野良犬の値段 作:百田尚樹
面白いエンタメ小説でありました
SNSを使った劇場型誘拐事件を扱った内容なんだけども、
キャラクタの考えがびしびし伝わってきて、
ついつい誘導されてしまうんだが、それがまた心地よくて面白い
ある種痛快でもある内容で、楽しく読み終えたのでありました
ホームレスが誘拐されて、その身代金を特に関係もないマスメディアに払わせようという筋書きで、
このあたりは、さすが作者の経験が生きているように感じられて、
いかにも業界にありそうな感じと、裏表への皮肉がきいていて
非常に面白いのでありました
当然わかりやすく罠にかかっていってしまうのだが、
それもエンタメ小説ならではというか、いい塩梅で騙されていくのが
カタルシスを呼ぶようで、これが最近流行の「なろう系」というやつかとか
思ったりしたんだが余談
テーマとしては、偽善と人の価値みたいなところを扱うんだけど
それを露骨にやるでもなく、実は目的はもっとシンプルな
昔からある、よくあるそれというオチにもなっていて
凄くよかったのでありました
あーだこーだいっても、人間は結局そのあたりに
強い思いがあって、それこそが感動とは別の共感を呼ぶものなんじゃないかと
改めて思わされるというか、このなんともいえない
一種の心地よさのようなものを描きながらも
読んでいて、それと似た体験をさせられてしまうのが
凄いところだと感じ入るばかりであります
この作者が想定している層にがっちりはまっているということなんだろう
最終的に、或る罪を犯しているのだが
それを問われないというところは、どうだろうと思ったりしてしまったんだが
結局そういうのも、偽善と建前なんではないかとも思うし
この小説については、そこを痛快に吹っ飛ばすということもあるから
これでよいのかと納得したのでありました
浅ましい人間の心を読むみたいな感じだけども、
そういうなんとなくな流れという、ありそうな空気感が
凄いよかったと思う、面白い小説でありました
面白いエンタメ小説でありました
SNSを使った劇場型誘拐事件を扱った内容なんだけども、
キャラクタの考えがびしびし伝わってきて、
ついつい誘導されてしまうんだが、それがまた心地よくて面白い
ある種痛快でもある内容で、楽しく読み終えたのでありました
ホームレスが誘拐されて、その身代金を特に関係もないマスメディアに払わせようという筋書きで、
このあたりは、さすが作者の経験が生きているように感じられて、
いかにも業界にありそうな感じと、裏表への皮肉がきいていて
非常に面白いのでありました
当然わかりやすく罠にかかっていってしまうのだが、
それもエンタメ小説ならではというか、いい塩梅で騙されていくのが
カタルシスを呼ぶようで、これが最近流行の「なろう系」というやつかとか
思ったりしたんだが余談
テーマとしては、偽善と人の価値みたいなところを扱うんだけど
それを露骨にやるでもなく、実は目的はもっとシンプルな
昔からある、よくあるそれというオチにもなっていて
凄くよかったのでありました
あーだこーだいっても、人間は結局そのあたりに
強い思いがあって、それこそが感動とは別の共感を呼ぶものなんじゃないかと
改めて思わされるというか、このなんともいえない
一種の心地よさのようなものを描きながらも
読んでいて、それと似た体験をさせられてしまうのが
凄いところだと感じ入るばかりであります
この作者が想定している層にがっちりはまっているということなんだろう
最終的に、或る罪を犯しているのだが
それを問われないというところは、どうだろうと思ったりしてしまったんだが
結局そういうのも、偽善と建前なんではないかとも思うし
この小説については、そこを痛快に吹っ飛ばすということもあるから
これでよいのかと納得したのでありました
浅ましい人間の心を読むみたいな感じだけども、
そういうなんとなくな流れという、ありそうな空気感が
凄いよかったと思う、面白い小説でありました