熱帯 作:森見 登美彦
千夜一夜物語を現代に復活といえばいいか、
新しく生み出そうという意欲作であったと思います
少し前に、走れメロスだとかをアレンジしまくって書いた短編の
長編バージョンといってもいいのかもしれない
はてしなく続いていく物語は、
どのようにして紡がれているのか、そこには何かあるのではないか
そういう、アプローチと、肉薄しようという気概が
小説から伝わってくるんだけども、
はたして、その実を描ききれていたのかといえば
なかなか難しいなと、読み終わって感じた一冊でありました
熱帯という謎の本が出てくるという、
妙な事件からスタートするのだけども、
そこに近づいていくにつれて、千夜一夜物語が見え隠れし、
成立についての考察が、妄想となり、現実と境をなくしてと
ここのところの著者のシリーズとリンクしているような
不可思議世界で、面白く読んだのだけど
やっぱり、腐れ大学生が出てこないと
もうちょっと、どうだと思わされてしまったのでありました
いや、いいのだが、なんか、もう少しなぁ、
こう、期待というか、
考えるところとの違いみたいなのを感じたのであります
とはいえ、長い物語で、不思議はどんどんと深くなっていくし、
気づけば、途方もないファンタジー小説にもなっていて、
アラビアンナイトもかくやといった様相を見て、
そこと京都は、親和性がまったくないんじゃないか、
そこは、京都にこだわらなかったらよかったんじゃないかと
読み終わってから感じたのだけども、
そこを取り除いてしまうことは、
おそらく、ワールド、世界の破たんなのであろうと思えばこそ
なんとも、残念でありました
何書いてるか、わからなくなっているのだが
ともかく、ちょっとした輪廻転生にも似た体験をする物語で、
入れ子状の不可思議を体験して、
まずまず、オチまでたどり着く小説でありました
千夜一夜物語を現代に復活といえばいいか、
新しく生み出そうという意欲作であったと思います
少し前に、走れメロスだとかをアレンジしまくって書いた短編の
長編バージョンといってもいいのかもしれない
はてしなく続いていく物語は、
どのようにして紡がれているのか、そこには何かあるのではないか
そういう、アプローチと、肉薄しようという気概が
小説から伝わってくるんだけども、
はたして、その実を描ききれていたのかといえば
なかなか難しいなと、読み終わって感じた一冊でありました
熱帯という謎の本が出てくるという、
妙な事件からスタートするのだけども、
そこに近づいていくにつれて、千夜一夜物語が見え隠れし、
成立についての考察が、妄想となり、現実と境をなくしてと
ここのところの著者のシリーズとリンクしているような
不可思議世界で、面白く読んだのだけど
やっぱり、腐れ大学生が出てこないと
もうちょっと、どうだと思わされてしまったのでありました
いや、いいのだが、なんか、もう少しなぁ、
こう、期待というか、
考えるところとの違いみたいなのを感じたのであります
とはいえ、長い物語で、不思議はどんどんと深くなっていくし、
気づけば、途方もないファンタジー小説にもなっていて、
アラビアンナイトもかくやといった様相を見て、
そこと京都は、親和性がまったくないんじゃないか、
そこは、京都にこだわらなかったらよかったんじゃないかと
読み終わってから感じたのだけども、
そこを取り除いてしまうことは、
おそらく、ワールド、世界の破たんなのであろうと思えばこそ
なんとも、残念でありました
何書いてるか、わからなくなっているのだが
ともかく、ちょっとした輪廻転生にも似た体験をする物語で、
入れ子状の不可思議を体験して、
まずまず、オチまでたどり着く小説でありました