失われた芸術作品の記憶 著:ノア・チャーニイ
タイトルの通り、かつてあったはずの芸術作品の数々が、
どのような運命を辿っていたか、それをすべてではないものの、
様々なパターンごとに紹介した内容でありました
戦争や災害で失われたもののほか、
盗まれたり、破壊されたりしたもの、
なくなったと思ったら、ひょっこりでてきたものなどなど
色々なパターンで、現在に続く芸術作品の運命を拾っていて
なかなか面白いのでありました
ギャラリーフェイクあたりが、てぐすね引いて待ってそうな話ばっかりだった
芸術も様々な分野がって、
わかりやすい、建築物や、絵画なんていうものは、
保存が悪くて破損していたり、略奪や、破壊されるといった
わかりやすい事象に巻き込まれやすいとみえて、
色々なものが、そんな運命を辿った様子、
このせいで、今に伝わらない、名画が数多く存在するらしいと
そんなことをなんとなし知ることになったのであります
特にこの作品が凄かったという話よりも、
災害で埋もれていたものが、それゆえに保存状態よく
現在において、復元されたという話もあったりするし、
物理的なものは、経年によって、どうしても破損磨耗してしまうという運命のなか、
むしろ、誰の目にも触れないことで守られてきたという
皮肉なこともあったりと、なかなか面白いのであります
芸術作品の破壊については、
所有者の気まぐれもさることながら
作者の強い意志があるというパターンが多いようで、
時代といえば仕方ないのだが、
苦労してスケッチを重ねて書いたというのがダサいから、
スケッチや素描、練習画なんてものは
焼却してしたという時代もあったんだそうで、なかなか残念に思われたりもするところ
ただ、それはそれで正しいというか、
やはり希少性と、確かなクオリティが担保されてしかるべきだから、
B品だからと残しておくのは
美術史としてはよろしくないともいえるなと感じるのであります
とはいえ、残ったものがA品かというと
決してそうではないものも数多く残っているようなので
何が正しいのかはわからんというのが、この本のよいところであった
消えることそのものも、芸術体験になるという
新鋭というか、前衛的な芸術もあったりするため、
失われるという言葉だけで、可哀想なものとは限らない
そのはかなさも含めての芸術であるという可能性まで感じさせられて
なかなか楽しい読書となったのでありました
まぁ、ひとつも手に入らないんだが
手に入れた人や団体は、必ず残す努力をするべきなんだろうなと
思うところである
でも、自分のためのコレクションだったら
人類のために残すという努力をするかというと
どうかなぁとも考えてしまうね
タイトルの通り、かつてあったはずの芸術作品の数々が、
どのような運命を辿っていたか、それをすべてではないものの、
様々なパターンごとに紹介した内容でありました
戦争や災害で失われたもののほか、
盗まれたり、破壊されたりしたもの、
なくなったと思ったら、ひょっこりでてきたものなどなど
色々なパターンで、現在に続く芸術作品の運命を拾っていて
なかなか面白いのでありました
ギャラリーフェイクあたりが、てぐすね引いて待ってそうな話ばっかりだった
芸術も様々な分野がって、
わかりやすい、建築物や、絵画なんていうものは、
保存が悪くて破損していたり、略奪や、破壊されるといった
わかりやすい事象に巻き込まれやすいとみえて、
色々なものが、そんな運命を辿った様子、
このせいで、今に伝わらない、名画が数多く存在するらしいと
そんなことをなんとなし知ることになったのであります
特にこの作品が凄かったという話よりも、
災害で埋もれていたものが、それゆえに保存状態よく
現在において、復元されたという話もあったりするし、
物理的なものは、経年によって、どうしても破損磨耗してしまうという運命のなか、
むしろ、誰の目にも触れないことで守られてきたという
皮肉なこともあったりと、なかなか面白いのであります
芸術作品の破壊については、
所有者の気まぐれもさることながら
作者の強い意志があるというパターンが多いようで、
時代といえば仕方ないのだが、
苦労してスケッチを重ねて書いたというのがダサいから、
スケッチや素描、練習画なんてものは
焼却してしたという時代もあったんだそうで、なかなか残念に思われたりもするところ
ただ、それはそれで正しいというか、
やはり希少性と、確かなクオリティが担保されてしかるべきだから、
B品だからと残しておくのは
美術史としてはよろしくないともいえるなと感じるのであります
とはいえ、残ったものがA品かというと
決してそうではないものも数多く残っているようなので
何が正しいのかはわからんというのが、この本のよいところであった
消えることそのものも、芸術体験になるという
新鋭というか、前衛的な芸術もあったりするため、
失われるという言葉だけで、可哀想なものとは限らない
そのはかなさも含めての芸術であるという可能性まで感じさせられて
なかなか楽しい読書となったのでありました
まぁ、ひとつも手に入らないんだが
手に入れた人や団体は、必ず残す努力をするべきなんだろうなと
思うところである
でも、自分のためのコレクションだったら
人類のために残すという努力をするかというと
どうかなぁとも考えてしまうね