舞台 作:西加奈子
現代小説でありました
太宰の人間失格を下地というか、モチーフにしながら、
現代における、青年のしょーもない葛藤みたいなのを描き、
それでいて、その葛藤を乗り越えるというか、
ひとつ区切るということによって、
何かしらの成長が描かれた
そんな、読んで楽しい、読後感もさわやかな小説でありました
個人的に旅行中に読んでいたのでありますが、
内容が、旅行にいって、自分の自意識の高さをひけらかすというか
まぁ、そういうところに葛藤する青年というのが、
今の自分に照らしたときに、年齢的に自分はアウトだなと
思ったり、思わされたりしながら読んだのですが
前半は、しつこいほどのその自意識からくる
しょーもない薀蓄というか、あれこれ、独り言、愚痴めいたものが
山ほどでてきて、これだけ羅列されると
どれかひとつは当てはまるなという具合でありました
まぁ、実際はひとつですまない具合なんでありますが
それはそれとしまして、いたたまれない
ニューヨークに旅行へ行くわけだけども、
そこで、いかにもなニューヨーク旅行者であることを
毛嫌いというか、嫌悪するという精神から始まって、
セントラルパークで、サックスを吹き始める黒人の爺さんを見て
できすぎていると唾棄してみたり、
鳩にえさをやる老婆を見て、いかにもだと思っていたら、
それが失敗するかのように、鳩に襲われて大童になる姿を見て
ざまぁみろと思ったりすると、
まぁ大変なそれこれを見せるのでありました
そして、それらを唾棄しながらも、実際は自分もそうしたいような
そういうことも見え隠れして、ついにそれを実行したときに
不運に見舞われて、舞い上がったらだめだなみたいな
わけのわからないことを思ったりなんだったりから
なんか、読み手も、主人公もわけのわからない混迷になり
大変でありましたと
そんな具合でありました
共感もあるものの、その舞台という題名のとおりといっていいのか、
自分が何かを演じているということに対して
あれやこれやと考えるという具合で、
なかなか面白くもありながら、
若者がかかる病気の一つを描写したよなとも
思ったりして、楽しんで読み終えたのでありましたとさ
現代小説でありました
太宰の人間失格を下地というか、モチーフにしながら、
現代における、青年のしょーもない葛藤みたいなのを描き、
それでいて、その葛藤を乗り越えるというか、
ひとつ区切るということによって、
何かしらの成長が描かれた
そんな、読んで楽しい、読後感もさわやかな小説でありました
個人的に旅行中に読んでいたのでありますが、
内容が、旅行にいって、自分の自意識の高さをひけらかすというか
まぁ、そういうところに葛藤する青年というのが、
今の自分に照らしたときに、年齢的に自分はアウトだなと
思ったり、思わされたりしながら読んだのですが
前半は、しつこいほどのその自意識からくる
しょーもない薀蓄というか、あれこれ、独り言、愚痴めいたものが
山ほどでてきて、これだけ羅列されると
どれかひとつは当てはまるなという具合でありました
まぁ、実際はひとつですまない具合なんでありますが
それはそれとしまして、いたたまれない
ニューヨークに旅行へ行くわけだけども、
そこで、いかにもなニューヨーク旅行者であることを
毛嫌いというか、嫌悪するという精神から始まって、
セントラルパークで、サックスを吹き始める黒人の爺さんを見て
できすぎていると唾棄してみたり、
鳩にえさをやる老婆を見て、いかにもだと思っていたら、
それが失敗するかのように、鳩に襲われて大童になる姿を見て
ざまぁみろと思ったりすると、
まぁ大変なそれこれを見せるのでありました
そして、それらを唾棄しながらも、実際は自分もそうしたいような
そういうことも見え隠れして、ついにそれを実行したときに
不運に見舞われて、舞い上がったらだめだなみたいな
わけのわからないことを思ったりなんだったりから
なんか、読み手も、主人公もわけのわからない混迷になり
大変でありましたと
そんな具合でありました
共感もあるものの、その舞台という題名のとおりといっていいのか、
自分が何かを演じているということに対して
あれやこれやと考えるという具合で、
なかなか面白くもありながら、
若者がかかる病気の一つを描写したよなとも
思ったりして、楽しんで読み終えたのでありましたとさ