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新型コロナウィルスとの戦いに打ち勝とう92

2021-12-22 00:01:40 | 災害復興支援(東日本・コロナ等)

 リスペクトコラムです。
 昨日、プロローグという中途半端な記事になりました。今日は本編。リベンジのようにしっかり書きました。連日のようにオミクロン株の感染についてニュースが流れていますが、今のところ市中感染までは達していないと報道されていますが、実際はどうでしょうか。
 プロスポーツの興行が市中感染のサイレントアシスト役になってはいけません。感染予防のお手本にならなければならないのに、天皇杯準決勝の試合興行で、ついに入場制限の解除をやってしまいました。悪いタイミングでオミクロン感染者の来場者が発生してしまい、世の中に悪いイメージを流してしまいました。そして、天皇杯決勝では6万人近くの観客数を数え、もはやソーシャルディスタンスは存在しません。日本中のどこの町、どこの部屋に入っても席には1席空けの×マークが貼られています。どうしてプロスポーツの興行で×マークが剝がされてしまったのか。世の中の社会自体と乖離したこの取り組みはおかしいと思います。順番にリスペクトしていくとしましょう。
   
【天皇杯準決勝:川崎対大分:等々力競技場】
〔コロナ発症後に天皇杯観戦か…「ご来場を見合わせてください」JFAガイドライン守られず〕
「観戦エリアは「SA席メインベンチ左側 メイン上層北側Bゲート216、217ブロック」。周辺で観戦していた約80人は検査対象者に指定され、保健所から連絡が行われる予定となっている。一方でJFAの発表によると、いずれも濃厚接触者にはあたらないという。
 また東京都の発表によると、今回の試合観戦を行っていたのは20代男性。すでに感染が判明していたアメリカからの帰国者(20代女性)の濃厚接触者に指定され、15日の検査で新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。なお、発熱などの症状があったといい、発症日は試合2日前の12月10日。発症後に試合観戦を行っていたとみられる。
 JFAはホームページに記載している天皇杯の観戦ガイドラインで「体調がすぐれない場合」「同居家族や身近な知人に感染が疑われる方がいる場合」「過去14日以内に政府から入国制限、入国後の観察期間を必要とされている国、地域等への渡航または当該在住者との濃厚接触がある場合」には「ご来場を見合わせてください」と注意喚起していたが、守られなかった。なお、JFAは天皇杯の来場者向けに、入場ゲートに検温センサーを設置。今回の観戦者は入場時の検温で異常はなかったという。」
引用:ゲキサカ
   
 今回の感染者は天皇杯準決勝の試合後に保健所から、海外から入国した陽性者の濃厚接触者として特定され、後に陽性判定を受けたそうです。試合後に特定されたというのはタイミングが遅く、そこには安心・安全や感染対策という言葉は頼りなく聞こえます。今回の約80人は「濃厚接触者」ではなく、「検査対象者」という取扱いだそうですね。
 今回なぜこのように具体的に細かい対応で発覚したのか。それは現在の全体の感染者が少ないからではないでしょうか。これがこの夏までだったら余りにも感染者が多く、保健所による濃厚接触者の特定がお手上げ状態だったので、無症状の感染者は素通り状態だったのかと。
 かなり前から言っている事です。検温器があちこちに置かれていますが、余り意味がないかもしれません。コロナ感染者には無症状がいくらでもいます。今回の感染者のようにゲートをすり抜けて、帰宅してからコロナ判定になる場合が多く見られるので。
 昨今の感染者数の減少で、何とか追える状態になってきた、だから後を追えたのかもしれません。でも、今日の報道ではオミクロン株で全国の濃厚接触者4,284人、国内感染者85人とかなり数が増えてきました。なので、どこかのタイミングで保健所はもう濃厚接触者の追跡しません宣言するのではないでしょうか。という事は今より深刻な状況になっていくという事か。
   
【天皇杯決勝:浦和対大分:国立競技場】
〔オミクロン株が不安視される天皇杯決勝で一部サポーターが大声や怒声のルール違反〕
「天皇杯を巡っては12日に等々力で行われた準決勝の川崎―大分戦の観戦者からオミクロン株の感染が判明。不安が高まる中、国立で開催された決勝は5万7785人の大観衆が押し寄せた。
 しかし、注目の一戦で感染対策におけるルール違反が発生。協会は違反項目として「大声を出さない」と規定したうえで「声を出しての応援(大声応援の扇動、チャント、コール、歌を歌う等)、指笛、トラメガを含むメガホンの使用を禁止します。継続して大声を出す等、警備員・係員の指示に従わない場合は退場していただきます」と感染対策の徹底を求めていたが、一部サポーターがたびたび大声を上げる場面が発生。
 後半29分には浦和の選手が倒された際に反則を取らず、その直後に大分の選手が倒されると主審が笛を吹いたため、浦和のサポーター席から大きな怒号が飛び交った。これは違反行為にあたるため、即座に場内アナウンスで声を上げての応援を自粛するよう呼びかけられた。」
引用:東スポWeb

