CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】実録 交渉の達人 国際標準化戦争秘録

2018-09-19 21:01:23 | 読書感想文とか読み物レビウー
実録 交渉の達人 国際標準化戦争秘録  著:原田 節雄

非常に興味深い本でありました
読んでいて、絶対この人とは関わりあいたくないなと
思ってしまうような内容なんだけども、
それこそが交渉であって、ビジネスの場で最重要な用件だなと
読んでいて、感じてみて、よくよく伝わる内容であります
凄いいやなというか、便利な言葉でいうならタフなやりとりを
いくつも潜り抜けて、それでこそ達成できるのであろうと
わかるんだが、なんともはや、
自分にはどうなんだと考えさせられた一冊であります

実録ものとしても、きわめて面白い内容でありまして、
主に、SUICAとQRコードの標準化闘争について
詳しくかかれていてこのあたりは興味深い内容すぎて
大変面白い、読み応えがありすぎる
技術だけではなく、政治的な立場というか、
交渉を進めるためには、場や人を使っていかないと
何が正しいとかではないということを
いやほどわからせてくれるような事例で
大変面白いのでありました
絶対こんな仕事やりたくないし、できないけども、
熱い戦いだと思わされるのであります

交渉というものが存在しないと、どんなにいいものも
世界では認められないというのが、ビジネスの肝であると
この本は教えてくれているわけでありまして、
平々凡々と毎日過ごしている自分のようなのとは
そもそも、生きている世界が違うなとも思うんだが
ここで書かれていたことは、小さいスケールにて
身近なところでも起きていると
つくづく感じさせられるところ

そういう意味では、この人が自身のために交渉を行って、
昇進や昇給について、自分の思いを通したという実例があって
こういうことをしているから、こんな人だけど、
そういう人だから、それでも解決するんだなと
なんか、パラドクスめいたものを感じたりしたのでありました
書かれていた、仕事は防火は採点されないが、消火は採点されるというそれを
地でやってたんじゃないかとすらも思える内容でありました

結構個人的な恨みつらみも書かれていて
実名なんだろうか、この人たち大丈夫なんだろうかと
思わなくもない描写もあるのだけども、
実際著者からすれば、それをするにふさわしいと思うほどの何かを得たというか
失ったというか、ともかく強い思念を覚えたのであろうし
なんというかな、敵に回したくない人だなと
思ったりしながら、圧倒されて、でも、目を離せないように読んだのでありました

ついでにいえば、先日読んだグーグルとかの会議の話も、
つまるところ、ここに書かれていたことを
もっとスマートにやっているということかなと
理解できたのでありました
事前に話しておいて、確定していくという作業は大切だが
本当に大変な仕事である