今日も猛暑。景気も暑くなればいいのだけど。
平城京には、重要な大寺が数多くあった。
東大寺、西大寺、興福寺、元興寺、薬師寺、唐招提寺などなど。そして、もうひとつの大寺は、大安寺だ。南都七大寺の一つ。
8世紀中ごろの、聖徳太子による創建で、全盛期には、900人近くの僧侶がいたという。日本最古の寺の一つになる。
藤原京から、平城京に移築された時も大寺だったが、今は、その南西の角にこじんまりと残るだけだ。仏像の一部以外は、すべて消失した。
これは、南大門。大門とは呼べない大きさだが。
市バスの環状ラインの外にあり、鉄道もないことから、行くのは、面倒、帰るのも面倒。それで、今まで行けてなかった。
今回は、環状バスで近くまで行って、かなり歩いてたどり着き、帰りも、かなり歩いてから、タクシーをつかまえた。
本堂。ご本尊は、天平時代の十一面観音(重文)だが、秘仏で、正面からゆっくりと拝むことはできない。簾の横から、ちょっと拝める。
この宝物殿では、多くの天平時代の仏像が見れる。必ずしも保存がいいわけではないが、見ごたえはある。手前の石碑は、中門跡の碑だ。伽藍は焼けても、仏像は残された。
旧境内は、ほとんどが、民家や学校になっている。元興寺町のように、古い町並みが残されているわけでもなく、観光にはつらい。
がまの穂がふわふわ踊っていた。