事例紹介コラムです。
当ブログでは、J1湘南の事例を紹介する事が多いのですが、また「さすが湘南さん」と感心させる事例を知りました。「うちは育成型クラブ」と口にするところがありますが、湘南さんはもう一歩先を踏み出した事例だと思います。元々、次々と代表選手を輩出し続けるC大阪の「ハナサカクラブ」の事例を紹介しようと思っていましたが、同じ支援制度を湘南さんが取り入れるという事で、先にこちらを紹介させていただきます。
J1湘南は、ベルマーレフットボールアカデミー(主にユース・ジュニアユース)の活動の支援を目的として、「暴れん坊基金」を設立。この基金は、ファンクラブとは異なり、将来を担うベルマーレの育成選手を長期的にサポートすることを目的に、アカデミーの遠征補助や、環境整備のための支援が主な趣旨。
【概要】
・名称: 「暴れん坊基金」
・設立趣旨: 暴れん坊基金は、ベルマーレフットボールアカデミーの活動を支援することが目的。
①アカデミー選手の遠征を支援
各アカデミーのカテゴリーチームが国内および海外への大会参加・遠征などの補助をすることで、選手としても人間的にも成長できるようにサポート。
②アカデミー選手の成長のための環境整備を支援
トレーニングを行うための用具・備品・施設の整備、食事や栄養補給などを選手の成長のための全般的な支援を実施。
【募集要項】
・暴れん坊基金 個人会員
協賛金: 一口 3,000円(税込)
有効期限: 入会日から2014年1月31日まで(2014年以降は2月1日から翌年1月31日までの一年間が有効期限)
特 典: 会員限定の支援年度入り暴れん坊基金ピンバッジをプレゼント(一口につき1個)
・暴れん坊基金 法人会員
協賛金: 一口 10,000円(税込)
有効期限: 個人会員と同じ
特 典: 会員限定の支援年度入り暴れん坊基金ピンバッジをプレゼント(一口につき3個)
・入会方法(個人・法人)
①郵便局申し込み
②スタジアム(ホームゲーム開催時に設置する「暴れん坊基金ブース」)
・暴れん坊プレーヤー
協賛金: 30,000円(税込)
有効期限: 個人会員と同じ
内 容: 希望の背番号と登録名、そして暴れん坊基金のロゴマークが入ったオーセンティックユニフォームを製作。
背番号は50~999までの空き番号の中から選択し、公式サイトの「選手・スタッフ一覧」部分にて紹介。
申込み: クラブ公式オンラインショップにて受付。
8月17日より「個人会員」と「法人会員」が募集され、希望番号と希望ネーム入りのユニフォームを作成でき、かつ一年間(初年度は半年間)トップチーム選手とともに公式サイトに名前を掲載することができる「暴れん坊プレーヤー」も併せて募集。支援者とアカデミー選手との交流会(アカデミー活動報告)なども予定。
現トップチームには7名のアカデミー出身選手が活躍しており、ベルマーレフットボールアカデミーで育ち、プロとなった選手は他チームも含め37名。
J1湘南公式HP該当ページ:http://www.bellmare.co.jp/88017
この制度は、トップチームが所属する法人ではなく、別法人への支援になる事がおわかりでしょうか。トップチームは㈱湘南ベルマーレ、アカデミーはNPO法人湘南ベルマーレSCであり、この支援はトップチームの運営には行かない事になるのではないでしょうか。正式には昨年からユースがトップチームの傘下に変更されていますが。アカデミーを強固にする事が、将来的にトップチームを強くするという長期的展望に立った事だと思います。
セレッソさんと同じアカデミー専用の支援制度ですが、詳しく読むとその斬新なアイディアに驚かされます。背番号を与えられるというのは面白いアイディアだと思いますが、神奈川県はクラブ間の競争が激しく、同情する面も多いです。通常は樽募金や応援募金箱などを置いて、チームそのものへの支援を募るのをよく見かけますが、トップチームではなくアカデミー選手のみの支援を募るという別の手になり、どうなのという声も出そうですが、セレッソさんの成功例を見る限り、未来へのチーム作りにつながる素晴らしい支援制度である事がよくわかりました。今後、この形式が他のクラブにも増えてきそうですね。
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