不退寺からさらに東に行くと、東大寺の転害門(てがいもん)に突き当たる。
東大寺の北西の角にあり、今まで行けてなかった。創建時の姿をとどめており、国宝に指定されている。
そこから、北にしばらく行くと、般若寺がある。路は、単調で、ややかったるい。
とぼとぼ歩いていくと、右に楼門が見えてくる。楼門は、鎌倉時代のもので、国宝だ。
般若寺は、元々飛鳥時代に、高句麗の僧”えかん”が開いたというが、寺名は、奈良時代に、聖武天皇が、大般若経を納め、塔を建てたことによるという。その後、平家の南都攻めで、燃えてしまったが、鎌倉時代に再建された。
コスモスと、石仏群が有名。この石仏群は、元禄時代のもの。
この十三重石塔は、鎌倉時代の再建時のもので、重文。その奥にあるのが、一切経蔵で、やはり重文。
本堂は、江戸時代のものだが、石灯籠は、鎌倉時代のもの。
紫陽花も、咲いていた。一年中、花々が楽しめるようになっている。
紫陽花の写真をもう一枚。
鐘楼は、小振りだが、正岡子規も歌の題材にもなっている。
般若寺の目の前に、植村牧場があった。住宅地と、名寺に囲まれて、何故ここに?という感じだが、ちゃんとした牧場で、出来たてのソフトクリームをいただいた。
何故ここに?という建物がもう一つあった。塀が高いので、もしやと思ったらやはりそうだった。ただ、少年用。少年鑑別所だった。何故ここに? ただ、妙に立派だ。近代の歴史的建造物かもしれない。