CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【映画】ふたりの女王 メアリーとエリザベス

2020-01-09 21:45:44 | ドラマ映画テレビ感想
西洋史はさっぱりわからん
面白いとは知っているのだけども、勉強しないため、
このエリザベスが、どんな女王だったのか
わからないまま見ていて、メアリーってことは
これは、かの有名な、ブラッディメアリーなのか?と
見始めたとき、エリザベスとメアリーを逆に見ていて、
なんか話がおかしいなとか思ったりしていたのだが
本当にもう、中途半端な知識をもつとろくなことにならない

さて、実際は、メアリー一世ではなく、メアリー・スチュワートという
別の女王だったようで、エリザベス女王と継承権で争いつつも、
その政争に翻弄される姿が見所の映画でありました
本当、ジェーン・グレイの話を読んだときにも思ったが、
この時代に女として継承権を争うことは
凄まじい難度の運命だなと、行きづらいことこのうえない様が
ありあり伝わってきたのでありました

ちゃんと理解できていないまま見ていても
最後のシーンがあまりにも見事というか、
ただ、そのシーンだけがあればこの物語の意味があるといわぬばかりに
誰にも知られることのない、
二人の邂逅、どうも歴史上は一度も会ったことがないとの話なので、
その裏をかいた脚本において、二人の想いがぶつかるシーンが見事、
どちらも女王であり、また、お互いを尊敬とも違う、
どこか仲間とも想っていたかのような不思議な感情を吐露して
やはりぶつかってしまう
そして、男たちの政争と同じように、お互い振舞ってしまうという悲しさが
まぁ、なんとも見事でありまして
とても面白かったのでした

途中で、メアリーがはしごを外されるように、
外戚や、言うことを聞かない大臣たちに陥れられていくのが
まぁ、本当に気持ち悪いくらいで、だけども
それが政治で政争なんだろうと
その姿を期待してみていた自分もわかったりして
とかく、いやなものだと想わされたりしたのであります
もっとも、露悪的に男性を描くという姿勢もあるんだろうが
なかなかどうしてなぁ

作中、エリザベスが、メアリーに何度もやられるシーンがあって、
その時に、居並ぶ男どもに、イングランド議会よりも
たった一人のスコットランド女王のほうがはるかに政治的に優れていると揶揄するというか
叱責するシーンが、台詞とともに印象的で
いい映画見たと思えたりしたのでありました

女が凜として強いというのが好きなだけかもだけど
いいお話でありました