一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

8月12日の女流棋士指導対局会・和田女流初段編(後編)

2017-08-23 01:06:55 | 女流棋士の指導対局会
22日の朝は、また夢を見た。それは以前見たことがある夢と、夢の中で気付いた。その後の展開も見覚えがあった。これは初めてのケースと思う。

   ◇


第3図以下の指し手。▲5八銀△4二金▲5七銀△3二金右▲4六銀△7五歩▲同歩△7二飛(第4図)

第3図で私は▲5八銀と引いたが、上手が△7四歩と突いてある形なので、どうだったか。
私の構想はさらに▲5七銀~▲4六銀型に組むことだったが、いざ実現しても攻める手段がなかった。
▲5八銀では▲6五歩~▲6六銀の形を目指すべきだった。ちなみにこの形は、かつて植山悦行七段に推奨されたことがある。▲6五歩の瞬間に角交換されるのは下手もイヤだが、上手もハッチを閉めてないから、指しにくい意味はあった。
とにかく▲4六銀に、和田あき女流初段は△7五歩~△7二飛。薄い7筋を攻められて、下手はのんびりできなくなった。

第4図以下の指し手。▲2五歩△同歩▲1五歩△同歩▲2五桂△2四角▲6五歩△7五飛▲1三歩△同桂▲同桂成△同香▲2五桂△1四香▲3五歩△同歩▲7九飛(第5図)

この辺りでTag氏が騒ぎ始めた。指しながら記譜を付けていたのだが、どこかで1手抜けてしまったらしい。
これは私にもたびたびあることで、3~4手をまとめて付けていたりすると、後の記譜並べの時何手か抜けていることがあり、記譜再生が難しくなることがある。
Tag氏は無事に、辻褄が合ったようだ。
局面。私は▲2五歩から攻めるが、相手が銀冠なので、ちょっと無理気味だ。
▲6五歩は待望の手だが、上手に△7五飛と飛びだされ、角の動きを制限されてしまった。
私は桂交換に持ち込んだが、▲2五桂に△1四香と浮かれて二の矢がない。
▲3五歩は△4六角▲同金△5七桂を嫌ったものだが、上手がこんなイモ攻めをするはずがなく、△同歩と取られて却ってキズになってしまった。

第5図以下の指し手。△7六歩▲5九角△1六歩▲9六歩△7四飛▲6八角△3四銀▲2六歩△4四歩▲同歩△同銀(投了図)
まで、76手で和田女流初段の勝ち。

右のKaz戦はKaz氏が▲7三角と打って馬作りを目指した。まだまだ互角の戦いだが、左金が8八にいるのがどうか。
いや私はヒトの将棋を見ている場合ではない。▲7九飛は▲2二角成△同金▲7五飛を見たものだが、こんなミエミエの手が通るわけもなく、△7六歩と打たれた。
ここで▲2二角成は暴発だろう。私は▲5九角と引いたが△6七桂に気付き、和田女流初段が向こうを見ているのをいいことに、角を7七に戻した。
しかし▲5九角△6七桂には▲4八角(飛車取り)の切り返しがあり、私は「待ったはいけない」とばかり、そっと▲5九に戻した。
しかし和田女流初段に△1六歩と伸ばされ、ここで▲1八歩とも謝れず、私の苦戦がハッキリした。
私の▲9六歩は、何かの時の▲9七角を見たものだが、和田女流初段はじっと△7四飛と引いて落ち着いている。このあたり、上手は何もいい手は指していない。私の無理な動きに、自然に応対していただけだ。それで上手優勢とは、将棋の恐ろしさよ。
▲6八角に、桂取りに△3四銀と出られた。これも▲3五歩の突き捨てを逆用されたもので、私は▲2六歩となけなしの一歩を使う。しかしこれで▲1三歩の楽しみがなくなってしまった。
また、どこかで▲9五角が利けばいいのだが、それは△7三桂がピッタリだ。このあたり、考えれば考えるほど下手の未来がなくて、ハッキリと戦意を喪失した。
△4四歩▲同歩△同銀。じわじわ金銀で押されるのは私のもっとも嫌う展開だ。ここで▲4五歩は、またも歩損して相手の銀を進出させるだけ。ほかに有効な手もなく、バカバカしくなって、ここで投げた。

感想戦。あまりの拙局でやるところもないが、和田女流初段は「投了は早いんじゃ…」とつぶやいた。だがこれ以上指しても下手はジリ貧で、ミジメになるだけだ。
大野八一雄七段が見えて、「△7五歩▲同歩△7二飛で(将棋は)終わってます」との宣告だった。さすがに男性棋士は厳しい。
時計を見ると2時50分。2局目に突入できるのだが、指す気力がないので、辞退した。
和田女流初段の上手らしい指し回しに屈服した一局だった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする