一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

8月12日の女流棋士指導対局会・和田女流初段編(前編)

2017-08-22 00:26:21 | 女流棋士の指導対局会
21日の朝は、また夢を見た。どこかの店で、何人かで何かを売っている夢だった。
ノルマが決まっているのだが、達成は難しそうな雰囲気だった。

   ◇

12日(土)は埼玉県川口市の大野教室で女流棋士の指導対局会があり、私は申し込んだ記憶がないのだが、何となくお邪魔した。例年この時期は沖縄を旅行しているのだが、こんな状況では旅に出ても楽しめないから、ちょうどいい機会だった。
女流棋士の指導対局会は何度か行われているが今回は初の2人体制で、指導は中村真梨花女流三段と和田あき女流初段。私は2コマ目と3コマ目の対局で、初戦は午後2時からだった。
教室には時間ギリギリに入ったため、指導対局はもう始まらんとしていた。私は6,000円を払う。無職がこんな散財をしていいのかと思う。
W氏が、対局記念の女流棋士根付けをくれた。いつももらい忘れるけど、これでバッチリだ。
まずは和田女流初段との対局。挨拶もそこそこに駒を並べ、「平手でよろしいでしょうか」と断って、対局開始となった。

第1図までの指し手。▲7六歩△8四歩▲7八銀△3四歩▲6六歩△6二銀▲6八飛(第1図)

本局は洋間での4面指し。定員は5名で、結局全員埋まらなかった。中村女流三段は隣の和室で指していて、やはり4面指し。今はお盆のうえ、ほかに将棋まつりもある。将棋ファンも忙しい時期なのだ。
さて和田女流初段、しばらく見ないうちに、また大人っぽくなった。これからコアなファンが増えることであろう。
私はいちばん左に座る。右はKaz氏(平手)、その右はTag氏(角落ち)、そのまた右は初見の中年氏(四枚落ち)だった。
私は▲7六歩に△8四歩。これは矢倉志向だ。私は居飛車が多いが、矢倉に組めば、上手はいまはやりの急戦で来そうだ。これを受ける自信が私にあるか。
ちなみにこのあとの中村女流三段は振り飛車が確定だから、私は居飛車で迎え討つつもりだ。
となると2局とも居飛車になって、これはつまらないのではないか。和田女流初段との矢倉戦にも食指が動くが、1局は振り飛車も指してみたい。
が、右のKaz氏は、居飛車党なのに先手中飛車に構えていた。これじゃあ私も中飛車というのもヤボだ。振るなら四間か。
いろいろ迷って、とりあえず▲7八銀と指した。△3四歩にも迷いながら▲6六歩。この時点でもまだ矢倉の味は残っていたが、△6二銀にノータイムで四間飛車に振ってしまった。

第1図以下の指し手。△5四歩▲3八銀△4二玉▲4八玉△5二金右▲3九玉△5三銀▲6七銀△8五歩▲7七角△7四歩▲4六歩△3二銀(第2図)

こうなれば、振り飛車側はしばらく難しいところはない。
△5三銀に、和田女流初段得意のイビアナを感じたが、次に△7四歩。和田女流初段は急戦を指さない、の認識があったから、やや戸惑った。
そして△3二銀。これはいまはやりの左美濃か。それとも――。

第2図以下の指し手。▲3六歩△3一玉▲2八玉△1四歩▲1六歩△2四歩▲5八金左△2三銀▲4七金△3二金▲4五歩△3三角▲3七桂△2二玉▲2六歩△1二香▲5六歩△1一玉▲6九飛△2二金(第3図)

和田女流初段はさして考えるふうでもなく、4局をポンポン指していく。そのたびに私たちは少考を繰り返す。これだけとっても、アマとプロのレベルの違いを実感する。
私は淡々と駒組を進めていくが、やや単調だったか。
和田女流初段に△2四歩から△2三銀と上がられ、これははやりの一つ、銀冠穴熊で来られそうな気がした。
▲4七金に△3二金は、△2三銀とセット。私は▲4五歩と伸ばしたが、これは大きな手。
和田女流初段は△1二香とし、やはり穴熊にした。とすると私の▲4五歩も、▲4五桂ハネを失くしているから一長一短だ。事実プロ棋界では、△4四角と上がって、わざと▲4五歩と突かせる手もあるくらいだ。
△1一玉に、私は様子見の▲6九飛。和田女流初段は△2二金とハッチを閉め一安心というところ。
ここで私の次の手がどうだったか。

(つづく)
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