一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

冬の北海道旅行4・2つの雪まつり

2012-02-14 22:36:23 | 旅行記・北海道編
JRバスは「ルオント前」を通過した。結局私は降りなかった。せいわ温泉ルオントと幌加内そば、「夜の雪質日本一フェスティバル」より、「夜の旭川冬まつり・氷彫刻世界大会」を取ったのだ。
これはこれで立派な選択だったが、宗谷本線で特急列車を使えば、名寄と旭川、両方の「夜」の雪まつりを楽しめたことが分かったいまでは、かなりの後悔を禁じ得ない。次回からは、特急列車の利用も視野に入れたい。
朱鞠内、14時07分着。ここで旅行者の若い女性が降りた。宿のスタッフと思しき男女が、彼女を迎えに来ていた。
朱鞠内にはユースホステルがあり、美味い幌加内そばを食べさせてくれる。一度泊まってみたいが、その機会は訪れないだろう(注:このユースは現在、民宿として営業しているようである)。
バスの乗客は私ひとりになった。地方の路線バスはどこもガラガラだ。深名線の幌加内発名寄行きは1日4本(土・休日は3本)しかないが、それもやむを得ないと思う。
トイレタイムになったので、バスから降りて、写真を撮る。ルオント前もこの辺りも、ものすごい雪である。この雪がすべて融けるのは、いつになるのだろう。数分後、発車。
運転手さんとは、いまだ会話なし。私がこのバスに乗り続けた理由は、深名線沿線を明るいうちに鑑賞したかったのと、この運転手さんの運転を、もう少し味わいたかったこともある。
次の停留所はエンジン橋だ。どこからどこまでがエンジン橋か分からぬが、深名線沿線の白眉がこの辺りである。
しかし雪の嵩が高すぎて、ベストショットがない。車内からカメラを構えては止める、を繰り返す。撮りますか? と運転手さんが言って、バスを止めてくれた。左を見ると、一面が雪に覆われてよく見えぬが、朱鞠内湖らしい。いままでは通過するだけだったから、分からなかった。
乗客ひとりだから受けられるサービスであろう。私はバスから降りると、あたりを写真に撮った。
「この辺は冬になると白と黒の景色だからねえ。観光路線じゃないし、おもしろすくないでしょ?」
「その風景がいいのです」
ようやく初めての会話がなった。そのあとも二言三言話すが、また運転手さんは運転に専念した。
15時13分、名寄駅前よりひとつ手前の、「西3条南6丁目」で下車する。ここが「なよろ雪質日本一フェスティバル」の最寄バス停なのである。
料金は深川駅から2,400円。運転手さんのドライブテクニックと雪景色を3時間半堪能し、後半はほとんど貸し切り状態だった。これで実質2,200円なら安いものである。
右に約500m行くと、「なよろ親林館」が見えてきた。この広大な敷地の「南広場」がフェスティバル会場である。国際雪像ジャパンカップと全日本学生対抗スノーオブジェ競技会があり、それぞれ約10基が展示されている。いずれも力作ぞろいで、私は道内各地の冬まつりを見てきたが、名寄のそれが一番見応えがある。
さっそく鑑賞するが、空の明るさと辺り一面の雪とで、肝心の雪像が映えない。やはり昼に来たのは失敗だったかと思う。
とりあえず出店に行く。回廊式になっていて、歩いているだけでも楽しい。しかし私が食べたのは300円のかけそばと、120円のたいやきだった。なんで一人旅になると、食事内容がさびしくなるのだろう。
大雪像はマンガ「ワンピース」のトニートニーチョッパー。その手前は「N-1フェスティバル」と称して、「鍋物」の食の祭典をやっていた。2年前までは雪像と数軒の屋台があるだけの地味なイベントだったが、ここ2年でずいぶん内容が様変わりした。
さて旭川に向かうとするが、JRとバス、ここでも2手段がある。
「人生は選択の連続である」
は、私の言葉だ。
JRは1,600円、路線バスなら1,250円なので、迷わず路線バスを選ぶ。16時40分の旭川行きがあるが、バスはこれが最終である。
