CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】この世界の(さらにいくつもの)片隅に

2020-01-22 21:22:08 | ドラマ映画テレビ感想
片隅の補完完全版ということで見てまいりました
正直、3時間は長すぎるだろうと戦々恐々としていたんだが、
見てみると、見られるもので、
補完された物語を咀嚼しながら、また、片隅世界を堪能したのでありました

率直な感想では、やっぱり前の版のほうが
映画としてまとまっていたんじゃないかなと
物語の起伏なんかについて感じたのであります
3時間になって、様々な部分が補完されて、
特に、リンさんとの友情や煩悶が細かに描かれたことで
そういう話だったのかと理解できたんだが、
いろいろな部分が丁寧になった分だけ、
全体の印象が平板な感じであった

と、書いてみたものの、実際は、旧版を何度も見すぎたせいで
もう話の筋がわかっているせいで、ちゃんと楽しめなかったんじゃないかとも
反省したりでありました、所見でこれを3時間で見て
どう思ったであろうかというのは、それはそれで興味深いところである

補完されていた部分は、リンさんのところもそうだけど、
よりすずさんの周りについて深堀がなされて、
さらには、原爆後についてが精密になった印象で
原爆症の恐ろしさが、すみちゃんだけではなく、
様々な人に出ているのが残酷さを増していて
衝撃を受けたのであります、とても悲しいことだ

周作さんとのことも含めてなんだが、
今回の印象だと、すずさんとリンさんの物語といった感じになっていて
また別の物語を見たようでもありました
それがあってか、EDもリンさん補完が強くて
和んだというか、戦争とは別に、ああいう人がいた時代であるというのが
ほんわかとよかったと思えたのでありました
鬼ぃちゃんの扱いなんかも丁寧になってたし
全体的に、そういうことかと説明がなされて
納得が多かったけど
その分、余白が薄まったということかなとも思ったりするのである

でも、これを見られたというのはとても楽しいことで
制作決まった時に、これを見るまでは死ぬまいと思っていた
それはかなったようでもあり、
ちょっと寂しいのだけども、のんびりほんわかとよかった
とっくり楽しんだのでありました