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CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】カレーの世界史

2021-01-04 19:21:31 | 読書感想文とか読み物レビウー
カレーの世界史  著:井上岳久

タイトルの通り、カレーの歴史を世界軸で説明した本であります
この本読んでおいてなんだが、
私はカレーが食べられない人種なので、なぜ世界でここまで流行したか
よくわからないままなんだが、インドがどうしたというよりも、
そこと関わった西欧列強のせいだったりとかが
世界史的に面白い内容だと思ったのでありました

カレーとひとくちにいっても、そもそも
インドではカレーというものが存在しないんだそうで、
我々がカレーだといっているものも、
材料だとか、なんだとかで名前が違うんだそうで
そのあたりなるほどと思ったりしつつ、
基本香辛料とか見ていると、カレー粉という魔法の粉を思わせるそればかりなのでありました
そのカレー粉の発見というか、発明もなかなか面白いところだった

思った以上にイギリスが深く関わっていたんだそうで、
イギリスではカレーが進みすぎて、チキンティッカマサラという
煮込み料理に発展して、むしろカレーが滅んだとか
面白い話しも読めてよかったのでありました
字面というか、ビジュアルもいっぱいなので
ぱっと見るとおいしそうだなぁと思うんだが
カレー味なんだよな結局…

インドとイギリスにかなりを割いていたというか、
世界的にもそのあたりが主流といえばいいか、
ひとつのメインをはっているという感じなんだけども、
各地様々なカレーも紹介されていて、
南アジア方面やら、アフリカ方面のカレーが、
もうカレーとは別もののようでもあり、
非常においしそうでよかった
結局、スパイスを使う煮込みというだけなので、
カレーという名前ではあるが、ライスにつけるでもなし、
様々な使いかたで、美味しくいただけるというのが
なかなかよろしいなと感心しきりでありました

イギリスでは、肉を食べることが、経済的に難しくなったせいで
一時期カレーが滅びかけたというのも興味深いところだが、
そんなイギリス人が、あっちこっちいって、カレーを広めているから
また不思議なものでありまして、
そのあたりの派生からか、日本でもたくさん根付いて
さらには、独自の進化を遂げていたと
まぁ、そんなお話でありました
読んでいて、なんとなし、おなかの減る読書になってしまった