道北バスの簡易券売所で、1,000円で1,100円ぶん使えるカード型回数券を買い、定刻に乗車した。このバスは旭川冬まつり会場である旭橋河畔を通るので便利だ。車窓を見る、うつらうつらする、を繰り返し、バスは会場近くまで来た。しかし私は逸って、18時46分、ひとつ前の護国神社前で降りてしまった。私の旅にはこういうポカがときどきある。
会場は国道の右手にあるが、そちらに渡り損ね、大回りをしてしまった。つごう、20分以上の大損である。しかしそのお陰で掘り出し物のある古本屋にも巡り会えたし、悪いことばかりではなかった。
旭橋河畔会場は世界一の大雪像があるが、第1回よりデザインを手がけていた桜木稔が亡くなってから、大雪像のデザインが大ぶりになって、面白味がなくなった。
今年の大雪像もそうで、鑑賞に堪えられるものではなかった。市民雪像も一瞥して終わりとする。出店はズラッと並んでいたが、結局何も買わなかった。ここへはどちらにしても、あす朝また来る。
帰りは常盤公園を通って帰るが、辺りは真っ暗である。2、3年前まではここも冬まつりの会場で、2、3の大氷像とステージ、雪あかりドームなどが併設されていた。
昨年もわずかに機能していたが、今年はついに廃止になったようである。あす向かう「さっぽろ雪まつり」もそうだが、雪まつり業界も将棋界と同じく、世間の不況を受け、年々規模が小さくなっている。
旭川駅前から貫通している平和通買物公園会場に行く。ここは氷彫刻世界大会を行っている。名寄の雪像が日本一ならば、旭川の氷像は日本一だ。これらを鑑賞するだけでも、旭川に来る価値がある。
一体一体鑑賞するが、今年はとくにレベルが高い。つい写真に収めてしまう。8条通から始めて、駅前の1条通まで来る。と、目の前に真新しい駅舎が目に入った。特急電車が高架をすべりこんで来たのが見える。新装なった旭川駅である。
利用したい、と思うが、駅の顔でもある駅舎はのっぺりしていて、写真を撮りたいとは思わなかった。
時刻は午後8時40分。遅くなったが夕食である。旭川に来ると必ず寄る寿司屋「八角寿司」があるが、今回はパス。2年前に入った中華料理屋「敦煌」で食べた五目ソバが美味かったので、そこに入る。
チャーハンとラーメンのセットを頼む。出されたチャーハンをかっ食らってようやく一息つき、スマホを見る。彼女からメールが2件入っていた。
私のようなアナログ人間にスマホは使いこなせないし、たまにサイトや画像を見ればスクロールがめまぐるしく、最近は乱視が進んだような気がするのだが、スマホがあればあったで女性からメールが来たりして、それを補って余りある利点がある。
私はニヤニヤしながら、たどたどしい手つきで、彼女にメールを返した。
(つづく)
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冬の北海道旅行3・名寄か、旭川か

2012-02-13 23:48:31 | 旅行記・北海道編
10日(金)は、すすきのの近くにあるカプセルホテルに泊まり、11日(土・祝)は午前6時10分に起きた。きのうは夢のような1日だったが、きょうから現実的な1日に戻る。きょうは道内北にある名寄まで向かい、引き返して旭川で宿泊する予定である。
まず、徒歩で札幌駅に向かう。駅に着き、札沼線(学園都市線)のホームに上がる。立ち食いそば屋があったので、反射的にかけそばをたぐった。寒空の中で食べるそばは、こよなく美味い。
7時02分発の石狩当別行きの電車に乗る。札沼線は私の好きな路線で、北海道に来たら乗ることにしている。この電車は4両編成で乗客も多いが、徐々にローカル色を出してくるのだ。
定刻を2分遅れの7時49分、石狩当別着。ここで新十津川行きに乗り換える。ディーゼルカーの1両編成である。ボックス席に1人が占領しても、席が全部塞がらない。ここからが札沼線の本領発揮である。7時51分発。
