近しい方が 71歳で亡くなられた。
信じられない訃報に 驚愕し涙が止まらない。
5か月前に ご主人を亡くされたばかりなのに。
とても仲の良い、理想の夫婦・理想のご家庭で
先に天国に逝かれたご主人が 連れて行かれたに違いない。
美しくて賢くて 優しい方だった。
瀬戸内寂聴さんの講話を聴きに行ったとき、
「定命」(じょうみょう)ということを
お話された。私達は、
神様仏様から あらかじめ決まった年数の命をいただいている。
早くても遅くても その年になれば 自然に亡くなるそうだ。
死って、怖いけれど 生きている人は
必ずその日を迎える。経験しない人はいないわけだけど、
その経験を どんなだったか聞くことができない。
お墓のお仕事をしていると、
常に「死」は身近だ。
「戒名」も「お骨」も
私の日常となっている。
103歳で亡くなる方もおられるし、
17歳で亡くなる方もおられて
不公平のように思えるが、
何かわからない神様仏様の仕組みで、
きっと公平なんだろう。
案外、この世とあの世の境は
薄い薄い壁1枚かもしれないな。
50代になり、子供達も成人して巣立ったし
さて、これから命が 尽きるまで
何をしようか。
せっかく頂いた定命なのだから
感謝しながら 大切に生きたいと思う。