なでしこジャパンの快挙の余韻が残っています。あれからいろいろ読んでいます。
VTRを何度観ても、丸山選手のゴールは、レベルの高いものでした。何でも、トップスピードのまま、ゴールの位置を観ずにシュートするという、いわば「ノールックシュート」。
なでしこジャパンはこの勝利で、'99年にアメリカ大会準々決勝でアメリカに2-3で敗れて以来、約12年もの間続いていたドイツのワールドカップ無敗記録を15試合でストップさせ、2連覇を阻止しています。しかも、過去は0勝7敗1分という戦績でした。
(写真はJリーグより)
次の相手はFIFAランク5位のスウェーデン。過去に2度対戦して1勝1分け。'08年の北京オリンピックでも1-0で勝利するなど、好成績を残しているので期待できますが、油断はできません。過去、こういう風にやや有利で試合に臨んだが、結局惜敗というシーンを観ていますので。
ドイツ戦では、試合前のミーティングで、佐々木監督は被災地の映像を収めたビデオを見せ、「我々のプレーは被災者の方々の力になる。本当に苦しい時は被災者の方々のことを思って頑張れ」とゲキを飛ばし、選手達は被災地の映像に「思わず目がうるっとした。テレビを見ている人たちのために、サッカーを頑張るしかない」と決意を新たにして臨んだそうです。
「復興支援もわかるが、うちはサッカーだけに集中すればいい」と被災地にほとんど目を向けようとしない所も見受けられますが、このなでしこジャパンの行動を見ると、「日本で一つの仲間」とした大きな後押しで勝てたと言えますね。
丸山選手は'05~09年まで東京電力マリーゼに所属しています。東京電力時代は原発近くで生活をされていたと聞いています。チームも東京電力からフィラデルフィア(米国)へ、去年からジェフレディースに所属。矢継ぎ早に所属先が変わったため、東電時代に1人暮らしをしていた原発近くの部屋は、まだ荷物を置いたままだとか。
ゴールを決めた反響は大きく、。現地で事故処理にあたっている元上司からも「ゴールを見て、自分も頑張ろうと思った」と書かれた文章が届き、涙を流したそうです。
他、4試合すべてにフル出場中の鮫島。'06年から所属してきた東電の活動休止により移籍先を探し、W杯前に米国移籍が決まったとか。W杯4強進出に、東電のチーム関係者などから「感動した」「ありがとう」といった言葉が届き、「自分も勇気やエネルギーをもらった」と鮫島選手。
TEPCOマリーゼといえば、確か去年までなでしこリーグで2年続けてカンスタに来ていたと思います。ベルと戦い強かった印象があります。丸山選手も鮫島選手も、カンスタのピッチを駆けていたのではないでしょうか。当ブログでも3月の中旬から下旬までは震災一色の記事で、その中で「マリーゼが心配」と危惧していましたが、結果的には心配が現実のものになってしまった思いです。
そういう多くの思いを背負って、明日の早朝(深夜?)に運命の準決勝を戦います。一つだけ心配なのは、イングランド戦での負け方。当方もBSのみの生中継と聞いてガックリしていましたが何と! OHKで生中継が決定! これは・・・「生書き込み」ですかねぇ。頑張れ!ニッポン!
サッカーと全然違う話ですが、レンタルで「十三人の刺客」という映画を観ました。タイトルのイメージよりは痛快時代劇のような感じで面白かったです。勧善懲悪、悪代官はやはり去ってもらわなければならない、観た人はみんなそう思った事でしょう。余談でした・・・たまにはいいでしょう。