今日もゴルフだったが、先週よりも、熱が煮詰まってきているのが、よくわかった。そろそろ夕立が恋しくなってきたのだが。
おまけに、朝の東名は、事故渋滞。勘弁してくれぇい。
ずっと、このところ、旅続きだったので、読みためた本の紹介はほとんどできていない。
まだ、旅のレポートもできていないのがあるのだが、たまには、本の紹介を。
”親鸞”は、ベストセラーになったり、インターネットで、無料公開されたので、読まれた諸氏も多いと思う。
作者の五木さんの小説は、若いころ相当読んだが、セミリタイアして、龍谷大学に行かれてからは、小説より、専ら仏教関係の著作が多い。その関係で、仏教関係の本の方も、結構読んだ。
”親鸞”は、仏教に造詣の深い小説家であり、かつ浄土真宗の盛んな金沢にもお住まいだった五木さんの真骨頂とも言える作品だ。
親鸞という、御坊さんとしては破天荒な生き方をした、でも現代日本で、最大の信者を抱える浄土真宗の開祖である巨人の生きざまを、リアルに描いている。
平安末期の日本(特に、京都)の空気、悲惨な状況を念入りに描くことにより、親鸞という巨人の誕生の背景が、読者にもよくわかる。
祈らずにして、何を頼りに生きていけばいいのか。
そして、比叡山とかかわり、法然と出会い....
史実は、半分未満なのだろうが、読者を釘付けにする。あっという間に、読み終えた。
そして、法然の教えに対する既存宗教との軋轢。親鸞独自の生き方、宗教への発展。
念仏を唱えれば、誰でも救われるのか?
スリリングなスペクタル小説を読む感覚で、仏教への理解も深めることができる。