CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

【読書】猫と家族と院長と

2021-01-23 20:38:54 | 読書感想文とか読み物レビウー
猫と家族と院長と  著:畑山博

京都で100年以上続く産婦人科のつれづれ本でした
なかなかほのぼのしていて面白かった

著者であり、院長でもある先生は、出身自体は高知県だそうで
ずっと続いてきていた病院を縁もゆかりもないけど
引き継ぐことになったという数奇な人で
畑山先生なのに、足立病院という不可思議な感じ
だけども、産科として、また、子供を産むということは
どういうことだろうかを考えながらの経営が
あれこれ大変な様子でありました

説教臭いはなしなんかさっぱりなくて、
正直、どこに向けた本かといわれると
先生の先生によるエッセーだなというだけで、
病院の宣伝になるとか、そういうものですらなく
それまでにあったこと、これからのことを
つらつら綴っているという本であります

京都が東京に続いて出生率が低いという状態だそうで
それをどうにかしたいと考えておられるようだけども、
多分、医者先生がどうしたという問題ではなくて、
京都市内なんて、若い人住むことができないくらい家賃高いから
そこが問題じゃないかなと思ったりしたんだが
そういうことでもないんだろうかしらと
ちょっと考えてしまったのであります

歴史或る病院というと大げさながら、地元に根付いて
ずっとあり続けているということが、代をついで行くようで面白くて
取り上げた子供たちが、大きくなってまた、新しい子供を連れてくるとかもよくあるようだったり、
そういう人たちが、医者を志すようになったりとか
いい話も多くてほのぼのしていたのでありました

ゆるやかに読んだ