手▲3四歩・▲3六飛 持駒:金の局面で、Koba氏が▲3三金と打ち込めば上手は受けが難しかったのだが、Koba氏は別の手を指してしまう。
私は数手後に△3三歩とキズを消し、これは何とかなると思った。

局面が進んで、第1図から△3六角▲5八桂△同角成▲同玉△4七銀▲同飛△同歩成▲同玉△3五桂▲3六玉△4七銀▲2六玉△3六飛まで、私の勝ち。
Koba氏は筋がいいし強いと思うが、上手と指す時は上手のチカラを必要以上に恐れてしまうようだ。実際は私クラスの上手など、大したことはないのだが…。
本局は終盤、私が必至を掛けられたが、そこで下手玉を詰ませることができた。
2局目はSato氏と。3時休みに突入することになるが、構わず行う。Sato氏と指すのはけっこう久しぶりである。
私の後手で、Sato氏のひねり飛車を迎え討った。私は△4四金~△5四金のタコ金戦法。Sato氏は▲4六歩△同歩▲同銀から、▲5五銀とぶつけてきた。
ここで△同金▲同歩△同角は▲5六金と手厚く打たれてわるい。それで放っておいたが、Sato氏は2歩を持っている。となればやってくる手は目に見えていて、やはり▲9五歩△同歩▲9三歩ときた。
これを△同香は▲9二歩の垂らしが厳しい。そこで私は△5五金▲同歩△9四銀と我慢したが、これでは辛すぎる。
そもそもさっきの▲5五銀のぶっつけも▲9五歩の端攻めも、以前Sato氏に喰らっていたやつだ。それを知っていながら対策を講じていないとは、私がどうかしている。
その後私は△9三香と歩を払い、Sato氏は▲7四歩△同歩▲同飛。私は△7三歩と打つよりないが、ここで▲9三角成△同桂▲9四飛とされたら、私は投了級の壊滅だった。
本譜はSato氏が▲7六飛と引いてくれたので、危機を脱した。

第1図から▲7二歩△同飛▲6一角△6二飛▲1六角成△3三銀と進み後手も戦えると思ったが、Sato氏は数手後に▲2五歩△同歩▲1七桂と戦力を増強し、これが存外うるさい。
私は秒読みになったこともあり疑問手連発、形も作れぬまま惨敗した。
戻って△3三銀では、△2五金▲1七馬△1五香だったか。振り返れば反省だらけで、私の指し手がだらしなかった。
3局目は大野七段に角落ちで教えていただく。今日は矢倉でじっくり指すつもり。飛車先の歩を切る手を保留し▲3五歩。その後▲3六銀と立った。
対局中に4時を過ぎ、Shin氏がきた。例によって「4時から男」だ。
本局に戻って、矢倉は早囲い。しかし、△7五歩▲同歩△同金に7八の玉を▲8八玉と寄ったのが悪手だった。大野七段に△6五歩と攻められ、下手は▲6七金・▲6八角の形が悪く、あっという間に攻め潰されてしまった。
△7七同桂成まで投了。「ホントに寄ってる?」と大野七段は怪訝そうだったが、調べてみたらすぐ寄ってしまった。
最近大野七段にはホントに勝てていない。棋友やほかの棋士の指導対局ではそこそこ勝てているから私の実力が落ちているとは思わぬが、これではマズイ。
(つづく)
午後1時半ごろ教室に入ると、大野八一雄七段は5面指しの真っ最中だった。Sato氏、Tod氏、Taga氏らいつものメンバーだ。
1回料金の5,000円を払う。樋口一葉を出しておつりがない、というのはけっこう痛い。
「宮宗紫野女流初段駒根付け」があったので、いただく。先日の指導対局でもらい忘れたもので、私が今日教室に来たのは、これをいただくためでもあった。
奥の和室でも2局行われていた。Hanaちゃんがいたがすっかり大人びて、ますますお姉さんに似てきた。
手スキの人はなく私は手持無沙汰だが、W氏が「話したいことがある」という。今日W氏は所用で、夕方には帰らなければならないらしく、今のうちに何事かを述べたい、というわけだった。
それで表に出た。内容は女流棋士の指導対局会の改善策の相談で、私も思っていることを述べた。
部屋に戻ると2時を過ぎていて、対局が終わったKoba氏と指すことになった。
前回と同じ二枚落ちだが、チェスクロックは使わないことにした。前回のTod氏のように、下手が勝勢になっても時間がなくて間違えたら、つまらないだろうからだ。
将棋はKoba氏の二歩突っ切りとなり、巧妙に指して下手優勢。上手△2二銀・△3二金、下手▲3四歩・▲3六飛 持駒:金の局面で、Koba氏が▲3三金と打ち込めば上手は受けが難しかったのだが、Koba氏は別の手を指してしまう。
私は数手後に△3三歩とキズを消し、これは何とかなると思った。