列車はスルスルと走るが、沿線の雪が半端な量ではない。列車のすぐ脇にまで、雪が積もっている。これは異常事態だ。右に国道275号が並走しているが、その道路が雪に遮られて見えない。木々にかかっている雪も、例年より多い。
石狩月形、8時23分着。ここで17分の待ち合わせである。列車の乗客は数人にまで減っているが、時刻表やカメラを表に出している手合いが多いから、鉄道マニアであることは疑いない。めいめいが列車の外に出て、車両や駅舎を撮影している。私もそうする。
しかしなんたる雪の量だ。私は毎年札沼線に乗っているから、いわば定点調査をしているようなものだが、今年の雪は、例年のそれとは全然違う。駅舎の屋根にはごってりと雪がかぶっている。
側線にある除雪車がゆるゆると動きだした。今年は除雪のしがいがあるだろう。
ひとしきり写真を撮ったあと、運転手さんに話しかける。
「今年の雪はすごいですね」
「すごいねー。列車より雪のほうが高いもんね。ほら、あの信号。もう少しで見えなくなっちゃうでしょ。私も20年この列車に乗ってるけど、こんな雪は初めてです」
もう呆れました、という顔だった。
8時40分、石狩月形発。そこからゆるゆる走って、9時28分、新十津川に着いた。最終の乗客は6人。うちひとりは地元のおばちゃんで、残りの5人は鉄道マニアだった。
新十津川は私の好きな駅のひとつだが、付近がこれまた、ものすごい積雪だ。駅舎に入ると、駅のスタンプと旅ノートが設置されていた。「札沼線ヒストリー」なる小冊子も数部置かれていて、鉄道マニアを歓迎してくれている。
駅舎を撮影したあと、名残り惜しいが、国道に出る。ここ役場前から、滝川バスターミナルまでのバスが通じているのだ。
しかし待合所のベンチ手前には雪が積もっていて、中に入れない。ふぶいているから雪よけをしたいが、ままならない。そのまま我慢して、バスが来るのを待つ。4分遅れで、バスが到着した。新十津川役場前9時54分発。
定刻を6分遅れの10時09分、滝川バスターミナル着。続いて10時30分発の深川市立病院前行きのバスに乗った。
11時21分、深川市立病院前着。着きましたよ、と運転手さんに起こされる。乗客は私ひとりであった。
深川駅に向かう。路線バスが必ずしも駅前に横付けする必要はないが、病院前から駅までは、けっこう距離がある。深川駅に着いた。
ここからJRバス・深名(しんめい)線に乗る。「深川」と「名寄」を結ぶから深名線である。1995年まで走っていたローカル線をトレースする代替線で、車内から見る雪景色は出色である。札幌→新十津川→滝川→深川→名寄は、冬の北海道で何度もおこなっている、一公流最強ルートなのである。
中型バスが駅前に横づけされ、私は最前席に座る。車内は運転席より一段高くなっていて、ここが特等席である。私は回数券を2冊買った。2,000円で2,200円分となる。ふつうに現金を払うよりトクで、知ると知らないとでは200円の差が出る。回数券の購入は、知っておくべき手筋である。この運転手さんは人の好さそうな人で、ほかの乗客にも回数券の説明をしていた。
定刻11時45分を2分遅れて、バスは発車した。
バスは山間を走る。あたりは一面の雪、雪、雪で、景色もへったくれもない。運転手さんは本部の人と、道路状況をマメに連絡し合っている。
13時02分、幌加内バスターミナルに着いた。ここで15分の待ち合わせ。ターミナル内にあるそば屋が営業していて、幌加内そばを食したいが、15分では時間がない。後ろ髪を引かれる思いで、私はバスに戻った。13時17分、幌加内発。
さて、ここからが思案のしどころである。今回の旅の目的は、各地で行われている雪まつりの雪像や氷像の鑑賞だが、それは夜間が望ましい。ライトアップされて、像が生き生きとした表情を見せるからだ。
きょうは名寄と旭川に寄るが、どちらも雪まつりをやっている。名寄は「雪質日本一フェスティバル」、旭川は「旭川冬まつり・氷彫刻世界大会」で、これらは昼よりも夜に見たいところだ。
