きょう19日(日)のNHK杯将棋トーナメントの棋譜読み上げは、藤田綾女流初段だった。綾女流初段、目もとのメイクを少し変えたんじゃないか? ますます綺麗になった。今回の女流棋士ファンランキングでは8位だったが、もう少し上でもよかったと思う。
18日(土)は埼玉県川口市にある「大野教室」に行った。前回は2週間前だったからいつもの間隔なのだが、ずいぶん久しぶりの感じがする。旅行を挟んだからだろう。
午後1時25分に教室に入る。大人2人、未成年4人が大野八一雄七段に指導対局を受けていた。室内には新たにテーブルが備えられていた。
奥の部屋に入ると、植山悦行七段がW氏、未成年に指導対局を行っていた。W氏が将棋を指しているとは珍しい。
私は植山七段に御礼を言う。もう私は、植山七段に頭が上がらなくなってしまった。早速植山七段に角落ちで指導対局をいただく。
植山七段は、△6二銀~△6四歩~△6三銀。それならと私は▲5五の位を取り、中飛車に構えた。
このあと▲4五歩と仕掛ける手が見えたのだが(△同歩は▲5四歩が、△3三桂取りと▲5三歩成を見て下手勝ち)見送り、持久戦模様となった。
植山七段に1歩を持たれ、△8二飛と戻ったときに私が▲8八飛と受けなかったので、植山七段に△8六歩から△8九飛成と侵入され、具合が悪くなった。
この間、Sai氏、Is氏と相次いで来席。きょうも満員の予感である。
植山七段は△1五歩の端攻めだが、感想戦では、これが早かったらしい。私は▲同歩。△1七歩の垂らしにも▲同玉と取って、動じない。植山七段は香を補充して△9九竜だが、竜が8筋から外れたので、私は▲6五歩(打)。これが植山七段に絶賛された好手だった。もし△6五同歩なら、▲同飛(△6三金取り)△6四歩▲8五飛で、次の飛車成りが約束され、下手勝ち。
これを取れない植山七段は△6一香の辛抱だが、私は▲6二歩から▲8四角と飛び出して、おもしろい形勢になったと思った。
最後は、上手△2一香△2三桂△3二王△3三桂△3四歩△4二金△4三銀△4四歩△5二歩、下手▲2四銀▲5四歩▲5六飛▲6二成桂▲6四馬・持駒金香歩3…の局面で、私は▲4二馬。以下△同王▲5三金△3二王▲4三金△同王▲5三歩成△同歩▲5二銀△3二王▲4三金、まで、私の勝ちとなった。
今年の大野教室ではこれでやっと3勝目。うち2勝は植山七段からである。植山七段にはいつも癒していただいている。
「ほかの人とやるときも、ちゃんと指してくださいよ」
と植山七段。もとよりそのつもりなのだが、どうも結果が伴わない。
ここで3時休み。先ほど来席したHon氏と表へ出て、人生を語り合う。W氏、植山七段も現れ、北海道旅行の土産話などをしているところへ、MizumoちゃんとMinamiちゃんが姿を見せた。大野教室は女子生徒の比率が高い。Mizumoちゃんは将棋に関心がないようだが、場の雰囲気に慣れて、将棋を始めてくれればうれしい。
対局再開。大野七段に角落ちでお願いする。
「下手に所望されちゃ仕方ないな…」
と大野七段。「さっきは(植山先生に)快勝だったじゃないですか」
あれだけの将棋を指したんだから、私と平手でもいいでしょう、というニュアンスである。しかし上手は力の入れ加減をいくらでも調節できる。私が植山七段に勝てたのは、上手が緩めてくれたからにほかならない。植山七段は本当に優しい。
対して厳しいのが大野七段だ。植山七段とはここまで角落ち6勝12敗だが、大野七段とは4勝29敗である。
本局は相居飛車で進む。私は矢倉模様に組み、▲7五歩から▲7六銀。しかし角を7九に引いたので、当初の予定と狂ってしまった。
桂を交換し、私は▲2八飛と、△2六歩を取りに行く。△2五飛と走ってくれば、▲3七桂と△2五飛・△4五銀の両取りに打って下手よし。
そこで大野七段は△3六桂だが、こんな筋悪の桂では下手指せるだろうと思いきや、これが存外しつこい攻めだった。
数手後、私は▲4五歩△同銀▲3五角と暴発する。△4四金右に▲同角△同金だが、次に△3五角の王手飛車があるので私は▲8八玉。この忙しい局面で1手パスするようでは、大勢決した。
終盤は上手に入玉模様にされ、私も2枚竜で迫ったが、上手王を捕まえ切れず、いまはこれまでと投了した。
ドイツ人のフランクさんが見える。フランクさんはアマ四段は優にある強豪で、将棋に対する真摯な姿勢は、見習うところが多い。
私はIi君と指す。私の先手で、Ii君の1手損角換わりに進む。序盤で私がポカをしたが、Ii君がもっといい局面にしようと欲張ったため、私が逆に指し易くなってしまった。
その中盤戦が以下の局面である。
先手・一公:1六歩、1九香、2五歩、3六歩、3七桂、4六歩、4九飛、5六銀、5七歩、6七歩、6八金、7六銀、7八金、8七歩、8八玉、8九桂、9五歩、9九香 持駒:角、歩2
