CLASS3103 三十三組

しがない個人ホームページ管理人の日記です。

光る君へ  望月の夜

2024-11-17 21:01:21 | NHK大河ドラマ感想
NHK大河ドラマ「光る君へ」
視聴完了しました
ある種のクライマックス、象徴的シーンとしての
望月の歌が詠まれて、ドラマとしてというか、
まさに極まったところが描かれたなと、そして、これが本当にもう
予見というか、欠けていく日々の始まりかと思うような
なんともいえぬ不穏さがあって、とてもよかった
ドラマ終わったら、どんな気分になってしまうだろうかね

三条帝の退場がすごく急な感じで、
というか、譲位はさておき、そこから亡くなるまでが早くて、
その条件とした東宮の退位、それを聞いた道長というシーンが
言葉少ないけど、実に様々に思わせる絵ですごくよかった
本当、どういうつもりというか、どうだったのか、
思うと、道長の妙にツいているときって、
だいたいこんな感じだったかなとも思うのだが、
ずっと、そういう不思議に包まれて生きてきてたんだろうなと
思うばかりである

そうかと思えば、摂政と左大臣の兼任が不興を呼び、
これもまた、とてもわかりやすくささやき女将みたいな感じで、
そりゃそうだなと思うばかりだが、
それでもまた、何も為せないと嘆き、
いつものように、まひろに愚痴りにきてというあたりが
いつも通りだが、もはや、そういうことではないという女性側の機微というのが
物語としてはっきりと観てとれたような、
また、同じように、同じような感じできた道長の浅はかさが
いかにも男のそれという感じもするし、
諭ながら、もはや次はということはない、常に移ろっている女性の心を
セリフにはまるで悟らせることもないが、そう思わされてしまう
まひろの所作というか、たたずまいというのに結構衝撃を受けたのである
ドラマだから、わかるけど、自身のことだとしたら
このすれ違いは絶対理解できないだろうなと、うすら寒くなったのである

まぁ、そこに追い打ちをかけるように本妻がとうとう見つけてしまうという
それに至り、二つの物語といっていいのか、流れがはっきりと見えた
そんな風に思える回で、描かれているそのものから、
まったく違うものの動きの方が気になるという感じが
凄く不思議だったけど、とてもよかったと思うばかりであった
象徴的すぎるけども、三姉妹がすべての地位を占めたというあのシーンも
独特の雰囲気というか、宴のシーンすべてが嘘のように見える
その演出だったのか、あるいは、そういう物語であったのか
あまりにも平安絵巻っぽい雰囲気が、
これまでのドラマと地続きのようで、そうではないようなと
不思議な気分になって、とても満足したのでありました

大宰府の話しはクライマックス前くらいにもってくるのか、
あるいは、触れないのかもとも思ったのだが
最後まで、じっと見続けなくてはと思わされる
望月であったと感じ入ったのでありました