私は頭の中で読みを入れる。この先のルオント前で13時36分に下車し、せいわ温泉ルオントと、幌加内そばを堪能。そして次の16時16分のバスで名寄方面に向かう。名寄駅前に着くのは17時59分になる。そこから名寄の雪まつりに行くと、次に乗れる旭川行き普通列車は20時11分。この旭川着が21時43分だが、旭川雪まつりのライトアップは午後9時か10時で終了している。つまり両方見るのは、時間的に無理である(…と考えていたのだが、今回旅行記を書くにあたり、いま時刻表を改めて確認すると、名寄→旭川は19時37分名寄発の特急列車があり、これを利用することで、両方の「夜」の雪まつりを鑑賞することが可能ということが分かった!!)。
とすれば、名寄の雪まつりの観光を昼のうちに済ませて、夜は旭川にするか。
しかし、せいわ温泉ルオントと幌加内そばは毎年の楽しみだし、その手前にあるJR深名線最大の遺構、第三雨竜川橋梁に挨拶するのも、毎年の恒例行事である。
バスはルオント温泉に向かっている。外は相変わらず吹雪だ。右手に第三雨竜川橋梁が見えた。懐かしい!! しかし、沿道はものすごい積雪である。ここに立ってカメラを構えて、橋がファインダーに入るのだろうか。
せいわ温泉ルオントの建物が見えてきた。降りるべきか、降りざるべきか!?
(つづく)
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冬の北海道旅行2・13時間後

2012-02-12 02:16:15 | 旅行記・北海道編
10日(金)午前7時35分。カーテンから漏れる薄日で目がさめた。
というのはウソで、きのうは午前3時に床に就いてからも、10日のことを考えて、一睡もできなかった。
なんでこんな展開になったのだろう。数年来の知己である彼女から、まず某氏に連絡があったのが1月下旬だった。聞くと、彼女が北海道で私に会いたがっているとのことで、私は自分の耳を疑った。
私はいまだかつて女性とデートをしたことがないし、あっても食事に毛が生えた程度である。女性を前にするとアガッテしまって、まともに話すことができないのだ。ゆえに、今回彼女がどんな展開を望んでいるのか知らぬが、私は彼女の期待に応えられない自信があった。
彼女は、私が将棋を趣味にしていることも、ブログを書いていることも知っている。しかし、私がこれほど将棋にのめりこんでいるとは思っていない。ブログだって、世間では「変態ブログ」と呼ばれるムッツリスケベ全開のものであり、彼女が読んだら、あまりの内容に卒倒すること必至である。
将棋もブログも、私は前面に出したくないが、ふたりでおしゃべりをしていれば、必ずボロが出る。
「そこはそうする一手です」とか、「あっ、ムラムラしちゃいました」とか、「ああっ、な、なんか、い、いい感じです」とか、訳の分からないことを口走りそうである。
彼女の話は聞いても、自分から積極的に話したらダメだと、強く自分に言い聞かせた。
9時00分の千歳線で、苗穂に向かう。午前中のスケジュールは空白なので、余裕がある。事前の調べでは、ここ苗穂からバスで数十分走ったところに「千の湯」という温泉施設があった。まずはそこでサッパリしようというわけだ。
苗穂駅を出てバス停を探すが、よく分からない。ようやく見つけたと思ったら、反対方向だった。
対面を見ると、私の乗りたいバスがいましも出るところである。
なんてことだ…と横を見ると、なぜか「温泉」の看板が目に入った。なんと、苗穂駅前にも公共の温泉施設があったのだ。こんな情報、ネットのどこにもなかった。
とりあえずバスの時刻を確認すると、いま出たバスが10時04分。その次の「千の湯」行きが10時27分である。帰りの時間も考えると、かなりせわしない。
