CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】読書間奏文

2019-02-19 21:44:18 | 読書感想文とか読み物レビウー
読書間奏文  著:藤崎 彩織

セカオワのピアノ担当の女性が書いた
読書感想文でありました
小説を書かれると聞いていましたが、
今回はエッセーめいたといえばいいのか、
自分が読んだ本を語りつつ、そこから派生する様々なことを語る
ただの読書感想文ではなく、
まく間のひと時、間奏めいた文章だったと
思って読むのでありました

幅広いというか、メジャータイトルをいくつも読んでいて、
それを切欠に語る内容は、小説の一幕からであり、
台詞からであり、それこそ感想からでありと
自分語りの様相もあるのだけど
それまでの生き方や、これからの生き様だとか
そういうものとリンクさせて、
飾らない言葉で語る
母親になること、なったこと、その戸惑いだとか感じたことだとかが
本当に生のままで綴られているようで
なかなか興味深い本でありました

残念ながら、齢40を超えた身分で、
新しい歌なんて聞くことすらないので
このバンドがどういう曲を作って、唄ってるのか
そのあたりはわからないのでありますが、
活動に真摯であることや、
かなりストイックにやってきてたり、
割とごたまぜなパーティーをずっと続けてるみたいな姿だったり
面白いなと思わされる日常の一こまが新鮮でありまして
ファンだと、なおのこといい本なんだろうと
思ったりしながら読んだのであります

個人的には、パレードの話とリンクさせて、
自分たちもシェアハウスみたいな生活をしていて、
その有象無象のある姿、だけど、確固たる仲間、家族のようなものが
バンドの中で形成されているというのが
本当に、ごくごく自然に描かれていて
こういうのすげぇなと、赤塚不二男みたいだとか
若干間違った感想を覚えたのでありますけども
アーティストとは、かくあるものかと
思わされたのでありましたとさ

多分、おっさんが読んでどうだこうだと
そういう本ではないなと
読みながら感じたのだけども
面白かったのでよしとする