一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行2017(7)

2017-08-18 12:32:28 | 旅行記・北海道編
大通会場からは地下道を通って札幌駅に向かう。地下道でも雪まつり関連のイベントが行われているが、じっくり見ている時間がないので、先を急ぐ。
札幌―小樽間はJR北海道で数少ないドル箱路線だから、本数は多い。私は15時58分の区間快速いしかりライナーに乗ることができた。だが列車は満員で、立席を余儀なくされた。
途中、日本海側の荒波を間近に見る。天候が悪い時ほど、公共交通機関のありがたみを感じる。ここを徒歩で行くことを想像すれば、立っていることなど何でもない。
16時35分、南小樽着。ここで下車する。小樽観光は片道でいいので、隣の南小樽で降りるのが正解である。
昨年同様、駅前の急な坂道を降りたが、途中で道を間違えて、ヘンなところに出てしまった。
すぐ軌道修正をして、小樽オルゴール堂の前に出た。大通りはアスファルトがむき出しで、この時期でははじめての経験である。残っている雪もシャーベット状で、もはや異常事態といえる。
小樽運河方面に舵を切る。観光客は大勢いるが、外国人の比率が高い。札幌に近く、シャレた建物、雪、ガラス、洋菓子、グルメ、ワインと、観光要素が詰まっているから当然である。
私も北一硝子などお邪魔したい店舗も多いが、今年はなんだか入る気がしない。お土産を渡す相手もいないのに、店に入ってもしょうがないからだ。今年はそのまま先を行く。
小樽といえば、昨年夕食を摂りに入った食堂が、安くて美味かった。今年もそこに入りたいが、見つからない。私の場合、馴染みの店を見つけると、そこが数年以内につぶれるというジンクスがある。小樽だって例外ではない。
だが辛抱強く歩いたら、その店「万次郎」があった。迷わず入る。
昨年はカツ丼を頼んだが、イカ、サーモン、蒸しウニが載った海鮮丼にも食指が動いた。今年はノータイムでそれとした。
店内は外国人のカップルが多かった。お茶はセルフサービスなので、同じカウンターにいた外国人に身振りで教えてあげる。こういうのを国際交流という。むかしはユースホステルでよくやったが、最近はすっかりその機会がなくなってしまった。
待望の海鮮丼(900円)は、旨いには旨かったが、期待ほどではなかった。ウニにもう少し新鮮味があったらよかったと思うが、蒸しウニだからしょうがないか。
ともあれ満足して、次は小樽運河に直行である。
小樽運河は案の定、多くの観光客でごった返していた。ここは「小樽雪あかりの路」のメイン会場で、運河には200個前後の浮き玉キャンドルが浮いていた。たったこれだけのことで、ただの運河が幻想的に変貌する。
私は撮影するのもままならないが、人の隙間から何枚か撮る。こういう時、撮影に時間を食っている観光客がいるが、ここはスピード第一だ。
歩道にも無数のアイスキャンドルが装飾されている。どこもかしこも撮影スポットで、市民の手作りの賜物だ。小樽雪あかりの人気の秘密、それはこの市民の熱意にある。







小樽駅の途中にある手宮線会場に向かう。手宮線は1880年開業、1962年旅客営業廃止、貨物営業も1985年に廃止された。私はこの翌年小樽に初上陸したが、まだ現役の余韻を残していたものだ。だが廃止から32年、今もイベントの主会場になり、多くの観光客が訪れる。手宮線は幸せな廃線だ。
会場は、今年も多くのアイスキャンドルとオブジェが飾られていた。ここでもそこかしこで記念撮影が行われている。私はひとりさびしくオブジェを撮影するのみ。
昨年に続き、お餅やおイモを焼いてくれている地元民がいる。焼けたものから私たちにくれるのだが、私が受け取ろうとすると、脇から別の手が伸びてそれを持って行ってしまう。
何度か機会はあったが、今年は何ももらえなかった。
雪あかりの路をのんびり歩いていると、今後確実に訪れるであろう苦難の道を、いくらかでも忘れることができた。













大いに満足して、小樽駅に向かう。
途中のアーケード街に、馴染みの蕎麦屋かあったはずなのだが、見当たらなかった。
次の列車は18時30分発の快速エアポート190号だ。私の帰京はあす朝だが、今後会社勤めをしたら今日中に帰京しなければならない。たぶん、このあたりの列車でそのまま新千歳空港まで向かうのだろう。
まだ時間があったので、駅構内を見る。まったく知らなかったが、小樽駅内は綺麗に改装されて、土産物屋やレストランが軒を連ねていた。
エアポート190号には、何とか座ることができた。「ヨーグリーナ」を一口飲む。すっきりした味で、美味かった。
19時02分、札幌着。再び大通会場に向かい、夜の雪まつりの鑑賞である。
(つづく)
コメント (2)
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