私はそのまま、先ほど見た看板の温泉「蔵ノ湯」に向かった。ここは通常料金が420円とまずまず。食事処も併設されていて、温泉と食事のセットメニューが700円もしくは900円と、かなりおトクだった。
とりあえず「700円」のセット券を購入して、まずは温泉に入る。平日の午前中から温泉に入る、この優越感――。と思いきや、かなりの客が温泉に入っていたのでビックリした。
苗穂の人はヒマなのだろうか。などと書くと苗穂の人に怒られるが、とにかくこれでは、ありがたみが薄れる。
まず、念入りにヒゲを剃る。LPSA芝浦サロンや大野教室に行くときはヒゲに頓着しないが、きょうは特別である。自分のできる範囲で、身だしなみを整えなければならない。
続いて温泉に浸かる。熱くもなくぬるくもなく、いい湯だ。出てから体を洗って、今度は露天風呂に入る。いつもならここで中倉宏美が登場するが、きょうはそんな妄想の余裕はない。
温泉から出ると、脱衣所のドライヤーが3分10円だった。金を取るのか! 一人旅なら自然乾燥だが、きょうは意地を張っていられない。大金10円を投入して、これも念入りに髪を乾かす。どうもてっぺんが薄くなった気がするが、考えないことにする。
食事処で牛丼をオーダーする。単品なら500円はするだろうから、温泉と合わせると、やはりおトクだ。
食事を終え、近くの郵便局で貯金をする。繰り返すが、きょうは平日である。「苗穂駅前郵便局」210円。
待ち合わせの場所に着いた。しかし約束の時間までは、まだ1時間ある。う~、緊張感で、気持ち悪くなってきた。ウンチがもれそうだ。いつもだったら、1時間あればネットカフェに飛び込んでブログのひとつも書くところだが、きょうはそんな気分にはなれない。
約束の時間になった。しかし彼女は現れない。ドキドキして、心臓が口から飛び出そうだ。
3分が過ぎた。…あっ、来た!! 彼女が本当に、来た!!

…………。

いまは11日(土・祝)、午前2時である。きのうは夢のような1日だった。しかしそれで幸せとは言えなかった。私は十分シミュレーションをしたが、理論と実戦は違う、ということをイヤというほど思い知らされた。
私は少しでも彼女を楽しませようと奮闘したが、やることなすことすべてが裏目に出た。もう、出だしから読みにない手が出現した。しかし私はオロオロするばかりで、なんの手助けもできなかった。こんなに二人旅の勝手が違うとは思わなかった。
いま、彼女はどうしているのだろう。せっかくふたりの時間を取ってくれたのに、期待に応えられず、申し訳なかったと思う。でも今回の彼女の厚意には、本当に感謝している。心から御礼を申しあげます。ありがとう。
(つづく)
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第6回 私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキングトップ10

2012-02-11 01:43:39 | 女流棋士ファンランキング
ブログは北海道冬まつりの旅行記に入ったが、きょうはもうひとつの恒例である、「私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング」最新版を発表する。
前回は昨年8月14日に第5回を発表し、8月27日に緊急改訂版、9月5日に改訂第2版を追加発表した。きょうは改訂第2版を再掲し、第6回を発表する。

<第5回 私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング・改訂第2版>
第1位 室谷由紀女流初段(女流棋士会)
第2位 中井広恵女流六段(LPSA)
第3位 中倉宏美女流二段(LPSA)
第4位 山口恵梨子女流初段(女流棋士会)
第5位 松尾香織女流初段(LPSA)
第6位 岩根 忍女流二段(女流棋士会)
第7位 井道千尋女流初段(女流棋士会)
第8位 鈴木環那女流初段(女流棋士会)
第9位 島井咲緒里女流初段(LPSA)
第10位 藤田 綾女流初段(女流棋士会)

<第6回 私が勝手に選ぶ女流棋士ファンランキング>
第1位 ↑中井広恵女流六段(LPSA)
第2位 ↓室谷由紀女流初段(女流棋士会)
第3位 →中倉宏美女流二段(LPSA)
第4位 →山口恵梨子女流初段(女流棋士会)
第5位 →松尾香織女流初段(LPSA)
第6位 →岩根 忍女流二段(女流棋士会)
第7位 ↑熊倉紫野女流初段(女流棋士会)
第8位 ↑藤田 綾女流初段(女流棋士会)
第9位 ↓鈴木環那女流初段(女流棋士会)
第10位 ↑矢内理絵子女流四段(女流棋士会)
 
第6回の映えある第1位は中井女流六段。人妻初の第1位となった(第5回の島井女流初段を除く)。中井女流六段には昨年秋からとてもお世話になり、言葉では表せないほど感謝している。それにしては憎まれ口を叩いて中井女流六段をキレさせたりしているが、これは好きな女の子にいじわるをしてしまう男の子の心理と同じで、そうやって関心を引いているのである。これからもよろしくお願いいたします。
2位は必然的に室谷女流初段となった。ただし、1位との差はかなり開いている。室谷女流初段は、倉敷藤花戦での挑戦者決定戦進出は見事。イベントや聞き手でも引っ張りだこで、いまや堂々のトップスターといえる。これからも努力を怠らず、どんどん強くなってほしい。芸能界デビューの近道は、将棋に勝つことなのだから。
3位は宏美女流二段。戦法のリニューアルが各所で話題になっている。いまは必ずしも勝利に結びついていないが、いずれ結果が伴う時が来る。今回順位が上がらなかったのは、ツートップが強力すぎたからだ。
4位は山口女流初段。女流王座戦で見せた黒縁メガネには、激しく萌えた。山口女流初段は、序盤に難がある。それを克服して戦法の幅も広げれば、すぐにタイトルを取れる。
5位は松尾女流初段。今年は休場だが、順位に変動はない。元気に帰ってきてくれることを祈るのみである。
6位は岩根女流二段。ネット中継などで岩根女流二段の写真を見ると、幸せいっぱいの感じがする。女流棋士でいちばん幸せなのは、彼女ではないかと思う。
7位は思い切って、熊倉女流初段を挙げてみた。年頭の東北旅行で、茨城県の古河を電車で通ったが、そこが熊倉女流初段のふる里であることを知り、強烈に彼女のことが思い出された。正直に書けば、熊倉女流初段は、もう将棋界には戻らないと思う。でも、あのセンスのいい将棋と、癒し系の笑顔は素晴らしい。私はあなたの帰りを待っています。
8位は藤田女流初段。日曜のけだるい午前、NHK杯トーナメントで、彼女の声を聞くと癒される。プロ棋士の実戦を間近で見ているわりには公式戦の成績がパッとしないが、そこは平成の元祖天才少女、これからである。
9位は鈴木女流初段。鈴木女流初段はファンを大事にし、事実ファンも多いのだが、私は素顔の鈴木女流初段を知らないので、実はなんとも言えないのだ。
10位は矢内女流四段を上げてみた。昔、いまは無き西日暮里将棋道場(王将の上)で、むずかしい顔で将棋を指していた矢内奨励会員を拝見したことがある。しかし素顔の彼女は笑い上戸のようで、NHK杯でケラケラ笑う姿は印象的である。一度思うぞんぶんお話して、矢内女流四段をゲラゲラ笑わせてみたい。
以上、今回は全体的に、「癒し系」の女流棋士がトップ10入りした。精神的にくたびれているときは、やさしい笑顔がいいネ。
さて次回のファンランキングの発表は8月、夏の沖縄からである。しかしそのころまで、このブログが存続しているのだろうか。
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冬の北海道旅行1・13時間前

2012-02-10 00:05:40 | 旅行記・北海道編
人気漫画「タッチ」の作者である、あだち充の誕生日でもある2月9日(木)。年に1度のお楽しみ、冬の北海道旅行の始まりである。
