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Jリーグの話題119

2016-10-02 00:01:18 | サッカー(Jリーグ(J1・J2)・国内)

 リスペクト(事例紹介)コラムです。
 またまた、Jリーグについて大きな報道が今日流れました。今季でJ1昇格プレーオフが終了し、来季からはJ1の16位とJ2の3位の間で入れ替え戦を行う案を協議しているとか。村井チェアマン、どんどんJリーグを矯正していっている印象です。Jリーグの矯正が終わったら、今度は誤った価値観を持つJクラブがあったら、そこも矯正して欲しいです。以下、抜粋して紹介。(TVでもそうでしたが、イメージとしてなぜか、この時の試合が使われていたので、当ブログも使わせていただきました。もう、こういうシーンは無いでしょう)
          

【J1J2入れ替え戦9年ぶり復活へ 16位vs3位:日刊スポーツ】
 来季からJ1、J2入れ替え戦が9年ぶりに復活する案が浮上。Jリーグ関係者によると、J1の16位とJ2の3位がリーグ戦後にH&A方式で入れ替え戦を行う変更案を、すでにJリーグが検討。J1の16位~18位とJ2の1位~3位の3クラブが自動入れ替えする現行制度から変更するのか、近日中に実行委員会で議題に挙げられ協議。
 入れ替え戦は'04年から5年間実施。H&Aの2試合で残留か昇格を決める死闘が繰り広げられ、現行制度はJ2の1位と2位が自動昇格し、J1昇格プレーオフ(J2の3~6位が参加)で3チーム目を決定。J2の終盤からプレーオフにかけての激しいつばぜり合いで、盛り上がりを演出。
 しかし、'12年以降プレーオフで昇格したチームは、3年連続で1年でJ2へ降格している現実も存在。昨季勝ち上がった福岡も今日、J2への降格が決定し、J1との実力差は顕著。入れ替え戦復活となれば、J2にとって昇格のハードルが上がることになる半面、J1はレベルを底上げ。来季からJ1は1シーズン制に再移行予定。転換期を迎えているJリーグが魅力あるリーグ実現へ、入れ替え戦実施も検討材料に。

〔J1とJ2入れ替え制度〕
・'99年~'03年: J2の発足にともない、J1下位2クラブとJ2の上位2クラブの自動入れ替え。
・'04年~'08年: J1クラブ数の16から18への拡大にともない、「J1、J2入れ替え戦」を実施。J1の16位とJ2の3位がH&A方式で実施。
・'09年~'11年: J2が18まで増えたことで入れ替え戦を廃止。J2上位3クラブと、J1下位3クラブが自動入れ替え。
・'12年~'16年: J2からの自動昇格を上位2クラブとし3位~6位の4クラブによる「J1昇格プレーオフ」で3チーム目の昇格チームを決定。
日刊スポーツ該当記事:http://www.nikkansports.com/soccer/news/1718012.html

 という内容でした。これらを見ると、ちょうど'08年の頃に戻る事になりますね。思えばこの頃のJリーグが一番脂が乗っていた時期なのかもしれません。なぜ、入れ替え戦から自動昇格に変更していったのか。記憶では、入れ替え戦方式では、「入れ替え戦に集中するため、終盤の試合が疎かになる傾向」があり、それを防止するためだったと思います。最終戦での順位で降格か残留かが決まるため、最終戦まで変わらずに試合に集中する効果があると聞いています。
 まあ、自動昇降格から入れ替え戦に移行するというよりは、J1昇格プレーオフからまずは入れ替え戦に変更するといった感じでしょうか。当ブログでもずっと、「J1プレーオフでJ1に上がっても、どうせ1年で降格する。J1昇格は圧倒的な強さで優勝するくらいでないと厳しい」「昇格年の後に降格し、その後低迷するチーム(徳島さんなど)もあった。大分さんはそのままJ3に降格した」と言ってきました。では、本当のところ、J1昇格プレーオフはどうだったのか、当ブログなりに検証してみましょう。

〔J1昇格プレーオフ優勝チームの成績の変遷〕
・シーズン: 昇格チーム / 1年後    / 2年後    / 3年後        / 4年後
・2012年: 大分      / J1最下位 / J2・7位   / J2・21位J3降格 / J3・今日現在2位
・2013年: 徳島      / J1最下位 / J2・14位 / J2・今日現在13位
・2014年: 山形      / J1最下位 / J2・今日現在16位 
・2015年: 福岡      / 今日現在最下位・J2降格決定

 という散々な結果でした。イングランドを見習って、この大会方式が2012年に導入され、1年だけでもJ1を経験したチームを作れば、J2で戦っていても、「またJ1に戻りたい」という気持ちが起こって、強くなるとか当時はそういわれていましたが、実際はこんな結果でした。とてもJ1に戻りたくて強さを発揮している様子は全く見られません。大分さんは今J3ですから。3大タイトル(ナビスコ杯)ホルダーなのに。
 大分さんの事は当ブログでも昔よく取り上げていました。溝畑社長時代は華やかでしたが、その時の負の遺産でその後は巨額の負債に苦しみ、やっと再建の道筋に乗る事ができました。J1に戻ろうと、大分県民の寄付が確か個人レベルで何億も集まったと記憶していて、当時は「大分県民はすごいなぁ」と感心していました。それがJ2に降格してからは転がるように弱体化していきました。「またJ1に戻ろう」というエネルギーは起こらず、「やっぱダメだ」という負のエネルギーが充満してしまったのではないでしょうか。
 
 J2岡山でも、「今季にJ1昇格」という機運が盛り上がっています。でも、上の現状を見ると、当ブログではJ1昇格プレーオフでの昇格については、100%は賛同できません。岡山県民もよく「熱しやすく冷めやすい」と言われているため、実は大分さんのようになる事を危惧しています。自動昇格の2位でも山雅さんは1年でJ2に戻ってしまいました。なので、当ブログでは圧倒的な強さでJ2優勝してJ1昇格が一番ベストと思っています。でも、2年前に圧倒的な強さでJ1に駆け上がった湘南さんもJ2に戻ってこようとしていて、ちょっと複雑です。
 地元J2岡山で、今季の途中から何となく、J1昇格が強調されるようになってきたなぁとちょっと感じていました。今にして思えば、ひょっとしたらこの「J1昇格プレーオフ廃止」の情報が入って、「チャンスは今シーズンしかない」とギアが上がったのでは、木村社長もJリーグ理事の事だしと、勝手に妄想を働かせてしまいました。来季からは3位でフィニッシュしても入れ替え戦も勝たなければJ1に上がれない。なら、確かに今シーズンという事になりますね。
 結局はJ1にふさわしい事業規模にならなければ、J1に上がるべきでないのかもしれません。あと、当ブログではクラブの中身(付加価値)も、地域の宝・地域に根差した公共財になっていないと、いくら数を取れてもJ1昇格は早いと思っています。これから、歓喜と悲劇という相反した景色が出てくる時期に入っていきましたね。
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