 こういうニュースを聞くと、少し前に村井チェアマンが声出しの監禁について論じていたのが滑稽に思えます。あの時もどうせこういう事になるのにと思っていました。というかすでにNPBでは声出しのルール違反の事例がいくつも見られると聞いています。先日のリベッツのイオン岡山での試合も、「岡山頑張れ!」と声出ししているおじさんが歩いていました。いくら規制してもこういう違反者はいる訳です。確か、代表戦でもあったですね。
 しかも怖いのが、この時の試合は6万人近く入っていた事。恐ろしいです。この前の欧州選手権で2千人が感染したというニュースを思い出しました。「500人感染」という事でも愚かな失態になります。いい加減に目を覚まして欲しいです。主催者が入場利益を思えば思うほど、ファン・サポーターの身体的危険が増す訳です。その約80人の検査対象者で1人も陽性が出ない事を祈っています。なぜそこまで日本協会は来場者数にこだわるかです。

【日本協会の現状】
〔天皇杯決勝チケットで混乱…田嶋会長「払い戻しも含めて対応」→JFAが発言撤回「払い戻し行わない」〕
「田嶋会長はYoutubeでライブ配信もされていた記者発表の場で、「残念ながら準決勝の試合の観戦者からコロナウイルスに感染した人が出てしまった。近くで観戦された人にはPCR検査を行うよう、東京都、神奈川県の保健所と協力しながらアナウンスしている。多くの皆さんが安心して試合を観戦できるよう、感染対策をしっかりとしていきたい」と述べつつ、今後の対応にも言及。「発熱等のある方にはご遠慮いただくこと、感染対策をしっかりした中で、どうしても観戦できない方には払い戻しも含めてしっかり対応したい」と決勝チケットの払い戻しも示唆していた。
 ところが記者発表の終了後、広報担当者が報道陣に対して田嶋会長の発言を訂正。「払い戻しは行っていない」と方針を示した。
 天皇杯の観戦ガイドラインでは当初から、入場ゲートで37.5度以上の体温を記録した場合は入場不可とし、体調不良のファン・サポーターにも来場自粛を求めた上で「その際、チケット代金およびその手数料並びに会場までの交通費等の返金は応じかねます」と払い戻しを行わないことを明記していた。」
引用:ゲキサカ

 日本協会はこの時に払い戻しに応じるか、無観客に変更すべきでした。そうすればイメージアップになったのに。確か今年の正月だったか、Jリーグは払い戻しに応じなかったのに、日本協会は応じたんじゃないかな。それが入場制限撤廃の上に貼り戻し無し。まずいんじゃないかな。もし感染者が出たら、避難轟々でしょう。責任問題まで行くかもしれない。
 あと、ガイドラインを守っていただけなかったと、自分達に落ち度はないと主張されていますが、本当に落ち度は無かったのでしょうか。何度も言いますが、「無症状」という場合がありますから。当ブログでもほぼ2年前からサイレントアシストという表現で危険性を指摘していました。当ブログでは、ガイドラインを守っていないという考え方よりも、この時期に「ゼロ席空け」という事をやってしまった事の方が重大だと思います。世の中の施設の席を見渡してみればいい。そんなゼロ席空けはサッカースタジアムだけですよ。愚かな事です。先月だったか、島田チェアマンがBリーグで来場規制撤廃を始めて実施するという話をしているのを聞いて、どうしてそこでそんな事で争うのかと首をかしげました。自分達のプライド争いで、ファン・サポーターが危険にさらされると。

〔日本サッカー協会は天皇杯決勝で約3億円ガッポリ! 国立に5万7785人詰めかけてホッ〕
「スタンドには5万7785人の大観衆が詰め掛けた。コロナによる入場制限が撤廃されたことで実現した。日本サッカー協会のHPによれば、この決勝戦のチケットは完売。
「前売りで9000円のSS席をはじめ、仮にチケットの平均価格を5000円とすると、この1試合で約3億円の売り上げです」(関係者)
 12日に2試合行われた準決勝も観客制限なしで行われ、埼玉スタジアムで行われた浦和ーセ大阪戦は3万933人。コロナ禍による収入減に苦しんできた協会とすれば、ようやく本来の収益を得ることができたわけだ。
 その一方で、準決勝の川崎─大分戦(等々力)では、オミクロン株感染者の濃厚接触者1人が観戦し、後にオミクロン株への感染が判明。その人間の周辺にいた約80人が検査対象になるなど、テンヤワンヤになった。この日の国立には、倍近い観衆が殺到。ブーイングや口笛に対する注意喚起のアナウンスが行われる場面も。国内でもジワジワとオミクロン感染者が増えつつある中、大事に至らなければいいが。」
引用:日刊ゲンダイDIGITAL

 以前の報道で、日本協会が財政が苦しいためにJFAハウスを売却するという事を知りました。それが天皇杯決勝で払い戻しを断った理由なのか。このコラムにあるように「大事に至らなければいいが」と、まさにその通りです。
 これでサッカー界の今季の大規模イベントはすべて終了しました。Bリーグなど屋内スポーツでは今のところ、来場規制撤廃の動きは見られません。さぁどうなのか。また2月にJリーグが開幕を迎えますが、今回はどうなりますかね。何となく2年前に似て来た印象があります。試合中止はなかなかならないでしょうが、今後の第6波の状況ではわかりません。外国の状況を見ると、いつああなってもおかしくないと思っています。現在、全国的に感染者数は少ないままです。できればこのまま推移してくれればいいのですが。そろそろ県外のアウェー戦に行きたいですよ。今日はこの辺で。
#がんばろう日本 #ThankYouHealthcareWorkers #ThankYouCaregivers 

コメント
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