きょうは午後4時50分まで仕事をし、前日に買ったリュックサックに着替えを詰め、5時20分に家を出た。
しかししばらく歩いて、リュックの中にスマホを入れた記憶がなかったのに気づき、慌てて家へ引き返した。私の旅行はアナログなので、スマホがなくても支障はないのだが、今回の旅行だけは別である。あす10日は、私の旅行人生で「史上初」という、夢のようなシチュエーションが訪れるからだ。
家中をいろいろ探したが、スマホがない。不思議なことがあるものだ。グズグズしていると飛行機の時間に間に合わなくなるので、私は泣く泣く家を出た。しかし山手線の車中で、リュックの中にスマホを発見。心底ホッとした。あっちこっちにポケットがあるので、そのひとつに無意識にすべりこませていたようだ。
羽田空港第2ビルに着いたが、私の乗る飛行機「AIR DO 035便・新千歳空港行き」は、機材の遅延で35分の遅れとなっていた。飛行機は鉄道と比べてダイヤが正確ではないが、今回はそれが幸いした。
機内は満員だった。いま北海道各地は、冬まつりの真っ最中である。
飛行機に乗る楽しみのひとつは、スッチー(キャビンアテンダント)の鑑賞である。きょうはどんなスッチーが搭乗するだろう。…あれっ?? 石橋幸緒女流四段!? …似のスッチーである。こ、これは意外な女流棋士が登場したものだ。
「最近芝浦サロンに来てくれないですよねえ。ヒュッヒュッヒュッ…」
と言う石橋女流四段を想像してしまった。
オーディオでは中森明菜の歌が流れている。尾崎豊の「I Love You」をカバーしている。なんか、しんみりしちゃうよね。今度カラオケをやる機会があったら、「愛はかげろう」の次に、これを歌ってやろうか。
しかし体調が悪い。なんとなく体がだるい。
それも当然で、6日(月)の夜から、ほとんど眠れていないのだ。あすのことを考えると大きなプレッシャーが襲って、とても眠るどころではなかった。
21時04分、定刻より44分遅れて、ボーイング767-300は新千歳空港に着いた。
そこから千歳線に乗り換え、千歳駅下車。駅前にあるラーメン屋で腹ごしらえである。醤油ラーメン600円、餃子8コ350円。
出てきたラーメンは、スープの醤油味がキツすぎる。麺も硬すぎた。硬いのとコシがあるのとは違う。
会計では、これに消費税を上乗せされて、998円。なんか、損をした気分になった。
コンビニに寄って夜食のチョコレートを買い、近くにある「千歳エアポートホテル」に旅装を解く。素泊まり4,000円。ネット予約をしたときに気づいたのだが、ここは以前も泊まったことがある。ビデオオンデマンド(VOD)が無料で観られるうえに空港までの無料送迎もあるという、涙が出そうなホテルである。
6階の部屋に入ると、駒込にあったころのLPSAサロンと、「同じにおい」がした。ちょっと懐かしい気分に浸る。あのころは本当に楽しかった。
早速VODを操作する。
以前も書いた記憶があるのだが、ここは7つのジャンルに分かれている。すなわち、「映画」「アニメ/TVドラマ」「バラエティ/癒し」「NHK」「ミュージック」「アダルト」「無料作品」である。試しに「アダルト」を開いてみると、そこからさらに「フェチ/ハードコア」「女優/アイドル」「素人/女子校生」「人妻・熟女/働くお姉さん」「ナンパ/ギャル」「Rシネマ」「アダルトアニメ/How To」と分かれていて、それぞれ12、10、8、11、4、8、3本が収録されていた。
このジャンルひとつを取っても、とても観きれない量で、これは帰りの12日も泊まらなければならないかな、と考えたりもする。
あっ、いかん…夢中でビデオを観ていたら、日にちが変わってしまった。
きょう10日(金)、私は、某所である女性と会い、デートすることになっている。私の旅行で初めての、「女性との2人旅」である。
(12日につづく)
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