一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

就職活動

2017-08-28 12:43:30 | プライベート
我が会社の業務はとっくに終了しているが、まだウチには得意先に納品する在庫が残っていて、明日も納品がある。
ただその合間に就職活動はできるわけで、私は遅ればせながら7月中旬に、A区の職業安定所を訪れた。

ちなみに今まで私が職安を利用したのは何回かあって、一度目は20代前半、新卒で就職した会社にリストラに遭った時だ。
この時は会社都合の離職だったので、給料の6割が最大6か月間支給されることになり、それを貰いにいった。
ほどなくして私は叔父の会社に就職したので、職安との付き合いはそれで終わった。
しかし叔父の会社も経営があぶなくなり、私は再び離職。またも職安を利用した。28歳の時である。
このころの職安はインターネット出現前だったので、求人はその職安のエリア内が主だった。求人票がファイルの束になって置かれており、そこからピックアップしたファイルを窓口に持って行き、連絡を取ってもらうのだ。
この時不思議だったのは、最初の会社をいっしょに辞めたSという男性と、いっしょに就職活動を行っていたことである。
このSがどうしようもないクズで、私は彼に都合18万円を貸したが、1円も返ってこなかった。
それで私は、友人に金を貸す時は、金は戻ってこないもの、と学習した。
ただ、一人より二人での求職は心強かった。
この職安で私は、その後6年半勤務することになる四ッ谷の広告代理店を見つけるのだが、そこでの顛末は以前触れたので割愛する。
参考までにSにはその後一度会ったが、容姿がまるっきり変貌していて、見る影もなかった。

話を現在に戻す。現在日本は空前の人手不足だというが、それは3Kとか4Kの話であって、50オーバーの男がいざ就職しようと思えば大変なのは覚悟していた。
職安に行くと、現在はずいぶん先進的になっていて、ネットでの検索が当たり前になっていた。地域の壁が取っ払われたので、日本全国の求人票が見られることになったわけだ。
私が今回狙うべき職種は文章に携われるものだが、それ系は絶対数が少ない。私が若かったら営業系だろうが、自分が売りたくもない品物を営業するのはイヤだった。
次に職安に訪れた時、ピックアップして受付に持って行くと、係の人が、この会社は○人の応募があって、現在○人が選考中です、の返事があった。今はこんなことまで教えてくれるらしい。
そして紹介状を発行してくれた。それに履歴書と職務経歴書を添付して、郵送するのである。つまり面接はその後、というわけだ。
昔の職安は、会社を紹介されたらすぐ面接、という手順だった。もちろん、職安からの紹介状も必要なかった。今は慎重に選考をしているということだろう。
さらに帰り際、「応募書類の作り方」「職務経歴書の作り方」の冊子をくれた。まさに至れり尽くせりで、私たちの税金で作られているとはいえ、今は随分国のサポートが手厚い。
ちなみにこの時応募した会社は、書類選考で不採用にされた。面接まで行かないとは、ショックだった。返事がメール、というのも今風だ。
しかし考えてみれば、私は学歴も大したことはなく、資格も持っておらず、ほかの求職者に比べて劣るのは明らかだ。会社だって同じ能力なら、年齢の若いほうを採る。

最近テレビで「Indeed」なる求職サイトのCMをやっているので、そのサイトも見てみた。
たしかに求人の会社はいっぱいあるが、玉石混交で、ポイントが絞れない。これはという求人があっても、年齢制限で引っ掛かってしまう。
アダルトビデオの商品タイトルを月に60個考えていただきます、という仕事には食指が動いたが、将棋仲間はともかく、身内に胸を張っていえない業務なので、応募はできなかった。

職安は全国どこでも同じモノが見られるので、私はT区に行った。ここなら徒歩でも35分で行ける。
その職安の壁やモニターの前に「就職にはタイミングが大切です」の貼り紙があった。
まさに至言だと思う。企業の求職はいつも更新しているので、つねに目を光らせていなければならない。
新たな求人を見たので、窓口を通じて応募してみる。しかしここも、面接前にハジかれた。
この企業など、私にはピッタリだと思うのだが、面接の土俵に立てなければ勝負ができない。
企業の求人票はプリントアウトできるので、これはと思う企業は片っ端からプリントする。それらを細かく見ると、不可解な記述も多い。
残業が月10時間と謳っていながら、「月給には月40時間分の固定残業手当が含まれています」とある。これは、残業が月40時間以上あるってことじゃないのか?
またある企業は、「必要な経験等」に「不問」としながら、「PC操作は必須」の一文があった。それなら「不問」じゃないのではないか?
資格もハードルが高いものがある。高給でもないのに、「英語堪能な方」「中国語ができる方」などとある。
外国語が堪能な人が、職安で職探ししてますかね。
改めて職安に行った時は、ある出版社が編集者を求めていた。これを申し込んだら、窓口で「企業からは、アダルト系、の文言が付け加えられております」と言われ、迷ったが応募を取りやめた。
かように就職活動は難しい。

ウチが会社を畳むことになった時、地元の工業会の担当者が、医療保健の手続きで親身になってくれた。
その時私は「8月までにはさすがに就職を決めているでしょう。ガハハハ」と高笑いしたが、いまはその時の自分を笑ってやりたい気分だ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする