さざなみのよる 作:木皿 泉
ナスミという女性が若くして癌で亡くなった
彼女の周辺人物や、彼女自身、
そういった関係の人たちの思い出や語りを紡いで、
死ぬことと、生きることについて
なんとも考えさせられる一冊でありました
人と繋がるということの大切さというか、
生きるという意味について
深く示唆するのである
ナスミという女性が、とてつもない力や、
能力なんてのを備えた人ではなくて、
そこらにいる普通の女性であるというのが、
まずまずステキなことでありまして、
そういう人が、なんで私が癌にと悩み、そして死を受け入れて、
また、その姿と、その生前の生き方が
ほかの誰かに影響を与えていてと
連綿と続いていく人の生きた証の物語でありました
人間生活は誰かと触れ合うことで成立していくんだなと
改めて思い知らされるようでもあり、
特別なことをしていなくても、
その存在が、誰かにとって、何かになるという
きわめて当たり前だけど、気付くことができない奇跡みたいな話が
いくつも出てきて面白いのでありました
本当に些細なことだったり、でも本人には悩みであったりと、
そんなことから、
言葉に表せないものを共有する安心だとか、
生きていてよかったと思えるような
肯定があふれているようにも思えて、
そんなに悪いことばかりじゃない、なんて台詞は
ひとつもでてこないけど、
読んだ感想は、人生そういうこともあるし、なんとか生きていこうかなと
思わされるところに落ちるので
凄いと感じるのであります
説教臭いわけでもないので、
さらさらと読めて楽しかったのでありますが
失うという悲しさや、寂しさもよく伝わってきて
しみじみしみる物語であったと
思うのでありました
よかった
ナスミという女性が若くして癌で亡くなった
彼女の周辺人物や、彼女自身、
そういった関係の人たちの思い出や語りを紡いで、
死ぬことと、生きることについて
なんとも考えさせられる一冊でありました
人と繋がるということの大切さというか、
生きるという意味について
深く示唆するのである
ナスミという女性が、とてつもない力や、
能力なんてのを備えた人ではなくて、
そこらにいる普通の女性であるというのが、
まずまずステキなことでありまして、
そういう人が、なんで私が癌にと悩み、そして死を受け入れて、
また、その姿と、その生前の生き方が
ほかの誰かに影響を与えていてと
連綿と続いていく人の生きた証の物語でありました
人間生活は誰かと触れ合うことで成立していくんだなと
改めて思い知らされるようでもあり、
特別なことをしていなくても、
その存在が、誰かにとって、何かになるという
きわめて当たり前だけど、気付くことができない奇跡みたいな話が
いくつも出てきて面白いのでありました
本当に些細なことだったり、でも本人には悩みであったりと、
そんなことから、
言葉に表せないものを共有する安心だとか、
生きていてよかったと思えるような
肯定があふれているようにも思えて、
そんなに悪いことばかりじゃない、なんて台詞は
ひとつもでてこないけど、
読んだ感想は、人生そういうこともあるし、なんとか生きていこうかなと
思わされるところに落ちるので
凄いと感じるのであります
説教臭いわけでもないので、
さらさらと読めて楽しかったのでありますが
失うという悲しさや、寂しさもよく伝わってきて
しみじみしみる物語であったと
思うのでありました
よかった