かねやんの亜細亜探訪

さすらうサラリーマンが、亜細亜のこと、ロックのこと、その他いろいろ書いてみたいと思ってますが、どうなることやら。

ビートルズ原論

2012年10月26日 | The Beatles


ビートルズデビュー50周年イヤーも、残すところあと2か月。堰を切ったように、これでもかこれでもかといろいろ出てくる。どこまで付き合えるかわからないが、ここまで行けば、地の果てまでも?

本書は、あまり期待していなかったのだが、いやいやなかなかの本だった。
著者の和久井さんは、ミュージッシャンらしく、その録音手法の変化や、コード進行に対する考察、ビートルズの音楽に影響を与えた、世界各国のさまざまな時代の音楽等に、深い洞察を加えている。

トリビア的な情報も満載で(たとえばEMIは、Electrical Music Industriesの略だとか、HMVは、His Master Voiceの略だとか)、相当、いろんな本からの情報を、強弱をつけて、うまくまとめている。なかなかここまで、まとめられるものではない。

カバーは、浦沢さんのオリジナルで、このコンビで、他のプロジェクトもやっているらしい。
元々本書は、2000年に出た「ビートルズ 20世紀文化としてのロック」という単行本とし
て出た本で、しばらく絶版になっていたそうだ。それだけ、長い期間を経て、再発されたのだから、その中身についての評価は、当時から高かったのだろう。

ちょっとマニアックなので、一般向けではないかもしれないが、ビートルズの本を2-3冊読んだ人にお勧めかな?
私は、とっても面白かった。著者は、私と同年代で、ビートルズ体験も似た過程を経ていることも一因かもしれない。
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印度入魂の旅 その15 オーランガバード石窟群①

2012年10月25日 | India・Sri Lanka・Nepal・Bhutan・Uzbekistan


ビービー・カ・マクバラーからさらに奥に行くと、オーランガバード石窟群がある。本当にこのあたりは、石窟が多い。この石窟も、頼んで寄り道してもらった。

こちらは、向かって左側にある西側の石窟群。
ご覧のとおり、山を登る感じになる。



登る途中にコブラがいた。生コブラは、流石に初めて。



上から、下を見下ろしたところ。オーランガバードの街を見下ろす場所に石窟が彫られたことがわかる。ブッダの教えに沿ったロケーションと言えよう(静かにお祈りができ、街が遠すぎないところ)。



紀元2世紀から5世紀頃のものと考えられているが、アジャンタ、エローラのものと流石に似ている。
これは、第一窟かな?列柱は彫られているが、未完に終わっている。



お釈迦様。坐像になっている。



こちらもお釈迦様。



こちらのお釈迦様は、椅子に座っている。見事なものである。



きめ細かく彫りこまれている。



この石窟は、途中で、放棄されている。掘り進んで、地盤が悪いことがわかると放棄される。



壁に彫り込まれた仏たち。



柱の模様も見事なもの。



列柱。



アジャンタのものと、構造は同じ。ただし、表から、むき出しになっている。
第四窟だったかな。オーランガバード石窟の中で、一番古く、紀元前1世紀から、紀元後1世紀頃のものと考えられている。



この仏像もすばらしい。東南アジアとの距離の近さも感じる。
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8月31日 夏休み最後の日

2012年10月24日 | Music


今日は、ユーミンの帝劇の公演に行って来た。
正確に言うと、松任谷正隆プレゼンツ、ユーミンの歌からインスパイヤーされた、ユーミンの音楽をふんだんに盛り込んだ、純愛物語を描いた舞台に行って来た。

正直、冒険だなと思っていたのだが、すばらしい作品に仕上がっていた。

席も前の方で、貫地谷さんや、吉沢さん達の熱演、ユーミンの熱唱を、目の当たりにできだ。ストーリーは、そんな難しくないが、ひじょうによくできていて、自然に引き込まれるし、まさに観客は、それぞれの学生時代のことを、思い出しながら、見ていたのではなかろうか。ユーミンの歌も、物語にはまっている。

