この部屋から東京タワーは永遠に見えない 作:麻布競馬場
嫌な小説だった
短編集ではあるものの、似たような男女の恨みつらみのようなものが詰め合わされた
読んでいるだけで気分が悪くなるような内容だった
読んでてすげぇ疲れた
単語としては聞いたことあるけど、身近にないのでよくわからない
マーチだとか、早慶だとかの文系にありがちなんだろうか、
相当にこじらせた男女のコンプレックスがさく裂しているもので、
広告代理店にいる人と、そこから落ちた人というのは
おおむねこういう人たちなんだろうかと思うと、寒気がするというか、
なんとも気持ち悪いと思ってしまった、物凄い偏見を植え付けられたようにも思うんだが
実際どうなんだ、怖いよう
東京というところへの憧れなら可愛いものなんだが、
基本的に誰かよりも上であろう、あるはずだという
自意識とマウント合戦しか存在しないような息苦しい人生が描かれていて、
こんなところにいたら、そりゃ人間壊れてしまうだろうと
ある種かわいそうになってくるような悲壮が描かれていた
時折思い出したようにいい話がさしはさまれたりしているんだが、
それもまた、この中においては、ある種のドロップアウトの結果でしかないと
自身でしか救えない現実を浮き彫りにしたようなもので、
なんとも居心地が悪い、ずっと誰かの上に立ち続けて、
そういう世界でそういうふるまいをし続けていないといけないという
まぁ、ともかく恐ろしい世界観だが、これが存在、現存するんだろうと思うほど
なんともやるせないと思わされる内容だった
どれかの短編で、朝井リョウについて言及しているものがあって、
はっと気づかされたんだが、朝井リョウもこのカテゴリに一見属していたということで、
ところが、そこへの妬み嫉みというものについて、
言われるまで全く、読み手の私が気づかなかったということが、
そもそも、彼と妬み嫉む者との違いんだなと、結構リアルに感じられて興味深かった
朝井リョウが書いたあの自意識は、俺のようなおっさんにもわかる若者共通のコンプレックスだが、
この本に書かれているのは、そうではないある限定された人たち共通のそれなんだろうと
思うほどに、なんというか、この本の持つダウナーな力が増したように感じられたのである
短いのに、凄い疲れて読むのがしんどい読書になった
気分が凄い下がる、嫌な本だったわ
嫌な小説だった
短編集ではあるものの、似たような男女の恨みつらみのようなものが詰め合わされた
読んでいるだけで気分が悪くなるような内容だった
読んでてすげぇ疲れた
単語としては聞いたことあるけど、身近にないのでよくわからない
マーチだとか、早慶だとかの文系にありがちなんだろうか、
相当にこじらせた男女のコンプレックスがさく裂しているもので、
広告代理店にいる人と、そこから落ちた人というのは
おおむねこういう人たちなんだろうかと思うと、寒気がするというか、
なんとも気持ち悪いと思ってしまった、物凄い偏見を植え付けられたようにも思うんだが
実際どうなんだ、怖いよう
東京というところへの憧れなら可愛いものなんだが、
基本的に誰かよりも上であろう、あるはずだという
自意識とマウント合戦しか存在しないような息苦しい人生が描かれていて、
こんなところにいたら、そりゃ人間壊れてしまうだろうと
ある種かわいそうになってくるような悲壮が描かれていた
時折思い出したようにいい話がさしはさまれたりしているんだが、
それもまた、この中においては、ある種のドロップアウトの結果でしかないと
自身でしか救えない現実を浮き彫りにしたようなもので、
なんとも居心地が悪い、ずっと誰かの上に立ち続けて、
そういう世界でそういうふるまいをし続けていないといけないという
まぁ、ともかく恐ろしい世界観だが、これが存在、現存するんだろうと思うほど
なんともやるせないと思わされる内容だった
どれかの短編で、朝井リョウについて言及しているものがあって、
はっと気づかされたんだが、朝井リョウもこのカテゴリに一見属していたということで、
ところが、そこへの妬み嫉みというものについて、
言われるまで全く、読み手の私が気づかなかったということが、
そもそも、彼と妬み嫉む者との違いんだなと、結構リアルに感じられて興味深かった
朝井リョウが書いたあの自意識は、俺のようなおっさんにもわかる若者共通のコンプレックスだが、
この本に書かれているのは、そうではないある限定された人たち共通のそれなんだろうと
思うほどに、なんというか、この本の持つダウナーな力が増したように感じられたのである
短いのに、凄い疲れて読むのがしんどい読書になった
気分が凄い下がる、嫌な本だったわ