父を撃った12の銃弾 作:ハンナ・ティンティ
面白かった
読むのに時間がかかってしまったけども、
終盤の物語が、ぐいぐい読み手をひっぱっていくようで、
よい読後感を覚えつつ、楽しい読書になった
大きく笑ったり、泣いたり、はらはらしたりと
そういう起伏がはっきりした物語ではないのだけども、
父親と娘、その関係を描いた見事な構成がよろしく、
特殊な親子の話ではあるものの、
根底に流れる父娘の愛情のようなものが、とても丁寧に、
言葉にできないものとしてはっきりと描かれているのがよかった
泣くというのではないが、感動する作品だったと思う
のっぴきならない背景をうかがわせる父親と、
その娘だからこそともいえるお転婆とも違う、尖った少女の日常から始まり、
親子は町から町へと移動して生きていたけども
ある土地で少しだけ根を下ろしたように見えて、
そこに、過去と未来と、現在の変化がぐるぐるとまじりあっていく
謎めいた、死んだとされる母親の話もキーとなりつつ、
二人の過去、娘の記憶がまだない頃の話なんかも挟まりつつ
過去が現在に追いついてくる、
その災悪とも呼べるようなものも一緒にやってくるところが
いよいよクライマックスというか、このあたりはどうなってしまうか
ぐいぐい読まされていくのが心地よかった
父親を貫いた12の弾丸の物語が過去語りともなりつつ、
12発目の弾丸の行方が見事に物語を終結させていて
すごく面白かったという感想を抱かせてくれた
何を描いていたかといえば、
親子の情というのが正しいのかなとも思うんだが、
その深さと、まつわるさみしさみたいなのがすごくよく見えて
感動的な作品だったと思うのである
面白かった
読むのに時間がかかってしまったけども、
終盤の物語が、ぐいぐい読み手をひっぱっていくようで、
よい読後感を覚えつつ、楽しい読書になった
大きく笑ったり、泣いたり、はらはらしたりと
そういう起伏がはっきりした物語ではないのだけども、
父親と娘、その関係を描いた見事な構成がよろしく、
特殊な親子の話ではあるものの、
根底に流れる父娘の愛情のようなものが、とても丁寧に、
言葉にできないものとしてはっきりと描かれているのがよかった
泣くというのではないが、感動する作品だったと思う
のっぴきならない背景をうかがわせる父親と、
その娘だからこそともいえるお転婆とも違う、尖った少女の日常から始まり、
親子は町から町へと移動して生きていたけども
ある土地で少しだけ根を下ろしたように見えて、
そこに、過去と未来と、現在の変化がぐるぐるとまじりあっていく
謎めいた、死んだとされる母親の話もキーとなりつつ、
二人の過去、娘の記憶がまだない頃の話なんかも挟まりつつ
過去が現在に追いついてくる、
その災悪とも呼べるようなものも一緒にやってくるところが
いよいよクライマックスというか、このあたりはどうなってしまうか
ぐいぐい読まされていくのが心地よかった
父親を貫いた12の弾丸の物語が過去語りともなりつつ、
12発目の弾丸の行方が見事に物語を終結させていて
すごく面白かったという感想を抱かせてくれた
何を描いていたかといえば、
親子の情というのが正しいのかなとも思うんだが、
その深さと、まつわるさみしさみたいなのがすごくよく見えて
感動的な作品だったと思うのである