異端者たちが時代をつくる 著:松井 清人
文藝春秋と週刊文春にて、世間に大きなインパクトを与えた記事、連載について
6つの話題が解説された本でした
昭和の終わりから平成にかけての重大事件についての報道の裏側が見えて
非常に面白い本でありました
オウム、統一教会、酒鬼薔薇、癌医療、未成年凶悪犯の実名報道、メジャーリーグ挑戦、
この6点についてのお話でありましたが、
事件報道そのもの、ジャーナリズムについての矜持みたいなのも読み取れるが、
純粋に、その主人公である人たち、たとえば、メジャー挑戦をした野茂選手が
どれほどの艱難辛苦にあえいだか、その当時の日本の球界がどうであったか
そういったことを鋭く切り込んだ文章がステキでありまして、
基本的には大きなものに挑んだ人たちの物語でありました
特に、メジャーの話は痛烈というか、その本当のところは本人にしかわからない、
それをわかってくれそうなのは、江夏だけだったという話だったりは、
昭和の記憶がある自分には、なかなか突き刺さるものがあって
非常に面白かったのであります
テーマの時代を幼年の頃に生きていた自分としては、
そういうこともあったのかという振り返りではないけども、
事件の裏側、そこで右往左往した大きな力、
それに抗って貫かれた誇りある仕事というのが魅力的で、
オウム事件、また、統一教会事件については、
宗教が絡むと、事件というのはこんなに難しくなるのかと
当時の警察の対応なんかも含めて、
強い感情の揺さぶりを受ける内容だったのでありました
まぁ、外からいうのは簡単だけどもという言い訳もできそうだが、
それを切り開こうとした、また、その嚆矢をたてたジャーナリストは
賞賛される点も多いと思われるのでありました
組織というものに対して、何か、ムラめいた大きな共同体に対しての戦いは
失うものもあり、得るものもありといったことが、
癌医療の見地なんかの話でもよくよく考えさせられて、
誰が、なんのために、そもそも目的はなにかを忘れてはいけないということを
教えてくれるようでよかったのであります
批判と批評は繰り返し、何かを貫く姿勢は通さなくてはならない
そんな風に思わされる本でありました
文藝春秋と週刊文春にて、世間に大きなインパクトを与えた記事、連載について
6つの話題が解説された本でした
昭和の終わりから平成にかけての重大事件についての報道の裏側が見えて
非常に面白い本でありました
オウム、統一教会、酒鬼薔薇、癌医療、未成年凶悪犯の実名報道、メジャーリーグ挑戦、
この6点についてのお話でありましたが、
事件報道そのもの、ジャーナリズムについての矜持みたいなのも読み取れるが、
純粋に、その主人公である人たち、たとえば、メジャー挑戦をした野茂選手が
どれほどの艱難辛苦にあえいだか、その当時の日本の球界がどうであったか
そういったことを鋭く切り込んだ文章がステキでありまして、
基本的には大きなものに挑んだ人たちの物語でありました
特に、メジャーの話は痛烈というか、その本当のところは本人にしかわからない、
それをわかってくれそうなのは、江夏だけだったという話だったりは、
昭和の記憶がある自分には、なかなか突き刺さるものがあって
非常に面白かったのであります
テーマの時代を幼年の頃に生きていた自分としては、
そういうこともあったのかという振り返りではないけども、
事件の裏側、そこで右往左往した大きな力、
それに抗って貫かれた誇りある仕事というのが魅力的で、
オウム事件、また、統一教会事件については、
宗教が絡むと、事件というのはこんなに難しくなるのかと
当時の警察の対応なんかも含めて、
強い感情の揺さぶりを受ける内容だったのでありました
まぁ、外からいうのは簡単だけどもという言い訳もできそうだが、
それを切り開こうとした、また、その嚆矢をたてたジャーナリストは
賞賛される点も多いと思われるのでありました
組織というものに対して、何か、ムラめいた大きな共同体に対しての戦いは
失うものもあり、得るものもありといったことが、
癌医療の見地なんかの話でもよくよく考えさせられて、
誰が、なんのために、そもそも目的はなにかを忘れてはいけないということを
教えてくれるようでよかったのであります
批判と批評は繰り返し、何かを貫く姿勢は通さなくてはならない
そんな風に思わされる本でありました