局面が進んで、第1図から△3六角▲5八桂△同角成▲同玉△4七銀▲同飛△同歩成▲同玉△3五桂▲3六玉△4七銀▲2六玉△3六飛まで、私の勝ち。
Koba氏は筋がいいし強いと思うが、上手と指す時は上手のチカラを必要以上に恐れてしまうようだ。実際は私クラスの上手など、大したことはないのだが…。
本局は終盤、私が必至を掛けられたが、そこで下手玉を詰ませることができた。
2局目はSato氏と。3時休みに突入することになるが、構わず行う。Sato氏と指すのはけっこう久しぶりである。
私の後手で、Sato氏のひねり飛車を迎え討った。私は△4四金~△5四金のタコ金戦法。Sato氏は▲4六歩△同歩▲同銀から、▲5五銀とぶつけてきた。
ここで△同金▲同歩△同角は▲5六金と手厚く打たれてわるい。それで放っておいたが、Sato氏は2歩を持っている。となればやってくる手は目に見えていて、やはり▲9五歩△同歩▲9三歩ときた。
これを△同香は▲9二歩の垂らしが厳しい。そこで私は△5五金▲同歩△9四銀と我慢したが、これでは辛すぎる。
そもそもさっきの▲5五銀のぶっつけも▲9五歩の端攻めも、以前Sato氏に喰らっていたやつだ。それを知っていながら対策を講じていないとは、私がどうかしている。
その後私は△9三香と歩を払い、Sato氏は▲7四歩△同歩▲同飛。私は△7三歩と打つよりないが、ここで▲9三角成△同桂▲9四飛とされたら、私は投了級の壊滅だった。
本譜はSato氏が▲7六飛と引いてくれたので、危機を脱した。

第1図から▲7二歩△同飛▲6一角△6二飛▲1六角成△3三銀と進み後手も戦えると思ったが、Sato氏は数手後に▲2五歩△同歩▲1七桂と戦力を増強し、これが存外うるさい。
私は秒読みになったこともあり疑問手連発、形も作れぬまま惨敗した。
戻って△3三銀では、△2五金▲1七馬△1五香だったか。振り返れば反省だらけで、私の指し手がだらしなかった。
3局目は大野七段に角落ちで教えていただく。今日は矢倉でじっくり指すつもり。飛車先の歩を切る手を保留し▲3五歩。その後▲3六銀と立った。
対局中に4時を過ぎ、Shin氏がきた。例によって「4時から男」だ。
本局に戻って、矢倉は早囲い。しかし、△7五歩▲同歩△同金に7八の玉を▲8八玉と寄ったのが悪手だった。大野七段に△6五歩と攻められ、下手は▲6七金・▲6八角の形が悪く、あっという間に攻め潰されてしまった。
△7七同桂成まで投了。「ホントに寄ってる?」と大野七段は怪訝そうだったが、調べてみたらすぐ寄ってしまった。
最近大野七段にはホントに勝てていない。棋友やほかの棋士の指導対局ではそこそこ勝てているから私の実力が落ちているとは思わぬが、これではマズイ。
(つづく)