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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】乗客ナンバー23の消失

2018-09-26 21:20:15 | 読書感想文とか読み物レビウー
乗客ナンバー23の消失  作:セバスチャン フィツェック

凝った推理小説でありました
いくつかの層に内容がわかれているようであり、
登場人物たちが、それぞれ、問題にしていることが
層としてずれているような印象が入り組んで
最終的に二転、三転というか、
どれが解決したのか、わからないまま怒涛の展開を楽しめるんだが
なんというか、正直疲れた、読み終わってから
そうかやっと終わったか、いや、本当に終わったか?と
思わされたりしながらの読書だったのであります
面白かったんだけども疲れた

テーマというか、扱っているモチーフが面白くて
豪華客船のクルージングというものが、どれほどの闇を抱えているか
客船で行方不明となる人がどれほど多いか、
またそれによって、どのようなことが行われているかと
いくつかのゴシップめいた内容も
謎の婆さんに追わせたりしながら、
失踪した人が再度現れた真相を暴き、
事故死とされた人の真相を暴き、
殺人鬼の正体を暴き、
複雑な闇と動機を暴き、
あれもこれもと、すべてが同時進行していて
それぞれあまりリンクしていないというのが
また秀逸すぎるというか、これ考えた人(作者)大変だなと
思わされるような複雑な事件が堪能できたのであります
本当に面白かった

犯人探しも面白いのだけど、
それと並行して、いくつかの不可解な点が
動機であったり、別の事象であったりと
あれこれ複数が絡み合うというのがよくて
おかしいなと思わされつつも、話の勢いと展開についつい引き込まれて
あんまり深く考えないで、次次と
場面と真相がやってくるのもよいから
あっという間にというか、時間かかるけどとめられない読書となったのでありました

充実したというか、久しぶりに
どっぷり引き込まれた読書だったと思うのである