後手・Ii:1一香、1四歩、2一桂、2二玉、2三歩、3二金、3三銀、3四歩、4三歩、5三歩、5四銀、6三金、6四角、6五歩、8二飛、8四歩、8五桂、9一香、9七歩 持駒:なし
(△9七歩まで)
(つづく)
18日(土)は埼玉県川口市にある「大野教室」に行った。前回は2週間前だったからいつもの間隔なのだが、ずいぶん久しぶりの感じがする。旅行を挟んだからだろう。
午後1時25分に教室に入る。大人2人、未成年4人が大野八一雄七段に指導対局を受けていた。室内には新たにテーブルが備えられていた。
奥の部屋に入ると、植山悦行七段がW氏、未成年に指導対局を行っていた。W氏が将棋を指しているとは珍しい。
私は植山七段に御礼を言う。もう私は、植山七段に頭が上がらなくなってしまった。早速植山七段に角落ちで指導対局をいただく。
植山七段は、△6二銀~△6四歩~△6三銀。それならと私は▲5五の位を取り、中飛車に構えた。
このあと▲4五歩と仕掛ける手が見えたのだが(△同歩は▲5四歩が、△3三桂取りと▲5三歩成を見て下手勝ち)見送り、持久戦模様となった。
植山七段に1歩を持たれ、△8二飛と戻ったときに私が▲8八飛と受けなかったので、植山七段に△8六歩から△8九飛成と侵入され、具合が悪くなった。
この間、Sai氏、Is氏と相次いで来席。きょうも満員の予感である。
植山七段は△1五歩の端攻めだが、感想戦では、これが早かったらしい。私は▲同歩。△1七歩の垂らしにも▲同玉と取って、動じない。植山七段は香を補充して△9九竜だが、竜が8筋から外れたので、私は▲6五歩(打)。これが植山七段に絶賛された好手だった。もし△6五同歩なら、▲同飛(△6三金取り)△6四歩▲8五飛で、次の飛車成りが約束され、下手勝ち。
これを取れない植山七段は△6一香の辛抱だが、私は▲6二歩から▲8四角と飛び出して、おもしろい形勢になったと思った。
最後は、上手△2一香△2三桂△3二王△3三桂△3四歩△4二金△4三銀△4四歩△5二歩、下手▲2四銀▲5四歩▲5六飛▲6二成桂▲6四馬・持駒金香歩3…の局面で、私は▲4二馬。以下△同王▲5三金△3二王▲4三金△同王▲5三歩成△同歩▲5二銀△3二王▲4三金、まで、私の勝ちとなった。
今年の大野教室ではこれでやっと3勝目。うち2勝は植山七段からである。植山七段にはいつも癒していただいている。
「ほかの人とやるときも、ちゃんと指してくださいよ」
と植山七段。もとよりそのつもりなのだが、どうも結果が伴わない。
ここで3時休み。先ほど来席したHon氏と表へ出て、人生を語り合う。W氏、植山七段も現れ、北海道旅行の土産話などをしているところへ、MizumoちゃんとMinamiちゃんが姿を見せた。大野教室は女子生徒の比率が高い。Mizumoちゃんは将棋に関心がないようだが、場の雰囲気に慣れて、将棋を始めてくれればうれしい。
対局再開。大野七段に角落ちでお願いする。
「下手に所望されちゃ仕方ないな…」
と大野七段。「さっきは(植山先生に)快勝だったじゃないですか」
あれだけの将棋を指したんだから、私と平手でもいいでしょう、というニュアンスである。しかし上手は力の入れ加減をいくらでも調節できる。私が植山七段に勝てたのは、上手が緩めてくれたからにほかならない。植山七段は本当に優しい。
対して厳しいのが大野七段だ。植山七段とはここまで角落ち6勝12敗だが、大野七段とは4勝29敗である。
本局は相居飛車で進む。私は矢倉模様に組み、▲7五歩から▲7六銀。しかし角を7九に引いたので、当初の予定と狂ってしまった。
桂を交換し、私は▲2八飛と、△2六歩を取りに行く。△2五飛と走ってくれば、▲3七桂と△2五飛・△4五銀の両取りに打って下手よし。
そこで大野七段は△3六桂だが、こんな筋悪の桂では下手指せるだろうと思いきや、これが存外しつこい攻めだった。
数手後、私は▲4五歩△同銀▲3五角と暴発する。△4四金右に▲同角△同金だが、次に△3五角の王手飛車があるので私は▲8八玉。この忙しい局面で1手パスするようでは、大勢決した。
終盤は上手に入玉模様にされ、私も2枚竜で迫ったが、上手王を捕まえ切れず、いまはこれまでと投了した。
ドイツ人のフランクさんが見える。フランクさんはアマ四段は優にある強豪で、将棋に対する真摯な姿勢は、見習うところが多い。
私はIi君と指す。私の先手で、Ii君の1手損角換わりに進む。序盤で私がポカをしたが、Ii君がもっといい局面にしようと欲張ったため、私が逆に指し易くなってしまった。
その中盤戦が以下の局面である。
先手・一公:1六歩、1九香、2五歩、3六歩、3七桂、4六歩、4九飛、5六銀、5七歩、6七歩、6八金、7六銀、7八金、8七歩、8八玉、8九桂、9五歩、9九香 持駒:角、歩2
後手・Ii:1一香、1四歩、2一桂、2二玉、2三歩、3二金、3三銀、3四歩、4三歩、5三歩、5四銀、6三金、6四角、6五歩、8二飛、8四歩、8五桂、9一香、9七歩 持駒:なし
(△9七歩まで)
(つづく)