かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

森俊一郎さん

2019年03月31日 | The Beatles

今日は、いい天気だったが、朝から庭掃除等々で、重労働。
あっという間に一日が過ぎつつある。



昨日は、実は夜は渋谷に行った。
夜は、小雨模様になったが。



アップリンクさんでの藤本さんのトークショー。
ゲストの森俊一郎さんは、初めて知った。

東芝EMIで、ビートルズ担当の5代目という。
高島→水原→石坂→三好→森だそうで、高島さんと石坂さんのお話は聞いたことがある。
特に、石坂さんは個性が強かった。

藤本さんがCDジャーナル時代、東芝EMIのカウンターパーティだった縁。
当時のマーケティングは、ラジオと雑誌が中心だったということで、持ちつ持たれつの関係だったのだろう。情報を知りたい側と、一定の制約の中で、どんどん情報を出したい側と。
82年4月入社というから、私とほぼ同年代。
特にビートルズへのこだわりはなかったが、担当になったのでよく知るようになったとのこと。
入社した時は御殿場のLP工場に見学に行ったそうで、昔昔の話。
クィーンの来日の時は、ジョンと、ロジャーとでディスコのはしごをさせられ、きつかったそうだ。
ジョンは、お酒を飲むと、グダグダだったとのこと。
ステータスクォーとか、ジェスロタルのファン。

ビートルズ関連の最初の仕事は、89年のシングルボックス。
そして、EPボックスが続き、またシングルボックス。
台湾製の箱が弱くて、回収騒ぎもあったとのこと。
初のCD化は、三好さんの担当時代のこと。
EMIはイギリスが窓口だったとのことで、担当は、マイクキートリー?という人だったそうだ。
まともな人だったとのこと。
当時アナログプロジェクトがあって、石坂氏の、オールディーズを入れるべしという進言で、入れることになったが、誰も反対できなかったそうだ。

そして、ポールの初来日からプロジェクトが増えてくる。
ポールの来日に合わせて、来日記念版を作ろうということになったのだが、ベスト盤など許可が出る訳もなく、ノベルティ付き案には、興味をもたれたが間に合わず、日本で出ていない音源CDがおまけになったとのこと。

93年には、赤と青のCDが出て、ジョージマーティンも来日。
そしてBBC。意外と売れて、ビートルズの凄さを感じた。
ポールの来日の時、ランチ会があったそうだが、ベジタリアンのため、精進料理みたいな寿司が出たとのこと。
革靴、革ベルトはOKだが、革ジャン、革パンは不可だったそうだ。
当時、邦題はつけなくなっていたが、OFF THE GROUND の、HOPE OF DELIVERNCEは、流石に邦題がないということで、明日の誓いとして、好評でホッとしたとのこと。

森さんは、いわゆるブリティッシュロックがお好きで、その中で、ビートルズカバーを数曲、流していただいた。

Status Quo, Get Back
Thunder, With A Littele Help From My Friend
Deep Purple, Help!
801 Featuering Phil Maznzanera & Brian Eno

Thunder というグループは知らなかったが、コテコテのブリティッシュロック。
今度来日するというので、見たら、ちょっと高かったので、断念。
Deep Pupuple は、当時アートロックとも呼ばれていたそうだが、記憶にない。

後半は、アンソロジーの話が中心。
まずは、フリーアズアバード+ボツ曲のアンソロジー1だが、そのマスターテープを受け取りに行ったのが森さん。
USAからは、複数の警護をつけたのに対し、森さんは、一人で、驚かれたとのこと。
無くしたら、命はないと脅されたそうだ。
チェックしたら、御殿場まで運ばなければならず、スリリングだったとのこと。
そこからドタバタで出したので、歌詞カードの歌詞や、翻訳は、めちゃくちゃだったそうだ。
今度見てみよう。
アンソロジー2は、そんなに売れず、焦ったり。

そして、イエローサブマリンのサウンドドラック。
この音には驚愕したという。
そして、ジョンレノンのリマスターが続き、ビートルズ1の350万枚の大ヒット。
ニールアスピノールが、日本に来た時に、ジャケットデザインアイデアを、緑のフェルトペンで、1と書いて、イマイチと思ったが、実際、デザインはそのままで色だけ、赤と黄に変わっていたという。
そして、Let It Be Nakedで、ビートルズ担当を卒業。
まさに、解散後、人気再復活の時期に担当していたことがわかる。

最後の言葉としては、我々の年代向けの商品ではなく、ビートルズ1のような、より幅広い年齢層向けの商品を出すべきとのこと。
まさにそう思う。

コメント
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