ラストは、儚いのだが、人生、いろんなイベントがあって、アップダウンを繰り返しながら進んでいく。ずっと上昇し続ける人生なんてありえない。

それにしても、私より年上の松任谷夫妻が、作り出す、新たな世界に大拍手だ。
何で、彼らは、このように若い感性が維持できているのだろう。年下の私には、遠い過去の出来事のように思われるのだが。永遠に、青春の中にいらっしゃるのかもしれない。

誰にでも楽しめるというか感動できる!今月いっぱいだよ。
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プロ野球「衝撃の昭和史」

2012年10月23日 | Books


二宮清純さんは、私と近い世代。勝間さんが、読者を調べたら、同じような世代や、境遇の人が多かったと話していたが、本書は、まさにそれ。我々世代にとっては、感涙ものの話が満載。
そういえば、子供の頃、家に帰ったら、いつも親父が、晩酌しながら、白黒テレビで、ジャイアンツ戦を見てたっけ。

元々、最近は、教養本や、趣味本や、実務本がほとんどで、娯楽本はあまり読んでいないのだが、本書は、某雑誌で連載されている時に、心底面白かったので、すぐGETした。
やっぱり面白かった。

昨日のジャイアンツ戦は面白かったが、娯楽の少なかった昭和時代のプロ野球は、記憶に残る名場面が、もっともっとあったように思う。本書は、その中から、厳選された名シーンを、劇画風に再現してくれる。
12の話からなるが、主人公は、沢村から清原まで、江夏、江川、落合、長嶋など、有名選手ばかり。テーマは、有名シーンから、裏話まで、様々だが、その時の関係者の話などから、その真実を見事に掘り起こしている。
江夏の21球は、あまりにも有名だが、実は、その前に、試合が終わっていたかもしれない秘話があったり、長嶋の展覧試合でのホームランは、その前の広岡のプレーがあったからこそ、天皇陛下がお帰りになる前に、可能になった話など、今でも、読んでてわくわくする。

最近、感動が少なくなってきてしまったのかな。
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やせる!

2012年10月22日 | Books


この手の本は、まったく読んだことがなかったのだが、先日、勝間さんの話を聞いた時に紹介していたので、読んでみた。

そんな凄いことが書いている訳ではなく、表紙の数字を見てもおわかりのように、TVに出てくるお笑いタレントほど、目覚ましい成果を上げているわけでもない。
ただ、いろんな本の知識、調理器具、その他ギアを駆使した結果、痩せるのに近道はなく王道あるのみという内容になっている。

まず、私みたいな素人は、カロリーばかりを気にするが、それは間違い。N/Cレートが大事だ。カロリーを減らすだけの食事療法は、必ずリバウンドする。カロリーを抑えつつ、栄養素を増やすことにより、N/Cレートを上げることが重要である。

どうやったらN/Cレートが上がるのか?”まごわやさしい”の食事が解答。この”まごわやさしい”という言葉も、別に、勝間さんが発明した訳ではないらしい。
ただ、”まごわやさしい”の食事をおいしく食べるのには、かなり手間がかかるらしいところを、最新調理器具を駆使することによって、手間をかけずに可能にするところは、勝間さんのアイデアらしい。ただ、この調理器具の多さにはびっくり。
相当広い台所が必要だろう。

その他、いろんな健康グッズの紹介もあるが、これも結構家にスペースがないと難しそう。

ということで、結局、ダイエットに近道はなく、バランスのよい食事をとり、一日30分余計に体を動かすという、ごく当たり前の結論になっている。

目新しさはないが、偏ったダイエットに挑戦し、失敗した人は、読んでみてもいいかもしれない。
私は、料理もしないし、運動もゴルフぐらいだし....結局、言い訳ばかり。でも、肥満まで行ってないから、まぁいいか。
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