天才の考え方 藤井聡太とは何者か? 著:加藤一二三、渡辺明
2020年発刊なので、インタビューや、書いた時期もおそらくはその頃、しかも、2020年1月くらいでなかろうか、
わずか3年ほど前だが、書かれていることと現実との乖離が甚だしいとも思われたのだけども
大枠や、筋道については書かれている通りで、非常に面白い、
将棋に関する二人のトップ選手の対談というのが、読み応えある内容でありました
タイトルに藤井聡太と入れたかっただけちゃうかという感じで、
そこまで藤井先生にスポットあてた内容になっていなくて、
どちらかというと、AIが入ってきた将棋世界というものが、どうなりつつあるか、
そこから世代とか、自分の戦い方みたいな話になっていて、
加藤先生からは昭和のそれこれの話が伺えるし、渡辺先生からはトップとして30歳を超えているという状況での
切磋琢磨、特に、キャリアハイだと思っている2018年、19年の飛躍についての感触や感想が
非常に生々しく描かれていて、読み応えたっぷりでありました、ものすごく面白かった
二人の棋士の性格がよくでている内容になっていて、
どこまでが本当かわからないが、加藤先生の天才っぷりと天然っぷりは
そのままで記されているし、それを向こうにした渡辺先生の冷静で落ち着いた語りぶりがまた、
読むのにとても適していて、かつ、理解しやすい
物凄く理論的で冷静に見ているという姿が浮かび上がってきて面白いのでありました
加藤先生をどうこう語るということには意味がなくて、
渡辺先生が幼い頃に、加藤先生へ質問で、ある手のことを聞いたというのが
お互い共通の思い出になっているのが凄くて、
そういうわかる次元同士の会話というのは、印象に残るもんなんだろうなと
将棋界あるあると言ってしまえそうな、天才同士の対話っぽさがあってよかったのでありました
まだ、現在ではわからないけども、AIによる勉強を手にした新たな棋士が山ほど出てきたとき、
自分の手で勉強をしてきた世代と、そのやり方との間に差が出るのか、
どうも、この対談を読んでいると、AI世代の若いのが増えると、
それらが無双するだろうが、長持ちしなさそうな印象で、
記憶力という、若さのアドバンテージがすさまじいそれでのみ勝つことが可能となった将棋界で
そういう世代が、一時的に台頭するものの、寿命が短くなる
新たな若い世代にすぐとって変わられてしまうようになるんじゃないかと
そんな風にも読めたのでありました
もっとも、高度に渡辺先生が、いや、どちらかというと加藤先生がそうコメントを操ったり
差し向けたりしているのかもとも思ってしまうのだけど、
この感覚もまた、変化の速い昨今の情勢では、異なる感想になっているのかもと感じたのでありました
加藤先生はともかく、渡辺先生にはまだまだ頑張ってもらいたいんだが
これ読んだところだと、近いうちに引退してしまいそうな雰囲気を感じてしまったんだが
杞憂であってほしいと思うのである
2020年発刊なので、インタビューや、書いた時期もおそらくはその頃、しかも、2020年1月くらいでなかろうか、
わずか3年ほど前だが、書かれていることと現実との乖離が甚だしいとも思われたのだけども
大枠や、筋道については書かれている通りで、非常に面白い、
将棋に関する二人のトップ選手の対談というのが、読み応えある内容でありました
タイトルに藤井聡太と入れたかっただけちゃうかという感じで、
そこまで藤井先生にスポットあてた内容になっていなくて、
どちらかというと、AIが入ってきた将棋世界というものが、どうなりつつあるか、
そこから世代とか、自分の戦い方みたいな話になっていて、
加藤先生からは昭和のそれこれの話が伺えるし、渡辺先生からはトップとして30歳を超えているという状況での
切磋琢磨、特に、キャリアハイだと思っている2018年、19年の飛躍についての感触や感想が
非常に生々しく描かれていて、読み応えたっぷりでありました、ものすごく面白かった
二人の棋士の性格がよくでている内容になっていて、
どこまでが本当かわからないが、加藤先生の天才っぷりと天然っぷりは
そのままで記されているし、それを向こうにした渡辺先生の冷静で落ち着いた語りぶりがまた、
読むのにとても適していて、かつ、理解しやすい
物凄く理論的で冷静に見ているという姿が浮かび上がってきて面白いのでありました
加藤先生をどうこう語るということには意味がなくて、
渡辺先生が幼い頃に、加藤先生へ質問で、ある手のことを聞いたというのが
お互い共通の思い出になっているのが凄くて、
そういうわかる次元同士の会話というのは、印象に残るもんなんだろうなと
将棋界あるあると言ってしまえそうな、天才同士の対話っぽさがあってよかったのでありました
まだ、現在ではわからないけども、AIによる勉強を手にした新たな棋士が山ほど出てきたとき、
自分の手で勉強をしてきた世代と、そのやり方との間に差が出るのか、
どうも、この対談を読んでいると、AI世代の若いのが増えると、
それらが無双するだろうが、長持ちしなさそうな印象で、
記憶力という、若さのアドバンテージがすさまじいそれでのみ勝つことが可能となった将棋界で
そういう世代が、一時的に台頭するものの、寿命が短くなる
新たな若い世代にすぐとって変わられてしまうようになるんじゃないかと
そんな風にも読めたのでありました
もっとも、高度に渡辺先生が、いや、どちらかというと加藤先生がそうコメントを操ったり
差し向けたりしているのかもとも思ってしまうのだけど、
この感覚もまた、変化の速い昨今の情勢では、異なる感想になっているのかもと感じたのでありました
加藤先生はともかく、渡辺先生にはまだまだ頑張ってもらいたいんだが
これ読んだところだと、近いうちに引退してしまいそうな雰囲気を感じてしまったんだが
杞憂であってほしいと思うのである