CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

京都大アンティークフェア

2011-06-23 20:55:07 | 陶磁器を探す旅と名物
どうやら、京都で毎年2回ほど開催されているらしい、
大骨董市であります
先日、ひょんなことから開催を知り、しれしれといってきたのですが、
いや、すげぇ、なんというか凄い
これが、骨董なのかと、改めて
この沼の深さと恐ろしさを感じ取った次第でありました

300店もの骨董業者が、ところ狭しとブースをかまえて、
陶磁器はもちろん、刀剣、書画、宝飾品や生地、象牙からおもちゃ
なんでもござれという具合で、
本当に、凄いガラクタ市だなとみまがうばかりの
すばらしい品揃えでありました
この世界を少しだけかじったという
自分の矮小さをよくよくと理解できたというか、
象牙のクズとか、なんに使うかわからないものも、
なんだか凄くよいものに見えてしまうような
そんな恐ろしい、あやしい空間が漂っていたように
感じるのであります

会場はけっこうな広さだったので、
見てまわるだけでなかなか大変だったのでありますが、
好みの陶磁器を探そうなんて思って
さらさら見てまわると、えらいことで、
値段はまさにピンキリ、なんとなくよさげと思うと
途端に値段がはねあがるのは、通例どおり、
そして、あれこれと見てまわりすぎると
だんだんと、判断基準が鈍ってくるというか、
いよいよ、目が疲れてくると申しましょう、
価値観が崩壊というのか、わからなくなってくるのが
凄く楽しいのであります

なんとか踏ん張って、何も買わずに帰ってきたとか
ちょっと、骨董市いったわりにどうかしらねと
思うような内容でありましたが、
見てまわるだけで十分面白くて、
さらりと500万円~みたいな刀剣とか見て
こんなもんどうしたらいいんだろうと、頭を抱えたり
怪しさもきわまった感じの茶碗が、
これまた怪しすぎる桐箱と一緒においてあったりと、
なんだかどうだかと、うなりひねりすごしたのであります

今思えばというか、骨董の正しいところかとも思いますが、
ああいう場所で30万円くらいは、遊び金として使える
そういう余裕がないと、本当の意味で遊べないんだろうなと
凄く残念に思ったのでありました
すごい楽しかったんだが、買う勇気と金銭がなかった
1万、2万程度のもの、なんていう
通常じゃ考えられないような判断基準になってきたり、
蒔絵の箱が8万くらいだったら、安いじゃないかと
わけのわからないことを力強く思ったりと大変で
よろしくないですな、楽しかったけど

意外と業者さんは若い人も多かったりして
なんというか、世界というのは、見えないところに
たくさん、凄く、あれこれ広がってんだなぁと
感慨深く眺めたりしながら
ああいうところも、金を使うというのも大切ながら、
自分をさらけだしてというか、
本当に好きで、話すというのも一つ、
好きでなくても、なんとなく情報を得ようと業者さんを冷やかすのも
一つなんだなぁと、そういうのを精力的にこなす人を見て
感心したりだったのでありましたとさ
人見知りには悲しいが、難しい世界だと
すべてがそうだと知りつつも、思い知らされたように
考えるのであります

ともあれ、らくだの骨とか、
本当かどうかもわからないそれとか
買っておけばよかったなと、いまさらながらに思うのであります
どうやら9月にもやるらしいので、今度いったら
もう少し考えてみようと今から楽しみなのでありましたとか
メモっておくのであります