事例紹介レポです。
またしても2ステージ制などの話が浮上してきているようです。当ブログでも「ファン・サポーター不在の暴挙」と批判し続け、'14年からの2ステージ制は断念と、一度ぽしゃった話のはずでしたが、今日の報道でまた再燃してきました。さあ、日本協会(たぶん一部勢力)と全国のJ1サポーターとのたたかいが再び始まるのかなという思いです。とりあえず、報道内容を順番に抜粋して紹介していきます。
Jリーグが2015年からポストシーズン制を採用することが判明。これまで出ていた5案のうち、プレミアリーグ創設案、米大リーグのように地域を分けるカンファレンス制案や、シーズン後半に上位と下位に分けて戦うスプリット制案は却下。プロ野球のように1ステージ制の後で上位クラブによるプレーオフ(PO)を行う案と、2ステージ制の後でチャンピオンシップ(CS)を行う2案に絞られ、9月11日のJ1、J2合同実行委員会に提案され、11月までに決定との事。
プレーオフ案は、プロ野球のクライマックスシリーズや、J2プレーオフが観客動員で成功していることから1~3位、1~4位の対戦を軸に検討を進める見込み。2ステージ案も、'00年のJ1柏のように年間総合勝ち点が1位が別に出る場合はCSの出場権を与える方向だとか。
報知新聞ニュース該当記事:http://hochi.yomiuri.co.jp/soccer/jleague/news/20130816-OHT1T00206.htm
報知新聞では「ポストシーズン制採用が決定」とあり、もう決定できたのかとビックリしましたが、スポニチでは「ポストシーズン制を提案する事を決めた」とだけ出ていました。当初はサポーターの反対などが強いために2ステージ制は見送る可能性が強かったが、Jリーグの人気回復のためには抜本的な改革が不可欠という意見が大勢を占めて、実行委員会で承認されればJリーグ理事会の審議を経て、早ければ15年シーズンから実施されるとしています。
チーム数の18は変えてはならないものと、現行の参加クラブ数も維持。新しい制度では、約10億円の冠スポンサー料やテレビ放送権料が見込め、ポストシーズン大会に参加できるチームが多ければ、それだけ盛り上がりが増すことになる。依然として2ステージ制導入に反対しているクラブも存在しているが、Jは新たな時代を迎えることになったとしています。
サポティスタでは早々にはっきりと、反対の意志を示されています。
「ポストシーズン大会が導入されれば年間勝点1位の重みが消えることは間違いないだろう。ファン・サポーターの意見ではシステムを見なおしても抜本的な改革にはならないという声も強い。
また、今日開催されたC大阪対清水エスパルスの試合は柿谷らの代表効果もあって、クラブ史上初めて前売り券が完売しており、J2でも遠藤らの代表効果でG大阪がアウェイ各クラブの観客動員数記録を更新。リーグのシステムを変えるだけで人気が回復し、新スポンサーがつく、放映権が入るというのは余りに安直すぎる気がしてならない。セレッソやガンバの例を見れば潜在的なサッカー人気はあるだけに、そうした層の掘り起こしに力をいれるべきではないだろうか」
サポティスタ該当記事:http://football-station.net/b/s020405.html
ネットを観ていたら、以下のように某サポーターの意見がありました。
プロ野球を真似するかのようなポストシーズン制の導入は、Jリーグ百年構想とは全く逆のプロ野球の真似事をしている時点でプライドを捨てているのと同じ。
プロ野球のポストシーズン制で地上波中継されている試合は関東なら読売以外近年ではほとんどなく、逆にポストシーズン制を導入したことでセパの勝者で争う日本シリーズの価値が大きく下がり、視聴率も苦戦気味の年が多くなったと見られる。9月以降の消化試合を減らすという面では成功していると思うが、Jリーグはプロ野球とは違い降格制度があるから消化試合はあまり無いと思われる。'00年の柏のような場合になったら出場権を与えるというのは逆に2ステージ制を否定しているのと同じであり、年間最多勝ち点を挙げても優勝できないような矛盾が生じる複雑なシステムこそファン離れに繋がっていくと思われる。
今回の結果が本当に「決定」なのか、それとも「提案が決定」なのかが気になります。某サッカー雑誌に以前に取り上げられていた「スプリット制」が出てきたらどうしようと思っていましたが、却下されたようです。プレミア制も同様。2ステージ制をもう一度論しなければならない事、「企業名」など今まで長い間反面教師視していたプロ野球の事例を口にしなければならない事を個人的に残念に思います。
当ブログとして強く思うのは、ファン・サポーターのニーズのリサーチをせずに、クラブレベルで事を進めている事、いわゆる「ファン・サポーター不在の暴挙」を進めている事です。当然、以前のようにサポーターの強い反発が予想されます。前回は浦和サポを中心に反対運動がおこりましたが、今度は全国のJ1サポーターが決起して、全国運動として立ちはだかる事でしょう。
確かあの時に、Jリーグ側は「(2ステージ制実施を'14年から)無理やりやることで失われることもあり、メリットがない。極めて難しい」としていましたが、無理やりやれば全国運動となって社会現象となり、失うイメージダウン等ダメージは大きすぎると思われます。
当ブログとしては、小手先の制度改革ではなく、ブンデスリーガなどの優良リーグを徹底的に研究して、「中身」の改革を実施すべきだと考えます。あと、代表ブランドを上手く活用すべきと考えます。具体的には、「日本代表Bチーム」「日本代表U-25」の常設化。Jの試合で動員数が多い試合は、代表選手が絡む試合。でも半分以上が海外組。なら、U-25くらいでB代表を作り、Jクラブの中に代表選手を増やしてはどうかと。
Jリーグ組織問題関連⑭:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130712
〃 ⑬:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130711
〃 ⑫:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130710
〃 ⑪:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130704
〃 ⑩:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130614
〃 ⑨:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130518
〃 ⑧:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20130125
〃 ⑦:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121228
〃 ⑥:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121217
〃 ⑤:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121216
〃 ④:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121215
〃 ③:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121214
〃 ②:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20121108
〃 ①:http://blog.goo.ne.jp/kataru-kai/d/20120730