ソーシャルメディア・プリズム SNSはなぜヒトを過激にするのか?
著:クリス・ベイル
アメリカにおけるSNSの影響度を調べた論文といっても差し支えない
実証実験および、検証報告といった感じの内容だった
かなり難しくて面食らってしまった
アメリカの分断を助長したとされるSNSについて、といってしまうと結論を急ぎすぎていて
それより手前の、SNSがどれほど人間の判断に影響を与えるのだろうかと
それを調べたという記録と、その悪戦苦闘の記録でありました
日本では、また異なるパターンだろうなとも思うのだが、
アメリカにおけるFBの影響力の大きさと、二大政党制というもの、
そして、トランプ大統領の出現といったこと、さらにはコロナの影響等々もふまえると
かなり複合的なそれなんだが、コロナはさておいて
序盤のそれこれが、SNSによってどう変わったかを検証しようという試みは
なかなかに面白くて、どうやって実験したらその正しさを証明できるかというところの苦心が、
ダン先生の合理的シリーズのようでもあって面白かったのであります
とはいえ、ダン先生と違ってだいぶ真面目なので、
ともかくSNSがどういう影響を与えるかというのを雰囲気やイメージで語るのではなく
実証として語るということで、被験者の動向というものについて
SNSの使用によって、自分の考えが変わるかどうか、ということについて、
変わるどころか悪化(?)するといったものが結果なわけだけども、
まぁ、そうなのかなとも思うし、そういうものかとも驚いてしまう
そんな感じで興味深いのでありました
結局、自分が信じていることを信じやすい状況が作られてしまうことと、
信じていることがアイデンティティ化してしまうこと、
それによって、過激化が進み、ある程度を過ぎてせいまうと
いわゆる、「荒らし」になってしまうという変遷が実に興味深くて、
実際のところ、この実験によって、一人の「荒らし」を生んだんじゃないか?と思わなくもない結果が
あったようにも感じるのだが、それは被験者が嘘をついていたというか、
被験者が語ることと、SNSで語られていることの乖離が激しい、なんだったら二面性とすらいえる状況が
当たり前にあるというのが興味深いというか、
ああ、なるほどなと思うところでありました
とはいえ、これに辟易して、政治論争をSNSで避けるようになったという話もあったりするんだが
それは、行動制御がなされただけで、心理というか、実際の思想への影響はずっと強くなっていって
本当に分断のための分断が起こってしまうんじゃないかと思わされたのでありました
SNS怖いなと思うんだが、自分が、そこまで依存していないと思っているのがまた、
これも被験者たちと一緒なんだろうか
わからんが、ともかく、リアルとネットを分別するという行動の危険性というか、
それによる、他人事のようにネットで狂暴になる様とかは、気を付けなくてはならないと
思ったりしたのでありましたとさ
むしろ逆に、ネット上でおとなしいけど、リアルだと酷い人とか
そういうのいないんだろうかと、まったくこの本と関係ないけど
そういう人みたいなと思ったのであった
クロマティ高校にそんな人いた気がするな
著:クリス・ベイル
アメリカにおけるSNSの影響度を調べた論文といっても差し支えない
実証実験および、検証報告といった感じの内容だった
かなり難しくて面食らってしまった
アメリカの分断を助長したとされるSNSについて、といってしまうと結論を急ぎすぎていて
それより手前の、SNSがどれほど人間の判断に影響を与えるのだろうかと
それを調べたという記録と、その悪戦苦闘の記録でありました
日本では、また異なるパターンだろうなとも思うのだが、
アメリカにおけるFBの影響力の大きさと、二大政党制というもの、
そして、トランプ大統領の出現といったこと、さらにはコロナの影響等々もふまえると
かなり複合的なそれなんだが、コロナはさておいて
序盤のそれこれが、SNSによってどう変わったかを検証しようという試みは
なかなかに面白くて、どうやって実験したらその正しさを証明できるかというところの苦心が、
ダン先生の合理的シリーズのようでもあって面白かったのであります
とはいえ、ダン先生と違ってだいぶ真面目なので、
ともかくSNSがどういう影響を与えるかというのを雰囲気やイメージで語るのではなく
実証として語るということで、被験者の動向というものについて
SNSの使用によって、自分の考えが変わるかどうか、ということについて、
変わるどころか悪化(?)するといったものが結果なわけだけども、
まぁ、そうなのかなとも思うし、そういうものかとも驚いてしまう
そんな感じで興味深いのでありました
結局、自分が信じていることを信じやすい状況が作られてしまうことと、
信じていることがアイデンティティ化してしまうこと、
それによって、過激化が進み、ある程度を過ぎてせいまうと
いわゆる、「荒らし」になってしまうという変遷が実に興味深くて、
実際のところ、この実験によって、一人の「荒らし」を生んだんじゃないか?と思わなくもない結果が
あったようにも感じるのだが、それは被験者が嘘をついていたというか、
被験者が語ることと、SNSで語られていることの乖離が激しい、なんだったら二面性とすらいえる状況が
当たり前にあるというのが興味深いというか、
ああ、なるほどなと思うところでありました
とはいえ、これに辟易して、政治論争をSNSで避けるようになったという話もあったりするんだが
それは、行動制御がなされただけで、心理というか、実際の思想への影響はずっと強くなっていって
本当に分断のための分断が起こってしまうんじゃないかと思わされたのでありました
SNS怖いなと思うんだが、自分が、そこまで依存していないと思っているのがまた、
これも被験者たちと一緒なんだろうか
わからんが、ともかく、リアルとネットを分別するという行動の危険性というか、
それによる、他人事のようにネットで狂暴になる様とかは、気を付けなくてはならないと
思ったりしたのでありましたとさ
むしろ逆に、ネット上でおとなしいけど、リアルだと酷い人とか
そういうのいないんだろうかと、まったくこの本と関係ないけど
そういう人みたいなと思ったのであった
クロマティ高校にそんな人いた気がするな