CLASS3103 三十三組

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【読書】FIRE 最強の早期リタイア術

2021-08-09 21:05:14 | 読書感想文とか読み物レビウー
FIRE 最強の早期リタイア術  著:クリスティー・シェン

タイトルの通り、いかにもな本でありますが
夢があるなーと、そんな感想なのでありました
中国の極貧民層からなりあがったというか、
中産階級にうまくもぐりこんで、さらにその後、天啓を得てミリオネアになった
まぁ、そういう人のお話なのでありますけども、
本当かな、今は大丈夫なのかな、
あれこれ思いつつも、内容はとてもわかりやすい
節約するところは節約して、投資をしようという
奇をてらったところのない、昔から言われていることをまた実践して
一人のお金持ちが生まれた
そういうお話であったようにも思うのでありました

結構壮絶な生い立ちで、医療品ゴミの山で遊んでいたと
そんな、相当な貧民窟的なところの出身のようなのだが、
なんだかしらないが、アメリカに出ることができて、
そこで少しずつお金を稼げるようになったという父親が謎でありまして、
まぁ、そのおかげで、中産階級に手が届くようになって
自身で稼ぐことを強く意識するところからスタートするんだが
知らない内にプログラマーというか、ITエンジニアになっていて
そこで、こつこつお金を貯められるようになっていたら
結婚もしていてと、割と順調というか、
それだけで、出自時点からすると奇跡みたいな感じだと思うところ
そこまでの話のほうが興味あるんだが、あまり触れられていないのが残念

まぁ、そういう話が主題ではなく、どうやってお金を貯めていったかと
よくある資産運用のお話になっていくのでありまして
正直目新しいところはないんだが、4%理論という新しい数字が
なかなか魅力的に思われたのでありました
引退するときに、年間必要経費の25倍のポートフォーリオを形成できたら資産が減らない
(ポートフォーリオが4%のリターンを約束できるはずだ)
というお話が魅力的でありまして、
こうすることで、最終目標の金額が見えるので
いつまで貯めたらいいのか、どうしていけばいいのかという不安と
もうちょと貯めよう地獄から逃れられるというのがポイントでありました
まったくその通りだと、先日読んだDIE WITH ZEROと同じことを思うばかりであります

さらに、パーマネントトラベラーじゃないが、
東南アジアとかで長く過ごしていると、実質経費がとんでもなく抑えられるので
リタイア生活にはいったら、ノマド的な、旅行者になっておくと
色々なリスクもなく、資産を有効に使えるというのが
なかなか興味深いところでありました
このあたりは、アメリカを拠点にしている英語というものが強みだからこそかもしれない
でも、いい話だと思うのである

結局持ち家はどうなんだ問題についても、言及していて
この本では、賃貸のほうがベターという解を得ているんだが
保険とか、資産の価値とかで金食いだからというのが根拠になっているのは
従前の意見と一緒でありました、それはそれとして、
毎月掛け捨てになる家賃とはどう考えていったらいいか
これは誰も答えてくれないんだよなと思ってしまうのである

一番よかったというか、これだと思わされたのは
現状、この人には子供がいないようで、だからこその身軽さはあるというのが味噌で、
そこについては、子供がいても、この方法は使えると宣言しているが、
自分にとっては、子供はおろか、嫁も見つけられそうもないので
どっちでもいいわいと思ったりしたのであるところ
勇気付けられて、とっととリタイアできないかと
夢はせるばかりなのであるが、
既に40を越えているので、あんまり早期でもないリタイアだよなと
ちょっと悲しくなったりもしたのであった

この方法を、現状こうだという自分がわかっていれば
20年前からやっておいて、今頃リタイアしていたという試算になってしまうのは
この先10年でも同じかしらと思ったり思わなかったり
でも、頑張って、50前半くらいでリタイア、あとは流してと
ならんだろうかねと夢みたいなことばかり思いつつ
面白く読んだのでありましたとさ


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