かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

日本古代の歴史④平安京の時代

2014年01月16日 | Books
旅も二日目を終え、ちょっと休憩。
それにしても、いろんな神様がいらっしゃる道だったなぁ。



日本古代の歴史も、第4巻。
平安時代の最初の100年がテーマ。

そもそも平安時代という言葉が使い出されたのは、明治末のことという。確かに、都は、明治維新まで、ずっと京都にあったわけで、今でいう平安時代だけを括って、平安時代と呼ぶ概念は、元々はなかったわけだ。

平城京の時代から、天皇制は、様々な変化、発展を遂げてくる。皇位継承のルールも、だんだん定まってくる。そして、それを、摂政、関白が支える仕組みも、現れてくる。将来の天皇制の基礎がどんどん固まってくる時期だった。
源氏の姓は、天皇の子で、天皇家から外れた人々に与えられた名であることも初めて知った。
いわゆる日本の領土が意識されてきたのもこの時期。北に、南に、軍が派遣され、制圧が進んだ。

奇怪な事件、たぶん権力闘争に絡んだ足の引っ張り合いが多いのもこの時期の特徴かもしれない。
一番有名なのは、天神様になった菅原道真だが、この前、御所市で参拝した崇道神社に祀られている崇道天皇(早良親王)もその一人。怨霊が恐れられた時代だ。
でも、平安時代の怨霊が、葛城の道の近くに祀られていた訳か。
怨霊を恐れるぐらいだったら、最初から、恨まれるようなことをしなきゃいいのに?
出光美術館に有名な絵がある応天門の変で失脚した伴善男もこの時代の人だ。

現在の仏教につながる、空海、最澄が活躍したのもこの時代。今のお寺の原型も、この時期に定着してきた。この時代の仏教から、鎌倉仏教、密教、修験道などが発展して、今の仏教につながっている。
平仮名ができたのもこの時期。和歌が定着したのも。
今の日本につながる様々な動きがあったのが、この時期という感を強く持った。

ひじょうに、オーソドックスにまとめられていて、最新の研究成果も反映されており、この時代の概要をつかみたい人には打って付けの本と思う。

そう言えば、この手の本には、珍しく、タイモゥつけたよ。相当急いで、発刊したんだろうね。
コメント
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