正欲 作:朝井リョウ
いわゆる世間でいわれるところとは異なる、
性的嗜好マイノリティのお話でした
なるほどと、かなり面白くというか興味深く読んだんだが、
本書で語られている、現状への怒りというのも、
浅はかなようで、理解できるというか、そういう層にいるのかもしれないと
思わされたりしたのでありました
LGBTQと呼ばれるそれよりも、もっと複雑というか、
少し嗜好の異なる性衝動をもつ人が、この世の中にいて
どれほど生きづらいかという物語なんだが、
最終的には、ものすごく読後感悪く、そういう感じかよと
悲しくなって終わってしまうのだが、
これはもう、この作者の真骨頂なんだから仕方ないとあきらめるほかない
なんで読んだんだと後悔するほどだけども、
世の中、実際にこんな感じだしなぁと
妙な納得もあるのだった
マイノリティへの理解ということや、
多様性という言葉の許す部分というもの、
その多様性を判断するための、正しいとされるマジョリティの存在というものに対して
怒りというか、その傲慢さというのが、
遠慮杓子なく書かれているのがよかったというか、
ものすごい勢いで怒りを覚えさせてくれたのでありました
とはいえ、実際、自分もそういう輩の一員なんだろうなというところもあり、
また、どこか、マイノリティ側への同情というか、
ちょっとした共感も覚えてしあみそうでもあるんだが、
その共感が、真のマイノリティ側からすると、うざったいというのも、
すげぇよくわかる、意識高い人々の傲慢さというのが
テーマなんじゃないかと思うような辛辣さが
読んでいて、なんとなし、納得感が高いのでありました
小説だからといってしまっては、アレだけども、
結構先鋭化した内容になってしまっていて、
実際、こんな感じの人たちはいるんだろうけども、
こんな簡単に足がつくような付き合いをするだろうかという疑問と、
そういった嗜好だからといって、そこまで、世をはかなむもんだろうかなという
キーワードとして出てくる「繋がり」というものへの渇望は、
ちょっと理解から遠いかもなと思ってしまったんだが、
これが世代との隔絶というやつかもしれんと
反省するのでありました
余談ながら、作者の作品では、何者何様の二作によって、
最近の大学生の生態を教えてもらったような気持ちすらしているので
現状の若い人たちは、そんなことで悩んでいるのかもというのが
リアルかしらと信じてしまっているわけなんだが、
小説は、あくまで小説であろうと反省したりもするのである
だいたい何者も、何年前の作品だよ
しかし、一連のYOUTUBE投稿における、未成年への一斉バン事件というのは、
まったく知らなかったんだが、なるほどと思わされたのでありました
本当、世の中、思いも知らないものが表出化してしまっているなと
今まで、そういう人たちは、小説内のように苦しんでいたんだろうか、
あるいは、簡単に手に入る今と違って、連綿と続く、
そういった人たちの謎の集まり的なものがあったんだろうかと
考えてしまうのであった
ヲタクが日の目を見たというか、オフ会で友達作るようになったというのも、
この中の一例のような気がしてきたのである
いわゆる世間でいわれるところとは異なる、
性的嗜好マイノリティのお話でした
なるほどと、かなり面白くというか興味深く読んだんだが、
本書で語られている、現状への怒りというのも、
浅はかなようで、理解できるというか、そういう層にいるのかもしれないと
思わされたりしたのでありました
LGBTQと呼ばれるそれよりも、もっと複雑というか、
少し嗜好の異なる性衝動をもつ人が、この世の中にいて
どれほど生きづらいかという物語なんだが、
最終的には、ものすごく読後感悪く、そういう感じかよと
悲しくなって終わってしまうのだが、
これはもう、この作者の真骨頂なんだから仕方ないとあきらめるほかない
なんで読んだんだと後悔するほどだけども、
世の中、実際にこんな感じだしなぁと
妙な納得もあるのだった
マイノリティへの理解ということや、
多様性という言葉の許す部分というもの、
その多様性を判断するための、正しいとされるマジョリティの存在というものに対して
怒りというか、その傲慢さというのが、
遠慮杓子なく書かれているのがよかったというか、
ものすごい勢いで怒りを覚えさせてくれたのでありました
とはいえ、実際、自分もそういう輩の一員なんだろうなというところもあり、
また、どこか、マイノリティ側への同情というか、
ちょっとした共感も覚えてしあみそうでもあるんだが、
その共感が、真のマイノリティ側からすると、うざったいというのも、
すげぇよくわかる、意識高い人々の傲慢さというのが
テーマなんじゃないかと思うような辛辣さが
読んでいて、なんとなし、納得感が高いのでありました
小説だからといってしまっては、アレだけども、
結構先鋭化した内容になってしまっていて、
実際、こんな感じの人たちはいるんだろうけども、
こんな簡単に足がつくような付き合いをするだろうかという疑問と、
そういった嗜好だからといって、そこまで、世をはかなむもんだろうかなという
キーワードとして出てくる「繋がり」というものへの渇望は、
ちょっと理解から遠いかもなと思ってしまったんだが、
これが世代との隔絶というやつかもしれんと
反省するのでありました
余談ながら、作者の作品では、何者何様の二作によって、
最近の大学生の生態を教えてもらったような気持ちすらしているので
現状の若い人たちは、そんなことで悩んでいるのかもというのが
リアルかしらと信じてしまっているわけなんだが、
小説は、あくまで小説であろうと反省したりもするのである
だいたい何者も、何年前の作品だよ
しかし、一連のYOUTUBE投稿における、未成年への一斉バン事件というのは、
まったく知らなかったんだが、なるほどと思わされたのでありました
本当、世の中、思いも知らないものが表出化してしまっているなと
今まで、そういう人たちは、小説内のように苦しんでいたんだろうか、
あるいは、簡単に手に入る今と違って、連綿と続く、
そういった人たちの謎の集まり的なものがあったんだろうかと
考えてしまうのであった
ヲタクが日の目を見たというか、オフ会で友達作るようになったというのも、
この中の一例のような気がしてきたのである